概要
「ポケットモンスター☆SPECIAL」の第4章に登場するキャラクター、アクア団"総帥"アオギリ×マグマ団"頭領"マツブサのカップリングのこと。
「S」とは「SPECIAL」の頭文字であり、『S(スペシャル版の)、A(アオギリ)、M(マツブサ)の組み合わせ』という意味である。
単にこの2人の組み合わせとして使われることもあるが、腐向けタグとして使用されることが多い。
原作のゲームやアニメとは違い、荒々しい口調で喋る狡猾なマツブサと丁寧な口調で喋る冷酷なアオギリという組み合わせなのが最大の特徴。
また、敵対している組織の長同士ということもあってかなり殺伐としているのだが、本編での台詞や表情などから実は組織での立場的にそうなったのであって、本来は仲がよかったのではないかと思えてくるのも一つの特徴だったりする。
※以下本編の内容含む。
ルビー•サファイア編での2人
作中で2人が初めて会話をしたのは、コミックス19巻にあるホウエンTV局内の駐車場でのシーン。この時、マツブサがアオギリに対して「久しぶりだな」と言っていることから、(どれ程の期間会ってないのかは不明だが)2人は以前から面識があることがわかる。
その後、グラードンとカイオーガの眠る海底神殿へと辿り着くために、アクア団とマグマ団は一時休戦し手を組むこととなる。
そしてルネシティでの決戦後、敵対する関係へと戻っていた2人は再度手を組み、ミクリのエアカーを盗みルネシティからの脱出を試みるが、ルビーが隠していたセレビィに妨害され、エアカーに閉じ込められたまま何処かへと姿を消した。
ちなみに彼らは本編にて「自分たちは手を組んだ時だけは成功する」と語っていた。
エメラルド編での2人
エメラルド編では、アオギリはガイル・ハイダウトとして登場するがマツブサの姿は見えない。
そして336話にて、ルビー達に敗北したアオギリは自分がガイルとなった経緯を語り出す。
それは、エアカーに閉じ込められたまま異空間を漂い、身体も消滅する寸前でいた2人の前に突然現れたサキより与えられた『永』という鎧と『瞬』という剣を得るためにマツブサと争い、そして勝利したというもの。アオギリはそれ以上語ってはいないが、おそらくマツブサはこの時消滅したと考えていいだろう。
ちなみに、この時の回想シーンの中にはアオギリとマツブサの表情差分が描かれている場面があるのだが、アオギリは無表情でただ前を見据えているのに対し、マツブサはアオギリの顔をちらりと横目で見ているといった感じであり、焦りからなのか戸惑いからなのかは不明だが、マツブサがアオギリに対しなんらかの感情を抱いているのが分かる。
なお同話にて、アオギリは消滅する前に自分が今までに切り捨ててきた者達を思い返していたのだが、その際にマツブサのことを「唯一友と呼べるような、命の行き来を共にした男」と笑みを浮かべながら語っている。
ORAS編での2人
ルビー・サファイア編、そしてエメラルド編にて消滅したアオギリとマツブサであったが、今作にてゲームリメイク版と同じ見た目に変化し、口調も以前のものを交換したような状態で登場。両者共に、地球を『自然』の力で守るために駆けつけたと語る。
なおこの2人からは以前のような殺伐さは消えており、とても仲良しになっていた。
そんなこともあってか登場時は同じ名前の別人説も浮上していたが、その後以前のアオギリ・マツブサと同一人物であることが判明。
そして彼らの説明によると、2人の口調や性格が変化していた理由は、やぶれた世界にて分子レベルの存在となった2人が一つとなり、精神が混ざり合ってしまったためだという。
その後身体が限界を迎えた2人は、共に安らかな笑みを浮かべながら静かに風の中へと消えていった。
「マツブサ、もしもう一度生きながらえたらまた…」
「ああ…、手を組もうぜ、…アオギリ」
関連イラスト
関連タグ
SMA※リバ