「マサラタウン出身の少年・レッドはポケモントレーナーである!
レッドは人類の自由のために悪の秘密結社ロケット団と戦うのだ!!」
概要
シチュエーションとしては、
- ポケモン若しくはトレーナーを仮面ライダー風に描いたもの
- ポケモンを意識したフォーム
- ライダーのキャラクターをポケモン風に描いたもの(ドット化など)
- ポケモンと仮面ライダーシリーズのキャラクターの共演
等が挙げられる。
意外な接点
『ポケモン』はウルトラシリーズに登場したカプセル怪獣から着想を得て生み出されたことはファンの間では有名な話であるが、実をいうと仮面ライダーへのオマージュやパロディと思われる要素や、類似する要素はかなり多い。
悪の力に対するアンチテーゼ
ライダーへのパロディとして一番有名なのは、タイプ相性において、むしタイプの技があくタイプやエスパータイプに対して効果ばつぐんを取れることであろう。これは、ポケモンのタイプ相性に悪しき者と戦う仮面ライダーへのオマージュをそのまま落とし込んだものではないかと言われている(ただし、エスパーに対して有効である点については、どちらかと言えばこっちではないかという意見もある)。
一方で、初代を含む多くの仮面ライダーの元になったバッタをモチーフとしたポケモンは、以外にも第9世代でマメバッタとその進化形のエクスレッグが登場するまではまったく存在していなかった。
なお、エクスレッグはあくタイプ複合であるが、仮面ライダーも元は悪の組織が作った改造人間であるため、元ネタとはあながちかけ離れた設定とも言い切れない。
わざ
あまり知られていないが、かくとうタイプの技の1つである「ちきゅうなげ」は、『仮面ライダーX』に登場したGOD神話怪人:鉄腕アトラスの技の1つである「アトラス地球投げ」が元になっている。
ただし、ポケモンのちきゅうなげは「引力を利用して繰り出す投げ技」であるのに対し、「アトラス地球投げ」は地球のような形状の岩を相手めがけて投げつける技となっており、その内容は大きく異なっている。
他には、ずばりそのまんまな「とびげり」という技もあったりするが、飛び蹴り自体はライダーの登場前から普通に攻撃手段として存在していたので、オマージュではないだろう。
悪の組織
ポケモンには、作品ごとにポケモン若しくはポケモンの持つ能力を利用して悪事をはたらかんとする組織が登場する(その中でもとくに有名なのが冒頭でも触れられているロケット団である)。
ウルトラシリーズにはこうした存在は殆ど登場しないため、恐らくモチーフとなっているのは仮面ライダーや戦隊もの等に登場する悪の秘密結社であろうと考えられる。
特に、『USUM』に登場したレインボーロケット団と『ディケイド』に登場した大ショッカーは設定的にも類似した点が多く、今に至るまでしばしば比較の対象にされている。
もっとも、ポケモンの主人公の主目的は、ポケモンリーグの殿堂入りとポケモン図鑑の完成(=生物の研究)であり、悪の勢力の討伐ではない。主人公はあくまで“トレーナー”であり、“ヒーロー”ではないのである。
悪の組織の存在がストーリー上重要な位置を占めていることは事実であるが、彼らとの対峙はあくまで主人公(およびプレイヤー)にとっては通過点の1つに過ぎず、このあたりが仮面ライダーをはじめとするヒーローものとは大きく異なっている点である。
パワーアップ形態
ライダーは平成以降、強敵の出現に合わせて自身の能力をパワーアップさせ、新たな戦闘形態を獲得していく流れがお約束となっている。
ポケモンにおいても、近年のシリーズにおいて「メガシンカ」「ゲンシカイキ」「(キョ)ダイマックス」「テラスタル」といった類似の要素が登場。これらは、戦闘中に一度だけ特定のポケモンを戦闘力を大きく向上させた姿へと変化させるというもので、いわばポケモン版強化フォームといったところである。
なお、「ダイマックス」および「キョダイマックス」はポケモンを特殊なエネルギーを使って巨大化させるというものであるが、ライダーにも巨大化して戦ったケースが存在する。
改造生物としての扱い
初代を初め、昭和ライダーの中には、敵の組織に改造された結果、異形の戦士たる仮面ライダーへの変身能力を得たというケースが多く存在する。つまり、仮面ライダーを含む改造人間たちは悪の組織が地球制服の野望をかなえるために作り出した一種の生体兵器なのである。
ポケモンにもミュウツーやゲノセクト等、兵器として運用することを想定されて改造を施されたものがいくつか存在している。特にミュウツーは劇場版において兵器として作り出された自身の存在意義について苦悩する描写があるが、一方の『仮面ライダー』においても、同じように望んだわけでもないのに超人的な力を得たことで主人公が思い悩む描写が(特に物語の初期には)割と多く見られる傾向にあった。
ポケモンとバイク
「ポケライダー」を文字通りの意味に解釈すれば、「バイクに乗っているポケモンあるいはトレーナー」であるが、キーワードとして検索した場合こちらの意味のイラストは意外と珍しい。
(ポケモン世界の法制度が現行と同じと仮定すれば)二輪免許の取れる16歳以上でレッドを含めて主人公の殆どは10代前半であり二輪免許がとれる年齢ではない。
バイクの所持者はゲームにおいてはぼうそうぞく(しかもバイクから出る排気ガスのイメージがマタドガス等を使用する)、アニポケではジュンサーさん、スカル団がいる。
名前での共通点ならビート(トレーナー)とビート(ホンダ)がある。
ポケモン・ライダーのモチーフ
言うまでもなくポケモンは生物であり、そのデザインは現実世界における何かしらの生物をアレンジしたものになっている(実在・非実在は問わない)。
一方の『仮面ライダー』も、元々は人間に動植物の因子を植え付けた改造人間同士の攻防を描いた作品として生み出されたため、ライダーや怪人のモチーフは何かしらの生物がモチーフになっているケースが多い。
ただし、『仮面ライダー』に関しては、2010年代以降生物以外のものがモチーフになるケースが増えてきている(自動車をモチーフにした仮面ライダードライブ、怪人側においては、日常用品等をモチーフとした眼魔等がその最たる例であろう)。ポケモンにも無機物をモチーフとしたいわ・こおり・はがねや付喪神をモチーフとして取り入れやすいゴーストタイプ等で、生物でないものをモチーフとした者はいるが、仮面ライダーのキャラクターと比べるとまだまだその数は少なめである。
また、アギルダーはバイク乗り、タンドンはモノホイールがモチーフである。
情報募集中
※50音順
注)ポケモン、ライダー、怪人の全てでモチーフになった物のみを記載する事とする。なお、※の付けられたキャラクターは、厳密にはライダーにはカウントされない(擬似ライダー等)が、本記事では便宜上ライダーの項に分類するものとする。
動物
哺乳類
鳥類
動物名 | ポケモン | ライダー | 怪人 |
---|---|---|---|
カラス | ヤミカラス→ドンカラス、アオガラス→アーマーガア | 蝕鬼、グリス、ホーリーライブ、エビリティライブ | クロウロード、クロウイマジン、カラスアマゾン |
クジャク | ウェーニバル | オーズ(タジャドル)、エクストリーマー、ジャンヌ(クジャクゲノム) | ピーコックアンデッド |
スズメ | オニスズメ | ナッジスパロウ | 雀怪人 |
ドードー鳥 | ドードー→ドードリオ | 雷 | ライオンファンガイア、ドードーマギア→ドードーマギア改、ドードーマギア・ヒナ |
白鳥 | スワンナ | ファム、電王(ウイング) | ブランウイング、ジーク、スワローテイルファンガイア、キグナス・ゾディアーツ |
フクロウ | ホーホー→ヨルノズク、モクロー→フクスロー→ジュナイパー | グリスパーフェクトキングダム、ケイロウ | フクロウ男、フクロウ獣人、ゴ・ブウロ・グ他 |
ペンギン | デリバード、ポッチャマ→ポッタイシ→エンペルト、コオリッポ、テツノツツミ | オーズ(セイシロギン)、ビルド(ペンギンスケーター)、ギンペン | ビートルファンガイア、ストーミングペンギンレイダー |
ワシ・タカ・ハヤブサ | ムクホーク、ワシボン→ウォーグル、バルチャイ→バルジーナ、ファイアロー、ルチャブル、イベルタル | 羽撃鬼、オーズ(タジャドル)、ビースト(ファルコマント)、ビルド(ホークガトリング)、ゼロワン(フライングファルコン)、迅(フライングファルコン、バーニングファルコン)、ランペイジバルカン、リバイス(イーグルゲノム)、ジュウガ、ガッチャード(ニードルホーク) | サタンホーク、オオワシ怪人、イーグルアンデッド、アンク他 |
爬虫類
魚類
動物名 | ポケモン | ライダー | 怪人 |
---|---|---|---|
ウナギ | シビシラス→シビビール→シビルドン | オーズ(シャウタ) | イールオルフェノク |
エイ | タマンタ→マンタイン | ライア | エイドクガー、エイキング、奇械人電気エイ、エビルダイバー、イッタンモメン、エイサイヤミー他 |
サメ | サメハダー、フカマル→ガバイト→ガブリアス | ファイズ、アビス、ポセイドン、ビルド(サメバイク)、ゼロワン(バイティングシャーク)、ランペイジバルカン、リバイス(メガロドンゲノム)、ジュウガ | ギリザメス、ツノザメ怪人、アビスラッシャー・アビスハンマー→アビソドン、サメアマゾン他 |
ピラニア | キバニア、バスラオ | アマゾンアルファ、アマゾンシグマ | アマゾニア、メ・ビラン・ギ、フィッシュロード、ピラニアヤミー、ピラニアメギド |
昆虫・節足動物
その他
動物名 | ポケモン | ライダー | 怪人 |
---|---|---|---|
イカ | マーイーカ→カラマネロ | オルテカ | イカデビル、バクラーケン、ウィスクラーケン他 |
カエル | フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ、ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン/ニョロトノ、グレッグル→ドクロッグ、オタマロ→ガマガル→ガマゲロゲ、ケロマツ→ゲコガシラ→ゲッコウガ、ズピカ→ハラバリー | ケケラ、プレミアムケケラ※ | フロッグオルフェノク、フロッグアンデッド、ガエルマギア他 |
タコ | オクタン、タタッコ→オトスパス | オーズ(シャウタ)、ビルド(オクトパスライト)、リバイス(オクトパスゲノム)、ダイモン | タコギャング、オクトパスロード他 |
タマゴ | タマタマ、ピンプク→ラッキー→ハピナス | リバイス(バリッドレックスゲノム) | 親子丼・ドーパント |
植物・果物
植物名 | ポケモン | ライダー | 怪人 |
---|---|---|---|
木 | メブキジカ、ボクレー→オーロット | スターガッチャード | コダマ、ジャングルマルガム |
きのこ | パラス→パラセクト、キノココ→キノガッサ、タマゲタケ→モロバレル、ネマシュ→マシェード、アラブルタケ | ガッチャード(ヴェノムマリナー) | キノコモルグ、キノコ獣人、トードスツールオルフェノク他 |
サボテン | サボネア→ノクタス、マラカッチ | ガッチャード(ニードルホーク) | サボテグロン、サボテン怪人、カクタスオルフェノク他 |
蔦 | モンジャラ→モジャンボ、ツタージャ→ジャノビー→ジャローダ | セイバー/バスター/剣斬(ジャッ君と土豆の木使用形態)、バッファ(ジャマトフォーム/バッファプロージョンレイジ)ジャマトライダー | アイビーイマジン |
バナナ | トロピウス | バロン、ブラックバロン | ビャッ鬼、ロード・バロン |
バラ | スボミー→ロゼリア→ロズレイド | ビルド(ローズコプター)、ガッチャード(ヒーケスローズ) | ラ・バルバ・デ、ローズオルフェノク、バラアマゾン |
リンゴ | ビクティニ、カジッチュ→アップリュー/タルップル/カミッチュ→カミツオロチ | マルス、冠、バロン/イドゥン(リンゴアームズ)、邪武、ゴースト(ニュートン) | コウガネ |
ミカン | オーガポン | 鎧武 | アナザー鎧武 |
幻獣・神獣・その他非実在の生物
非生物
無機物
機械・ロボット
職業
天体
名称 | ポケモン | ライダー | 怪人 |
---|---|---|---|
隕石・流れ星 | ルナトーン、ソルロック、メテノ | メテオ | アークワンマルガム |
太陽 | ポワルン(ほのお)、ソルロック、メラルバ→ウルガモス、ソルガレオ | BLACK→BLACK RX、アギト(シャイニング)、ウォズ(ギンガタイヨウフォーム)、ギンガ、BLACK SUN、マジェード(サンユニコーン/トワイライトマジェード) | アポロガイスト |
月 | ルナトーン、クレセリア、ルナアーラ、トドロクツキ | シャドームーン※、ダブル(ルナジョーカー、ルナメタル、ルナトリガー)、ツクヨミ、SHADOWMOON、マジェード(ムーンケルベロス) | ルナ・ドーパント、ムーンマルガム |
ブラックホール | アクジキング | エボル(ブラックホールフォーム)、ウインド(ブラックバハムート) | エボルト |
その他
名称 | ポケモン | ライダー | 怪人 |
---|---|---|---|
遺伝子、DNA | ミュウツー、ミュウ、デオキシス | リバイスに登場するライダー全般 | ジーン・ドーパント、デッドマン |
宇宙 | コスモッグ→コスモウム | フォーゼ(コズミックステイツ)、メテオ、ウォズ(ギンガファイナリー)、ギンガ | ゾディアーツ全般 |
城 | シロデスナ | グリスパーフェクトキングダム、スターガッチャード | キャッスルハードスマッシュ、スラグフォートレスジャマト、ラフレシアフォートレスジャマト |
進化 | イーブイ | アギト、ギルス、エボル※ | エボルト |
七夕 | ジラーチ | ゼロノス | デネブ |
電気 | でんきタイプのポケモン全般 | クウガ(ライジングフォーム、ライジングアルティメット)、フォーゼ(エレキステイツ)、ゴースト(エジソン魂) | ディアーアンデッド、電気眼魔他 |
脳味噌 | ダブラン→ランクルス、ユクシー | ブレン | ブレン・ロイミュード、アナザークイズ |
欲望 | ホシガリス→ヨクバリス | オーズ(コンボ全般) | グリード全般、ヤミー |
※名前の由来もイーブイと同じ
共通出演者一覧
どちらも日本のサブカルチャーを代表する作品ということもあり、特に中堅~ベテランの男性声優を中心に共通出演者が非常に多い。
情報募集中
※50音順・スピンオフ作品・コラボ作品における配役も含む
小ネタ
- 『ポケットモンスターXY』では以下の組み合わせで、完全再現とまではいかないが左翔太郎の衣装が再現可能。『XY』では『仮面ライダーW』を思わせるイベントが起こるので、この衣装で攻略に望んで見ると翔太郎気分を味わえること間違いなし…?
衣装の組み合わせ
ミディアムパーマ、中折れハット、ジップ付きシャツ、チノパンツ、ローファー(いずれも黒)
じてんしゃ(緑)→ハードボイルダーの再現。自転車のカラーリングは一度決定すると変更不可能なので注意が必要。
- 『ポケットモンスターSV』の発売に前後して、仮面ライダーシリーズの公式Twitterが「今週も一週間お疲れ様でした。この週末は龍に乗る人が増えそうですね。皆さんよいドライブを。」とツイート。もしかして東映公式さん、コライドンとミライドンのバイクネタを分かってて……?