「誰も君を助けには来ない」 ――ファーザー
概要
前作FarCry4に続くFarCryシリーズの第5弾にあたるアクションアドベンチャーゲーム。開発・販売ともUbisoft、CEROはZ(暴力、犯罪)にあたる。舞台はアメリカ合衆国の架空の田舎町に移り、カルト教団との戦いがテーマとなる。美しい自然と穏やかな農村風景を背景として、しかしこのシリーズならでは過酷な戦いが繰り広げられる。
(公式ローンチトレーラー)
ストーリー
ここはアメリカ合衆国モンタナ州にある「ホープ・カウンティ」、素朴な人々が暮らす穏やかな田舎町に「ファーザー」ことジョセフ・シードという教祖が率いるカルト教団「エデンズ・ゲート」が現れた。彼らは罪からの救済を旗印として信徒を集め、やがて地域の土地も資産も公権力も次々と手中に収め、従わない者たちに凄惨な制裁を科すようになった。あなたは連邦保安官に率いられた郡保安官チームの新人であり、チームと共に決定的な証拠を手にファーザーを逮捕すべくヘリでカウンティ入りした。信者たちとの一触即発の空気の中、落ち着き払ったジョセフ・シードは「分かっていたことだ。神が私を護ってくださる」と信徒を静めて捕縛される。しかし爆発寸前の信徒の群れを押しのけ、何とか離脱しようとしたところで、ヘリは墜落し、チームは信徒たちの怒号の中で瓦解する。気絶から覚めた主人公にファーザーは微笑んで告げる「言っただろう、私は神に護られていると」周囲には殺気を隠そうともしない狂信者の群れ、仲間たちは生死すら不明のまま悲鳴とともに信者の怒涛に攫われて消えた。あなたはこの地で保安官としての任務を全うできるのか、いやそもそも生き延びることができるだろうか?
システム
銃撃戦を主としたFPSであるが、近接武器や爆発物、武器や装備のクラフト、車やヘリなどの運転といった要素がある。オープンワールドの傾向が強く、カルト教団との戦いに専念しなくても、釣りや狩猟などを楽しむことを主眼にこの美しいホープ・カウンティでの暮らしをエンジョイしてもよい。
これまでのシリーズと異なり、主人公には郡保安官の新人であるという以外の設定がなく、性別や容姿などのキャラメイクが可能である。出自その他の設定も一切明かされず、プレイヤーの想像力に任されている。他の登場人物からは新人という意味で「ルーキー」、あるいは職業そのままに「保安官」と呼ばれている。
メインシナリオ通りに進めていくなら、ホープ・カウンティは3つの地区に分かれており、それぞれファーザーの家族にあたるエデンズ・ゲートの3人の主要幹部が治めている。すなわち、元陸軍大尉である「兵士」ことジェイコブ・シード、元は弁護士の「審問者」ジョン・シード、そして紅一点の「セイレーン」ことフェイス・シード。彼ら幹部と戦うには、それぞれの地域での教団拠点を奪取したり、あるいは残された反教団勢力にあたるレジスタンスの人々を支援してエデンズ・ゲートを追い詰めていく必要がある。
救出したレジスタンスのメンバーなどを傭兵として雇える他、スペシャリストと呼ばれる特別なスキルを持った仲間も集めることができる。スペシャリストには犬のブーマーのような人間以外の仲間たちもいる。
登場人物
- 主人公
ホープ・カウンティに派遣された名無しの新人保安官。ゲームを開始したら初めに性別を決め、キャラメイクをする。男ならガタイのいいナイスガイ。女ならスタイルにいい美人(?)でおっぱいも結構ある。うんともすんともyesとも言わない無口な性格だがカルト教団「ペギー」との闘いによって徐々にスキルアップをしていき、ホープ・カウンティの皆から頼られる存在になっていく…が、ペギーによって何度も拉致・連行・捕縛されてしまう。
終盤ではついにファーザー自身の手によって捕縛されてしまう。神に清められた外の世界を尻目(?)に、二人っきりになったダッチのバンカーで父と子の関係を築かれてしまう。
- アール・ホワイトホース
カウボーイハットに立派な口ヒゲを蓄えた熟練の保安官。ペギー達が事件を引き起こさなっかたら去年退職するはずだった。ヘリ墜落後、行方不明となっていたがヘンベインリバーにある刑務所で再会。再会を果たした刑務所を拠点にレジスタンスと共に協力していたが、ペギーの襲撃によって捕らわれてしまう。
ストーリーミッション「道を歩く」
フェイスズ・ゲート(ペギーのバンカー)で洗脳され、白目をむきながら首を吊ろうとするが主人公の助けにより洗脳が解け、無線で「合流は外で」と言い残し自分だけさっさとバンカーを脱出する。その後、拠点にしていた刑務所前で車を停めた車内で主人公に感謝の意を伝えると拠点に戻って行った。
- キャメロン・バーク
ペギー全員の逮捕を意気込む連邦保安官。ヘリ墜落後、近くの民家で主人公と合流。車を使いミズーラを目指すがペギーによる追跡で失敗。川に水没した車内から命からがら脱出するが川辺でペギーに捕らわれてしまう。のちにファーザーの銅像の上から飛び降りたことで運命は変わってしまう。
フェイスの幻想世界の川の上のボートで二人っきりとなる主人公と彼。妙な構図だが(女主人公の場合はロマンチックな光景)この幻想世界に残りたいほど心地いいらしい。そんな彼も主人公に救助されヘンベインリバーの拠点にしていた刑務所でリハビリを施されたのち、「クーガーズ」のリーダー、ヴァージルと仲良くトランプ遊びの最中、フェイスのによる幻覚に惑わされヴァージルを射殺。自分自身もアゴに拳銃を突き付け、頭を撃ち抜いて自害してしまった。
- ジョーイ・ハドソン
女性保安官。ヘリ墜落後は行方不明になっていたが、主人公がペギーに拉致されジョンズ・バンカー(ペギーのバンカー)の中で椅子の上で捕縛されたまま目を覚まして見た光景は、同じく椅子の上で縛り付けられた彼女だった。そしてそのままジョンに連れ去られてしまう。
ストーリーミッション「慈悲の質」
ジョンズ・バンカーで捕らえられていた彼女を見つけるが、ヒステリックになっていた彼女は主人公に襲いかかるがすぐに正気を保つ…が、すぐ横の椅子の上で息を引き取っていた女ペギーが持っていたファーザーの肖像写真の額縁を取り上げ、激怒しながら床に叩きつけた。
- ステイシー・ブラット
ホワイト・ホースの部下の保安官。ヘリ墜落後、行方不明となっていたが主人公がジェイコブの屋敷まで拉致され檻から見たものはジェイコブの付き人となっていた彼だったが、隙を見て主人公と共に脱出しようとするが見つかり主人公だけを逃した。
ストーリーミッション「戦争の犠牲者」
ジェイコブ・ゲート(武器庫兼バンカー)制御室で捕らえられていた彼を発見するがのちに発狂し、ハンマーを振り回してm60を乱射。制御室を破壊、ひと暴れした後は主人公と共にバンカーを脱出した。
- ナンシー
名前と声のみ登場する通信士。強気な性格の人物らしいがすでにペギーに洗脳されていた。