概要
2012年12月からsteamで配信しているストーリー重視のホラーアドベンチャーゲーム。価格は大体980円。
会話の選択肢によってゲーム展開が変わる。
操作は矢印キーとEnter キーのみで、クリックは使わないが、ポイント&クリック2Dスクロールアドベンチャーに近いシステム。謎解きやパズルの難易度は比較的簡単。
ゲームは主人公の自殺から始まるなど、序盤は鬱々としているため、引きずられやすい人は注意。
現在、技術上の問題で残念ながら日本語版や日本語化MODは開発されていない。
ストーリー
40歳の中年女性、スーザン・アシュワース(Susan Ashworth)、
鬱状態で、希望も無く、友人も居らず、話し相手は猫達だけ。
野良猫に餌をやるので、近所から「Cat Lady」と呼ばれ蔑まれていた。
ある日スーザンは人生に絶望し、「Thanks for nothing.Good bye.」とだけ書き残し、服薬で自殺を図った。
薄れゆく意識の中彼女が最後に見たものは近所の野良ネコの姿だった。
ふと目が覚めると、そこは見覚えのない草原。そこをさまよっていると謎の老婆が現れる。
自らを蛆の女王(Queen of Maggots)と呼称するその老婆はスーザンにこう言う。
5人の人物──寄生虫(The Parasites)を殺せ・・そうすれば満たされた人生を与えよう。
登場人物
スーザン・アシュワース:本作の主人公。続編のDownfall、Lorelaiにも登場する。
蛆の女王に不死の力を与えられているため殺されても蘇り、何度も死を経験しながら寄生虫と対峙することになる。
かつては看護師をしており、結婚もして子供もいるなど普通の生活を送っていたが、数々の不運、そして己の過ちによって全てを失ってしまい、それが彼女の絶望の根幹となっている。
人見知りだが意外と行動力があり、ガラクタから即席で武器を作ったり、嫌がらせをしてくる同じアパートの住人に手の込んだ仕返しをしたり、凶悪な殺人鬼を前にひるまず罵声を浴びせたりと、その心は決して弱くない。
続編では鬱状態が解消され、たくましく生きる彼女を見ることが出来る。
蛆の女王:謎の老婆。スーザンの唯一の友を称し、寄生虫を殺すために彼女に不死の力を与える。
スーザンの理解者として協力的な姿勢を取るが、蘇生の度に対価を要求し、他人の命を司る蝋燭の火を消すように命じるなど、善人とは言い難い性格をしている。
続編のDownfall、Lorelaiにもメインキャラとして登場しており、特にLorelaiでは彼女の正体について深く掘り下げられることになる。
ミッチ・ハント(Mitzi Hunt):スーザンのアパートを訪ねてきた若い女性。
末期癌を患っており、作中の選択によって彼女の運命が変わる。
辛い過去を抱えながらも明るく快活な女性で、彼女との出会いが鬱屈したスーザンの人生を大きく変えることになる。
寄生虫
蛆の女王が討伐を命じた5人の人物。5人全てが恐ろしい異常性・狂気を秘めているが、普段は人間社会に溶け込み、呼び名の通り人々の暮らしの中に寄生している。
第一の寄生虫:表の顔は人望ある精神科医。
裏の顔は女性の死体で芸術品を生み出す連続殺人鬼。
第二・第三の寄生虫:男女2人組の寄生虫。表の顔は害獣駆除業者と看護婦。
裏の顔は女性を誘拐して殺害するシリアルキラーと、誘拐した女性に一方的に嫉妬して拷問を加える老婆。
第四の寄生虫:表の顔は大工。
会話が成立しない狂人だが、スーザンの家の住所を知っており直接乗り込んでくる、その際に花束を持って現れる、更にミッチを人質にしてスーザンにピアノの演奏を要求するなど不可解な言動が多い。
第五の寄生虫:ネット上でアダムの目と呼ばれる謎多き人物。
ミッチの恋人を死に導いた因縁の敵であり、スーザンが最後に対峙することになる寄生虫。