この記事は『Baldi's Basics』シリーズのネタバレを含みます。
本誌を未読の方は閲覧する際、ご注意ください。
Wow, great job...Please try and do "worse" though I need to…
(わあ、よくやってくれたね…次はもっと「間違って」みてほしい、私は…)
概要
Baldi'sBasicsの本編を通常クリア後に発せられる謎の音声の正体。
肌および体内が透明化しており、服と目と髪のみがこちらに見え、時折ノイズが混ざった声で語る等、全体的にバグったような姿が特徴。
最初からいるキャラで唯一名前が公表されておらず、
彼の指示通りに問題を全て間違えた状態でクリアすると、Baldi先生のオフィスにワープするし、奥に待ち構えている彼に近づくと語り始める。
彼曰く、
- 「このゲームはおかしい」
- 「この姿になったのは非意図的で、自分はゲームに閉じ込められた存在でもない」
- 「これ以上悪いことが起こらないように、誰にも言わず、破壊して二度と戻ってくるな」
と主張している。
全て話し終わると、ゲームが強制終了する。
Birthday Bashでも登場。巨大なケーキに火を吹いた後にDangerous Teleporterを使うと通常は通行不可能な1階に行くことができる。その後、拘束部屋に行くとテープの近くに彼の姿がある。
最初は「あんたは賢いよ。私を見つけるとはね」と褒めてくれるが、直後「私の話を聞くほど賢くはないようだな!」と説教を始める。
そして、初めて会った時と同様に「このゲームを壊せ!誰にも知られちゃいけない…ひどいことが起こる前n」と忠告してゲームは終了する。
この時、何度か咳を交えるようになるが、本人曰く原因は不明らしい。
実はBirthday Bashにはいくつか分岐があり、赤いBaldloonを出現させた(とある謎解きをするのが条件)後に出会うと褒める余裕もない形相で
Look what you've done. LOOK WH- -YOU'VE DONE!
(よくもやってくれたな…よくもやt れたな!!!)
To stop playing this game AND NOW LOOK!
(このゲームを止めろって言ったのに、見ろ!みんなこっちにやってくる!!!)
YOU GOTTA GET OUT- GOTTA JUST NEVER TOUCH THIS GAME AGAIN!!!
(出てけ!二度とこのゲームに触るな!!!!!)
と終始怒りを露わにしながらプレイヤーを追い出す。これが彼の「ひどいことが起こった状況」なのだろうか。
更に、Remastered版では、とある部屋では使えないはずの壁にPortal Posterを使い、そこからなんと地下室に行くことができる。
Baldi先生の秘密基地の中に入って設備を眺めていると彼が部屋に入ってくる。
最初は「え?何やってるの?」と驚いた表情をするが、何度の忠告にも拘らず学校探索をするプレイヤーに同情し、「このゲームの"核"を知りたいんだな」と口を開く。
そして、彼の本名が明かされる。
Did you know my- My name is- is Null?Not literally "Null". it's just- My name- I have no name-. the most sensical thing to call me is Null,
(私の名前が… "Null"だって知ってた? 文字通り "何も示さない"の意味じゃない。 ただ… 私の名前は…名前はない。 最も感覚的な呼び方は"Null"だけど…)
なんと、彼には名前がないことが明かされる。"Null"という名前ではなく、本当に名無しである。
そして今まで同様、「このゲームを二度とプレイすr」と忠告し、最後に「じゃあね」と姿を消す。
更にネタバレ注意
Classic、Party、Demoのいずれかのスタイルを逆転・暗転・ハードモード状態でクリアすると、"NULL Style"がアンロックされる。
スタイル選択で左下にいるBaldi先生が選択ボタンとなっており、ホバーするとBaldi先生の画像と文章がバグった挙動をする。
ゲームを起動すると、奥にNullの姿が確認でき、通常通りノートを2冊取ると鬼ごっこが始まる。
何度に渡った忠告を無視したプレイヤーを信用しなくなり、このスタイルのメインキャラクターとして、強制的にゲームを終了させんと襲い掛かってくる。
I've had enough! I've had enough.(うんざりだ!もううんざりだ。)
!emaaaaaaaaaaag eht yortseD !emag eht yortseD(!おおおおおろし壊破、をムーゲ)
移動速度が尋常では無いほど速く、公式側がチートシステムをあらかじめ用意しているレベルで難易度高い。
但し、これまでと違いノートを取った直後即全問正解扱い、Null以外のすべてのキャラクター、ギミックが削除されていると言う違いがある。
更に、Nullは定規をぺちぺちしないので終始無音のチェイスになる。
そして、全てのノートを集めて学校から脱出…
Aha! You idiot! You- You really thought that you could actually beat this?
(は!馬鹿め!クリアできるとでも思っていたのか?)
できなかった。Nullが最後の扉を塞ぎ、脱出口が無くなってしまったのだ。
Game's broken. I- I BROKE the GAME. There's NOTHING you can DO now.
(ゲームは壊れてる。私が壊したからだ。君にできることはもうない。)
JUST QUIT IT! I'D LIKE YOU TO GO!!! Okay?! Understand? Okay. I'm waiting.
(止めるだけでいい!行かせてあげるから!な?分かった?待っててあげるから。)
そしてクリアではなく「このゲームを止めろ」と全力の真意を持ってプレイヤーに伝えるも通用せず、クリアしか目がないプレイヤーはその場にある椅子を彼に放り投げた!
Hehehe- Okay, okay! You know what?
You are *really* going to regret that one.
AAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHH!!!!!!!
(ははは、そうかい。今のを後悔させてあげるよ… アァアアアアアアアアアア!!!)
そして彼はこの学校ごとバグらせながらプレイヤーに襲い掛かってくる。本作に於けるラスボスである。
そして彼の仕業なのかアイテムも使うことができず、時折遠隔でオブジェクトを通路に投げて通行妨害をもかましてくる。
プレイヤーにできることは、その場にあるオブジェクトを彼に向って放つことだけ。しかし当てれば当てるほどお互いのスピードが速くなっていく。
そして、いくつかオブジェクトを当てると突如ゲームが中断。一つの扉のある場所にワープする。その部屋は…
ゲームの開発者であるmystman12の部屋だった。
パソコンの横にある本を読んだ後にNullが出現する。最初は取り乱すが、冷静さを取り戻したのちにこのゲームについて語りかける。
Well let me spell it out for you: THIS- A GAME.
(はっきり言ってやろう。これはゲームじゃ 。)
と、ゲームであることをきっぱり否定し、調子に乗ってプレイヤーをおちょくるが、直後に彼自身のバグが肥大化。咳と悲鳴を上げて消失してしまう。
これ以降、彼はゲームに出現しなくなり、Null StyleもGlitch Styleという仕様に変更される(追いかけてくるのは赤いBaldoon。こいつが裏ボスとしてプレイヤーを追い駆ける)。
正体
「閉じ込められたわけではない」「私がゲームを壊した」という発言から、正体は「バグ=ゲームの誕生によって生まれた副産物」そのものではないかと思われる。
ただ全能ではないらしく、操れるバグと操れないバグが存在し、肌のない外見やノイズ・咳の混じった声、存在の消失は(仮説が合っているとすれば)後者によるものである。
それながらも自我は保っており、自身は隅に隠れて被害を抑えようとするものの、存在する以上操れないバグが発生しゲーム性が成り立たなくなることを恐れプレイヤーにやめるよう忠告したのだろうか。
You Can Think Padの3問目が解けなかったのは、その氷山の一角だったのだろうか。
結局、明確な正体が分からないまま幾つかの謎を残して彼は消えてしまった。
人気
実はこのNullというキャラクターはかなり有名であり海外のUNDERTALEアニメーション作者であるFantasyViolin氏が(Baldi's Basics Animatic) Null Fightというタイトルの動画を公開している。作者曰く将来は戦闘アニメーションを作りたいらしく、初めての2Dアニメーションということ。作者はミステリアスなNULLをかなり気に入っている。
それだけでなくSchoolHouse Trouble ITSO Megalovaniaと言うMEGALOVANIA&NULlと言う異色のコラボをしている動画が存在するほどかなり人気がある。
関連タグ
モニカ 同じ学校ゲームの登場人物で、ゲームシステムに干渉するラスボスつながり。但し、バグによって生み出された者ではない。
彼の消失後、通常プレイでBaldi先生に捕まると、稀にエラー画面が表示されるようになる、が…直後エラー画面がバグりだし、暫くすると夜の湖に佇む赤シャツ姿の人間の写真が表示される。
その後、彼の姿が確認できない2枚目の写真が表示され、同時に今まで視認できなかったNullと思われる人物の顔と腕が悲鳴を上げながら消失した。
これが何を意味するかは、未だ不明である。