概要
CV:高橋広樹
アニメ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』第189話「シンオウリーグ準決勝!ダークライ登場!!」にて、シンオウリーグ大会準決勝でサトシと対戦した謎のトレーナー。
なお、初登場は第183話だが、この時はまだ名前が明かされていない。
通路口でジュンの前を横切るのだが、ただならぬ雰囲気を醸し出していた。
シンオウリーグ大会でしか登場していない上にサトシとの絡みも多くない為、そこまで特筆すべきトレーナーではないのだろうか・・・と思うかもしれないがむしろその逆である。
実はシンオウのジム戦をダークライ1匹で突破してきたと言うとんでもないトレーナーなのである。
幻のポケモンと言うと、数が少ないだけでなく人間との接点も少なくとてもトレーナーの手持ちにいるとは思えない存在のはずである。
ゲームならともかくアニメはこれが顕著。
それが普通にトレーナーの手持ちとして存在する。
勿論アニメ史上初の幻のポケモン使いである。
一応、他にヒードラン持ちトレーナーやラティアスを持っていたジョーイさんはいるが。
トレーナーとしての腕はいざ知らず、その強さも異常であり何とサトシ戦以外はダークライ1体で余裕の突破。
実際にタクトの試合を観戦していたジュンも、
「あんな奴がいるなんて聞いてないぞぉ!?これって罰金もんだぜ!」
と文句を漏らしてしまうほどの反則級の強さである。
この瞬間、「ああ、今回もサトシは優勝できないんだな・・・」と思った視聴者が多数。
サトシ戦でもやはり圧倒的な強さを見せ付けた。
ダークライに対してヘラクロスを出すも(ねごとによる)メガホーンを耐えた上で「ダークホール」からの「ゆめくい」でこれを難なく撃破。
次いで出てきたコータスやフカマルはダークホールすら使用せずものの数秒で瞬殺。サトシはたった数分で3匹失う事になってしまう。
次いで出てきたジュカインも「れいとうビーム」や「ダークホール」→「ゆめくい」で追い詰めるも目覚められてしまい、渾身の「リーフブレード」で撃破された。
しかしその後に繰り出したのは、これまた伝説のポケモンであるラティオス。
既に消耗が激しかったジュカインを撃破し、さらに繰り出されたオオスバメも瞬殺。最後に激突したピカチュウと相打ちになった。
が、サトシの手持ちはここで尽きてしまい結果タクトが4匹残して勝利。またしてもサトシは優勝を逃すのであった。
ここまで一方的過ぎるバトルも他にあるまい。この前のシンジ戦に3話使っている事を考えると、あまりにもあっさりとしすぎたバトルのせいで評価は賛否両論。ただジュカイン等この試合で活躍したポケモンもいるため、好きな人は好きな試合でもある。
なお、タクトは決勝戦もダークライ1匹で突破し、そのまま優勝したのであった。
チャンピオンリーグへの参加には地方リーグでの優勝が必要なので、参加は当然ではあるのだが、こんなに圧倒的に強いのに地方リーグに参加したという状況は、他の参加者にとってはかなり運が悪かったともいえるだろう。
ちなみに、タクト本人は特に嫌味な性格はしておらず、相手の強さも理解し賞賛も欠かさない。
フカマルの「りゅうせいぐん」に対しても、「僕のダークライでなければ回避はできなかった」と評している。だが、それがある意味やるせなさを生み出している。
そもそもあれほどのダークライ無双で勝ち続けてきたにも拘らず他の手持ちの育成も怠っていない辺り、手持ちのグレードが高過ぎるだけで彼自身はサトシと同じポケモン愛に溢れる人物という事になる。
なお、他の4体(準決勝はフルバトルのため6体の所持が必須)は判明していないため、彼の他の手持ちが幻や伝説のポケモンなのかは不明。
彼の様にぶっとんだキャラが突如出てきた背景には、恐らく「サトシをまだ頂点に立たせたくない」という大人の事情による所が大きく、言わば一種のデウス・エクス・マキナだったと思われる。
「メイドカフェのミルタンク!」や「史上最悪のトゲピー!」とは違うベクトルで公式が病気な回という訳である。
その為、リーグ後に彼がどうなったかなどは一切触れられておらず、歴代アニメキャラが軒並み再登場する新無印編でも、その名が過去最大級の大会などで仄めかされる事は一切なかった。
その他
『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』の第15話にトレーナーズスクールの生徒で同名の人物が登場しているが別人である。
こちらのタクトはわざと転んでマサトの邪魔をするなど嫌味な性格だったが、ロケット団を追い払う際に仲良くなった。
なお、後にサトシ自身も準伝説のポケモンや幻扱いのポケモンを仲間にリーグの舞台で戦う様になった為、(描写次第だが)時代と共に伝説の隔絶感も薄れてきたと言える。
新無印編に登場した別世界のヒカリは時期こそ不明(タクトのような別次元とも言うべき強さの相手が居た上での結果かは不明という意味)だがシンオウリーグ準優勝の成績を納めていた。
手持ちポケモンが本来のヒカリと全く同じであると仮定しても、やはりシンオウリーグの難易度からすればタクトの強さは尋常ではないと思われる。
関連イラスト
再戦を期待したイラストも存在する。
関連タグ
アニポケ サトシの旅シリーズ ダイヤモンド&パール シンオウゲスト