概要
SCP-070-JPとは、SCP財団日本支部に収容されているSCPオブジェクトの一つ。オブジェクトクラスはSafe(安全または収容が容易)。
それは日本のどこかにある集合住宅のメンテナンスハッチだが、中に入るとSCP-070-JP-1と呼ばれる、使われなくなったペットショップに似た場所に移動する。
GPSを使った実験では、中に入った人間は別の場所に移動していたが、その時にその場所を調べてみてもその人間はいなかった。
中には「わんわんらんど」と書かれた看板があり、そのまま内部に居続けるとSCP-070-JP-2と呼ばれる謎の存在が出現。
SCP-070-JP-2については「犬じゃない」「大きい」「犬に似ている」ということしか分かっておらず、形のある実体なのか、見える人にしか見えない幻覚のようなものなのかは不明(探索者にカメラを持たせて入らせたりしたが、それが現れた途端映像が手を振る犬のアニメーションに変わった)だが、とにかくそれに襲われた者は 「ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン」 としか言わなくなってしまう。
ちなみにこの報告書、とある特別な方法で読むとまた違った文章になるようで……
……ワンワンワワワン ワンワンワン
僕らはイヌだぞ 元気だぞ 寒さになんか 負けないぞ
ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン
僕らはイヌだぞ 元気だぞ お腹が減っても 負けないぞ
ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン
僕らはイヌだぞ 元気だぞ 靭帯切れても頑張るぞ……
余談
明言されているわけではないのでその正体についてはカノンによるが
特に有力とされるのはペットブームの際悪徳ブローカーに大量に仕入れられたペット達というモノ
ろくに管理もされずに「売れなきゃゴミ(犬ではない)」とばかりに温度も管理されず、餌も水もろくに与えられず、病気や怪我すら治療されず劣悪な環境に置かれ、育って(大きい)売れなくなってしまえば今度は新しい商品を作るために無責任に繁殖させられる(犬を産むが犬としては売れない犬に似たナニカ)というあまりに倫理観の欠如した方式で飼われ続けた存在の怨念がこのような異常地帯を生み出してしまった…という流れである