ギャロップ(ポケモン)
ぎゃろっぷ
全国図鑑 | No.0078 |
---|---|
カントー図鑑 | No.078 |
ジョウト図鑑 | No.202 |
シンオウ図鑑 | No.091 |
ガラル図鑑 | No.334 |
ヒスイ図鑑 | No.024 |
ローマ字表記 | Gallop |
ぶんるい | ひのうまポケモン |
タイプ | ほのお |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 95.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | にげあし/もらいび/ほのおのからだ(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ギャロップ | gallop(英語で襲歩、馬術における全速力の指示) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Rapidash | rapid(英語で急速な)+dash(英語でダッシュ) |
ドイツ語 | Gallopa | Galopp(襲歩) |
フランス語 | Galopa | galop(襲歩) |
韓国語 | 날쌩마 | 날쌔다(素早い、機敏な)+마(馬) |
中国語(簡体字) | 烈焰马 | 烈焰(激しい炎)+马(馬) |
中国語(繁体字) | 烈焰馬 | 烈焰(激しい炎)+馬 |
初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場するポケモンで、ポニータがLv.40になると進化する。
進化したことで子馬から大人の馬に成長を遂げる。炎のような鬣を持つ、ユニコーンのような姿をしている。
名前の由来は、馬が全速力で走る時の走り方を表す用語【襲歩(しゅうほ、gallop)】と思われる。ジュゴンなどと同じく、赤緑限定のそのまんまなネーミングが特徴。
早く動くものを見ると競争したくなる習性を持っており、鬣が燃え盛るとされているが、基本的には草原でのんびりしている。
最初の頃は新幹線と同じ時速240キロで走る、と書かれていたが新幹線の方の技術革新により、今や「時速240キロ」の方しか残っていない。(2023年3月までは上越新幹線の運転最高速度が240km/hだったため、新幹線と同じ速さとは言えないわけではなかったが。)
設定上の走行速度は進化前の方が遥かに速いという小ネタがある。初期の攻略本『ポケットモンスター図鑑』ではポニータの代わりに東京タワーを飛び越えているあたり進化前にできたことは当然可能なのだろう。
しかしながら、たったの10歩で240キロに達し、駆け抜けている際には足が地面にほとんど触れていないなど、生き物として走行速度のスペックが高いのは明らかである。群れのリーダーは特に足の速いものがなると言われている辺り、240キロは種族の平均的な走行速度と考えるのが自然か。リーダーはスピードの加減や行き先を決める役割を持つという。
ポケモン世界では東海道新幹線に当たるものとして『リニアモーターカー』が実用段階であり、競争した場合はどちらが速いのかは不明である。
『LEGENDSアルセウス』の図鑑説明によれば、1日半でヒスイ地方の大地を横断できるとのことだが、ヒスイ地方の中央部は険しい山岳地帯であり、ギャロップはとても山岳地帯を駆け抜けられるような体構造ではないので、信ぴょう性には乏しい。あくまでも、ヒスイ地方の大地が全て平地だったと仮定した場合の記述と考えれば辻褄は合う…はず。
ヒスイ地方を(渡島半島を除いた)北海道に置き換えると、東側は関東付近で洞爺湖(シンジ湖あたり)付近が近畿地方北部(京都から滋賀)あたりの距離になる(参考元:「北海道ファンマガジン」2020/05/15)。参考までに比較対象である新幹線(今回はJR東海道新幹線「のぞみ」を対象にした)を利用した場合、約2時間ほどで目的地に到着する。よって、ギャロップのスピードを持ってすれば確かに1日半で横断するのは容易いと言える。
ポケダン第1作でも「本気で走れば新幹線より速いのだ!」と述べているが、ポケダン世界のどこに新幹線があるのかは謎。
なお、同じ馬系であるゼブライカと(設定的には)どっちが速いのかは不明で、図鑑説明上ではギャロップの方が速そうだが、残念な事にゲーム上の数値ではゼブライカが上回っている(そちらの図鑑説明でも速さが稲妻に例えられるあたり、瞬発力ではゼブライカに軍配が上がるようだ)。
- 設定での生息地は草原なのだが、ゲームではシロガネ山やハナダの洞窟、28ばんどうろ、ともしびやまなど洞窟か山系のダンジョンで出現する傾向にあった。山道はともかく、洞窟って…。屋内に出現する進化前といい生態に矛盾した謎の多いポケモンであった。
- 世代が進むにつれ、生態にあった場所にも出現するように。第5世代では草原地帯の12ばんどうろ、『LPLE』では急サイクリングロードである17ばんどうろ、『LEGENDSアルセウス』では蹄鉄ヶ原に出現。
- 特にLEGENDSではオヤブン個体が序盤の時点でも出現する。仕様を知らない初心者が戦いを挑んで負けたという例もザラにあるのでレベル上げは怠らないように…。
- 序盤時点でポニータが捕獲でき、ここでも貴重なほのおタイプである事に変わりなく、進化させれば優れた素早さと攻撃力でほのおタイプのエースアタッカーになってくれる事間違いなし。
- 『ダイヤモンド・パール』においては、シンオウずかんでほのおタイプを持つポケモンはヒコザル族かポニータ族しかいないため、最初にヒコザルを選ばなかった場合、ほのおタイプを連れていきたい場合はポニータ族を育てるしかない。
- ストーリーのとあるところでは、はがねタイプ(殆どのタイプの攻撃を半減)を持つ高レベルな野生のポケモンに嫌というほど遭遇するが、肝心のポニータはまともなほのお物理技を高レベルにならないと覚えない。進化するのも御三家ならとうに最終進化を迎えてるLv40とかなり遠い為、使い勝手は悪いと言わざるを得ない。そのため、ほのおタイプをすっぱり諦めるプレイヤーや、GTSでヒコザル族を探すプレイヤーも多かった。
- 一応、プラチナではその点は改善されたが今度はシナリオでデルビル族やブビィ族も現れ、ダイパからのイメージでそちらを選ぶプレイヤーも出ている。まぁ、結局のところは技範囲の広いゴウカザルか他のほのおタイプを入れ替えるかほのおタイプを諦めるかは任意で。
- LPLEでは手持ちに加えるとライドできるようになる。17番道路で粘れば野生個体も手に入るので、移動要員として利用するのもベター。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 65 | 100 | 70 | 80 | ※ | 105 | 420 |
第2世代から | 65 | 100 | 70 | 80 | 80 | 105 | 500 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。リージョンフォームは第2世代以降と同様。
素早さが最も高く、次いで攻撃が高いステータスを持つ。だが、第3世代まではほのおタイプの攻撃は全てとくこう依存であり、高いこうげきを生かせるわざが無かったため、あまり戦闘での出番はなかった。
特に第1世代での惨状は酷く、自力で「かえんほうしゃ」を覚えない等当時のファイヤーと同様の悩みを抱えており、ほのおタイプの中でも特に不遇であった。高い素早さを活かしての「ほのおのうず」を連打して相手をハメると言う芸当は可能であったが、命中率が70と悪い上に相手が残り1匹の時でないと相手に無償交代を許す事になり、ほのおのうずを連打する事自体が微妙視されていた。(当時は命中率に若干の-補正が掛っており、命中率100でもたまに外れる。命中70の技は殆ど信用出来ないと攻略本に書かれた程である。)
寧ろそんな事するより、ポケスタ2のギャンブラーが使用する「ロップギャ」の如く「こうそくいどう」で素早さを高めてからの「つのドリル」を連打した方が強いポケモンと揶揄されてしまうことも。
一応ギャロップの名誉のために言っておくと、第1世代のLv100ミュウツー6匹のパーティに対して対抗できる一般ポケモンとして真っ先に名前が挙がる。「つのドリル」「こうそくいどう」「ほのおのうず」「はかいこうせん」という技構成の個体をどく状態で通信ルームに持ち込めば、ワンチャン勝利する可能性がある。第1世代では素早さが相手に勝ることで一撃必殺技が初めて有効になり、「ほのおのうず」は素早さで勝れば命中する限り半永久的に相手をハメることができる。どく状態で通信ルームに入らなければならないのは、まひやねむり、こおりへの対策。「はかいこうせん」はとどめを刺すというよりは、ミュウツーのみがわり人形を破壊するためという理由(第1世代ではポケスタ2以外において、生身で当てないと行動不能デメリットが機能しない)。
第4世代ではタイプと攻撃依存が分化したが、ギャロップはこの仕様の恩恵を強く受けたポケモンの1匹である。強力なタイプ一致の物理攻撃技「フレアドライブ」を覚えるようになり、わざマニアによって思い出せるわざに「メガホーン」「どくづき」が追加された。高威力の物理攻撃が複数追加されたことで、対戦での地位が一気に向上した。バトレボではれっきとした環境ポケモンであった。
第5世代では、タマゴ技に「けたぐり」、技マシンに「ワイルドボルト」が追加されさらに強化された。
ただ、同世代では同時に強力な炎ポケが大量に登場したため、「メガホーン」「さいみんじゅつ」や「つのドリル」で差別化したい所。より大きい差別化点は「メガホーン」である。
「BW2」では教え技で「ドリルライナー」を習得可能となり、差別化に拍車がかかった。
なお、第4世代以降は、稀にシュカのみを持っている。
ゲーム版
- カツラ:ジムリーダー(カントー)
- ミカン:ジムリーダー(ジョウト)※1
- アスナ:ジムリーダー(ホウエン)
- ジュン:DPpt・BDSPライバル
- オーバ:四天王(シンオウ)
- シン:LPLEライバル
- シゲル:ギャロップマスター
- ペリーラ:ギンガ団警備隊隊長
- キャンデラ:チームヴァーラーリーダー
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- フウコ(無印33話)
- サンタクロース(無印番外編)
- トシヤ(無印272話)
- アヅミ(AG140話)
- スイート(ミュウツーの逆襲)
漫画版
ポケモンレンジャー
- 初代
ポニータを差し置いて登場。クリア前はゴーゴー団の配下として登場するが、クリア後はリングタウンのキャプチャ・チャレンジでキャプチャする事が出来る。主な攻撃方法はニトロチャージであるが、素早く7回囲めばキャプチャ完了となる。
フィールドにしばらく残る火柱を発射する攻撃が追加され、更に進化前のポニータも参戦している。
ポケモンマスターズ
カツラ&ギャロップ
通常ガチャでも排出される恒常バディーズで、当初はポニータだがギャロップに進化可能。ポケマスで貴重なにほんばれを保有することから、晴れパーティの起動要因として重宝されている。
技
かえんぐるま |
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自分のこおり状態を解除する。10%の確率で相手をやけど状態にする。 |
ほのおのうず |
相手をバインド状態にする |
うおおーす! |
自分の攻撃を3段階あげる。自分の防御と特攻と特防と素早さの中からどれかひとつを2段階あげる |
にほんばれ |
天気をひざしがつよい状態にする |
バディーズ技
熱血の頭脳かがやくニトロチャージ |
---|
相手がバインド状態のときは威力があがる |
パッシブスキル
異常確率上昇1 |
---|
技の追加効果で状態異常にするときの成功率をあげる |
アニポケシリーズ
1stOPの頃からいる古参であり、ウインディと共に大地を駆け、飛び上がると三鳥ら伝説のポケモンの登場演出に繋がるというなかなかに美味しいポジションである。
- フウコのポニータ→ギャロップ
1997年11月11日放送の第33話「ほのおのポケモンだいレース!」では最初はポニータの姿で登場。ポケモン放牧民族であるララミー族のフウコ(CV:白鳥由里)のパートナーであり、ライバルのドードリオ乗りのドリオ(声:結城比呂)の策にハマって主人が怪我してしまい、ピンチヒッターとしてサトシを乗せた。ロケット団らの妨害でドードリオとの差が開くが、レース中に炎を纏って加速した事でギャロップへ進化して大逆転。優勝をもぎ取って見せた。優勝後は逆恨みしたドリオに直接攻撃を仕掛けられるが、ドードリオ共々青空の彼方へ蹴り飛ばしている。該当回はアニポケ史上最高視聴率を誇る。なおこの記録は現在も破られていない。
ゲーム『LPLE』でも両者は騎乗可能であり、ポケモン公式もこの回をオマージュした粋なツイートを行なっている(参考リンク)。
進化前のポニータには信頼した相手を乗せる時には鬣が熱くなくなるという設定がある。サトシがギャロップへの進化時に特に体に異常が見られなかったのも彼がサトシを信頼した何よりの証拠と言えるのではないのだろうか。
- スイートのギャロップ
劇場版『ミュウツーの逆襲』でスイートの手持ちとして登場。コピー体と対決した。なお、声は現実の馬に近い。
- 無印272話
シロガネ大会優勝者トシヤの手持ちで登場。
- AG140話
アヅミの手持ちで登場。
- SM42話
カントーに来たカキがギャロップを見つけ、最初はリザードンと競争していたが、認められたからかギャロップに乗れるようになり感動していた。
その他
ポケットモンスターSPECIAL
- プラチナのギャロップ
性別 | ♂ | 特性 | もらいび |
---|---|---|---|
性格 | ひかえめ | 個性 | かんがえごとがおおい |
プラチナの幼馴染ポケモンで、いつも彼女を背中に乗せ時には守ることもある。
ポニータの時は元々移動用の為にあまり戦闘向きではなく、ヨスガまでの3つのジム戦ではまともに技を繰り出せないまま一方的に攻撃されてダウンしていたが、トウガンとの戦いでプラチナの怒り(誤解)が伝わってドータクン2匹を一撃で倒しており、その翌日、プラチナが父の反対を押しきってでも悪と戦う決意を固めたことに応えるかのように進化。スズナ相手にも勝利を収めるなど、ポニータ時代の弱さが嘘のように活躍していった。
ちなみにベルリッツ家では馬車をひく2匹が屋敷にいる。
- 第1章
カツラの主力の一匹として登場しており、カツラがロケット団に囲まれた際にいち早く駆け出して救いだしたり、ミュウツー戦では決死のぶちかますをするなど、トレーナーへと愛情の高さをうかがえる。元ロケット団であったカツラを疑ったレッドを後ろ足で蹴りあげたこともある。
また、同章ではカントーのポケモンだいすきクラブ会長の個体も登場。資金稼ぎのために猛特訓の末、「ネコにこばん」を修得。なお、「ネコにこばんを覚えたオニドリルとギャロップ」は当時ポケモンスタンプ関連のプレゼントとして実際に抽選で配布されたものである。
DP物語
オーバの手持ちで登場。
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