謎の研究所に閉じ込められ、「自分」を守るための方法を探し、生き抜いていく ケモノと人間の物語。
ゲーム概要
高難易度のアクションアドベンチャーゲーム。敵のモンスターをかわしながら建物を探索し、出口を目指すゲームとなっている。
このゲームの最大の特徴は、ゲームオーバー時に見ることができる。敵に捕まった、あるいは罠にかかった主人公は、人間の体を失うことになるのだが、ある場合はモンスターに変身し、ある場合はモンスターと同化し、ある場合はモンスターに吸収され…いずれも、見る人が見ればとても素敵な結末ばかりである。
初見殺しが多く見られ、何度もゲームオーバーすることは避けられないだろうが、そういう嗜好をもっている人ならばより一層楽しめるはずだ。変身シーンは敵ごと(時には場面ごと)に用意されているので、様々な「やられ方」を探すのもいいかもしれない。
また、たくさんのCGが用意されていることにも注目したい。ゲームオーバー時はもちろん、物語の要所にも挿入されており、ゲームを更に魅力的なものにしている。
隠し要素も充実しており、このゲームを完全に遊び尽くすことは中々できないだろう。
現在、Changed-specialが開発中。ストーリーやイラスト、キャラクター等が改善・増量されたものとなっている。まだ完全版ではないが、オリジナルバージョンを購入すれば、こちらも遊ぶことができる。
ゲームシステム
基本、逃げるか調べるか会話するかだけなので、操作はシンプル。ただし、ヒントが最低限しか用意されていない上、正確な操作が要求されたり、複雑なパズルを解く必要があったり、初見殺しがそこら中に潜んでいたりと、難易度は非常に高い。
ストーリー
主人公が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。探索をする中で、彼はこの施設にモンスターがいること、そしてそのモンスターに捕まると自身もモンスターになってしまうことを知る。この生物たちは何者なのか、なぜ彼はここにいるのか、外に見える荒廃した世界は何を意味するのか…出口を目指し冒険する中で、真実は明らかになっていく。
登場キャラクター(一部ネタバレあり)
- ニンゲン(人类/人類)
ゲーム内ではニンゲン(Human)やコリン(Colin)
又はリン(Lin)等と呼ばれている。
本作の主人公。
プレイヤーはこのキャラクターを操作して
物語を進めていく。
モンスターたちに恐怖し戸惑いながらも、
外の世界への脱出を目指す。
- プーロ(普罗/普羅)
物語の途中で出会う、白色の仮面の様な物を顔に着けている
全身真っ黒なモンスター。
絵を描いたり、本を読むことが好きで、
言葉を話すが文字を書くのは苦手。
他の黒曜獣と同様に、みかんを主食にしている。
みかんばかりを食べる理由は、
他に食料がないのが理由と思われる。
他の黒曜獣については不明だが、少なくともプーロの場合、
他に食料がないときは、明曜獣を捕食することがある。
プーロは黒曜獣で、仮面の部分は黒曜獣の核
(人間の心臓と同等)となっている。
通気口やダクトを通る時は体がスライム状である為、
狭くても通れるが、仮面部分は硬質の素材でできている為、
この仮面が通れない通気口やダクトには出入りできないが、
体の一部を通す事はできる。
体の一部が床に垂れたり分断されたりしても
感覚が残っている為、プーロのねぐらの
周りの通路に落ちていた彼の一部を
主人公が踏んだ時は、ねぐらにいた
プーロが驚いていた。
なお、すぐに元通りに結合することができる。
又、上記の理由から、仮面が破壊された場合は死亡する。
死後は体が硬化し、時間が経過すると体が消滅し、
仮面だけとなる。仮面が地面に落下すると、
黒い液体が入った透明のクリスタルの結晶を生成する。
その結晶が割れた瞬間に、複数匹の黒曜獣が産まれる。
天敵の明曜獣に補食されると仮面そのものが消滅するため、
増殖できない。
施設内に記された、モンスターから逃げるヒントは
彼が書いたようだが、その真意は…?
- K(K博士)
白衣とガスマスクを身につけた、
目が赤色の白いモンスター。
プーロと同じく、言葉を話すことができる。
ある目的を果たすために、ニンゲンの脱出を
阻止しようとする。
以上に加えて、多彩なキャラクターが登場する。