概要
少年愛車の体育教師「富岡健二」。
彼が何者かに宛てて(素っ裸で寝そべりながら)書いている手紙の内容に沿って「少年愛車になったきっかけ」を回想していく物語。
富岡は小学生時代、体育教師の「Y」と教頭がホモセックスをしているところを目撃したのをきっかけとして、Yと肉体関係を持った。しかしYは程なくして転校生の少年に乗り換えてしまい、富岡には見向きもしなくなった。
曰く「校門が緩んできたので興奮できなくなったから」だという。
その数日後、Yは屋上から飛び降り自殺した。なぜか富岡にその時期の記憶はなかったが、Yの死を受けて心を閉ざしてしまった転校生の姿にどす黒く陰湿な喜びを感じていたとの事。
そして手紙を書き終える頃、富岡はパートナーの少年にせがまれホモセックスを行う。だが彼もまた「校門が緩んできた」少年に飽きを感じつつあった。
「思えば、あのときのY先生の言葉も今になってわかるような気がする」
「少年愛のよさは、少年のやぶれそうにか弱い校門を繊細かつ大胆に攻撃する醍醐味にある 緩みきった校門にはなんら魅力を感じないのだ」
「Y先生、俺もそろそろ新しい少年愛のパートナーが欲しくなってきたようだぜ」
少年愛車の小学校教師……かつてのYと同じ立場になった富岡は、「Yが自身を捨てた理由」を悟るのだった。