概要
Baroque Decayによるレトロ風ホラーゲーム。初リリース日は2016年3月3日。
2018年にはNintendoSwitchで日本語版が配信された。
8ビット~16ビット時代を彷彿させる牧歌的なドット絵と美麗なビジュアルシーンで描かれる可愛らしいキャラクターが特徴的。
反面、ホラーらしく凄惨で血生臭い描写も多く、ゲームを進めるにつれて狂気的な世界観が露わになっていく。
マルチエンディングで、イベントの進め方によって展開が細かく変化する。
中には一気に真相に到達する裏ルートもあり、極めると30分足らずでグッドエンドに到達する事も可能。
物語
昔、ある所にハンスという貧しい家の子供がいました。
ハンスはいつも、早く大人になれないかなと思っていました。
遠い地を探索し、財宝を見つけたり豪華なお城に行ってみたいのです。
でも、父親が戦争に行ってからは、母親の手伝いをしなければなりませんでした。
それでも今日という日は、最高の一日になるはずでした。
その日は彼の10歳の誕生日だったのです。
登場人物
- ハンス
主人公でありプレイヤーキャラクターの少年。
誕生日に母親から何も貰えなかった事で、貧しい生活に嫌気が差して家出。
冒険を求めて森を探索している内に夜になり、不可思議な怪異に襲われ、謎の青い妖精に導かれるように森の奥にそびえたつテネブレ城に迷い込んだ。
そこで城主のルカノール伯爵の遺産の話を聞いて、後継者になるための試練を受けることを承諾する。
性格は子供らしく無邪気だが、生活苦ゆえか割と強欲でしたたかな側面も強い。
罠や化物だらけの城内を平然と練り歩き、怪奇現象や凄惨な現場に直面しても驚きこそするが取り乱しはしないなど精神的にもかなりタフ。
作画的には美少年として描かれているが、当人は「ぼくはうぬぼれやさんじゃない」とのこと。
明言はされていないが作中の情報を纏めると、フルネームは「Hans Frei(ハンス・フレイ)」と思われる。
- ママ
ハンスの母親。10歳の子供がいるとは思えないほど若々しい美人。
ハンスの家出を無理に引き留めようとはせず、渡せられるだけの金貨と食料と祖父の形見の杖を託して送り出した。
ハンスが道を外さず戻ってくることを信じて待ち続けている。
グッドエンド時にはハンスが所持しているアイテムに対して逐一感想を返してくれる。
- 青い妖精
不気味な外見の青い妖精。
主であるルカノール伯爵の指令により後継者に相応しい人物を探している。
ハンスに課せられた試練とは「夜のうちに青い妖精の名前を当てること」であり、ハンスは彼の手がかりを求めて城内を探索することになる。
常に不穏な雰囲気を漂わせており油断ならない存在だが、ハンスのマイペースっぷりに呆れるような反応を見せることもある。
- ジュリア
ローブに身を包んだピンク髪のお姉さん。たれ目と泣き黒子が特徴。
財宝の噂を聞いて城にやってきたトレジャーハンターで、城内の各所を独自に調査している。
話しかけるたびに悲鳴を上げて驚き、ハンスを初見時に怪物呼ばわりするほど憶病だが、その慎重さこそがトレジャーハンターの秘訣であると語る。
あまり欲深い性格ではなく、どちらかと言えば城の調査そのものに興味が向いており、ハンスにも協力的。
序盤で怪奇現象が起きる前に先んじてテネブレ城に向かうと、既に調査を開始している彼女の姿を発見できる。
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