概要
D4711は、『汽車のえほん』とそれをベースとした映像作品の『きかんしゃトーマス』に登場したディーゼル機関車である。
作中では、番号では呼ばれず、ディーゼルと呼ばれていた。
タグとしては、ディーゼル261とD261が既に使われているが、本来は汽車のえほんが原作のためこちらの記事に解説を掲載する。
『汽車のえほん』と『きかんしゃトーマス』では設定が異なるため、媒体別に解説を行う。
汽車のえほんにおいてのD4711
データ
概要
汽車のえほんの第18巻『がんばりやの機関車』に登場したディーゼル機関車。
1960年に生まれ、1962年に来島したとされる。
ステップニーが帰る2日前にやってきた大型ディーゼル機関車。
蒸気機関車を見下した態度をしていたが、発車準備中に機関車監督官の山高帽を空気パイプで吸い込んで、故障してしまい、引く予定だった急行をステップニーとダックが引き継いだ。
その夜、D4711は行儀の悪さとぺしゃんこになった山高帽を残して、こっそり帰ってしまいました。
性格・特徴
性格は、嫌味で自信家なものである。
前述した通り、蒸気機関車を見下しており、ノース・ウェスタン鉄道でもディーゼル機関車に入れ替えるべきと言う考えを持っていました。
運用
少なくとも、急行の運用をすることは間違いないのだが、それ以外は不明である。
きかんしゃトーマスにおいてのD4711
概要
きかんしゃトーマスにおいても登場キャラクターの1台として登場している。
性格は、原作とと同じ、嫌味で自信家なものとなっている。
なお、番号に関してはD4711が架空の番号なのに対し、こちらではイギリス国鉄クラス40に存在したD261に変更された。
汽車のえほんとの違い
きかんしゃトーマスにおいての変更点は以下の通りとなっている。
- 番号がD4711からD261に変更された。
- 原作では故障したその日の夜に帰るのが、人目を盗んで帰ったものになった。
- 残したものが、行儀の悪さとぺしゃんこになった山高帽ではなく、オイルの悪臭とクシャクシャになった帽子になった。
D4711の番号について
D4711は、きかんしゃトーマスではD261となっている。
D261と言う数字は、実際のイギリス国鉄クラス40に付けられた番号である。
D4711はどうかと言うと、実はイギリス国鉄クラス40には本来存在しない番号である。
イギリス国鉄は1957年に機関車に付ける番号規定を変更している。
この時の番号規定が第18巻がんばりやの機関車の時代の規定で、この当時のイギリス国鉄クラス40にはD200~D399の数字が割り振られていた。
では、D4711と言う数字は、どのような意味を持っているかと言うと、当時の規定では300英馬力~799英馬力の入れ替え用ディーゼル機関車に割り振られた番号の区分なのである。
つまり、数字の意味がそのままなら、彼は強力な入れ替え機だったことになる。
しかし、作中では急行牽引を担当する(予定だった)シーンが確認できる。
もし、これが設定ミスでないとなると、以下の可能性が考えられる。
1.ミス説
タイミングは不明だが、何かしらのミスで本来の番号と異なる300英馬力から799英馬力の入れ替え用ディーゼル機関車に割り振られるD4711を間違って書いてしまった可能性が考えられる。
2.実は本当に入れ替え用ディーゼル機関車だった説
仮に、D4711が本当に300英馬力~799英馬力の入れ替え用ディーゼル機関車だったと仮定する。
そうなると、彼は本当はイギリス国鉄クラス40ではなく、イギリス国鉄クラス40ベースの300英馬力~799英馬力の入れ替え機関車だった可能性が出る。
しかし、出力的にイギリス国鉄クラス40に最大でも2倍の出力差があるので、急行運用に支障を出さないために、どこかのタイミングで本物のイギリス国鉄クラス40並みの出力が出るように改造した可能性がある。
改造されていようが、改造されていまいが、ヘンリーのような、かなりのまがい物機関車だった可能性もある。
2次創作について
2次創作では、嫌味で自信家な性格で描かれていることが多い。作品によっては、他のディーゼル車と一緒に登場することもある。
公式とファンの合作であるThomas Creator Collective(通称:TCC)では、嫌味な面もあるが実は仲間思いなキャラとして描かれている。
海外では、trainzを使った動画が多く制作されている。
それに使われるモデルは、きかんしゃトーマスベースのモデルがほとんどだが、再現動画だと別モデルを使う例も存在する。