概要
こどもの国線で運用されていた東急7000系(初代)の老朽取替とこどもの国線の通勤線化(当時のプレスリリース)に備えて1999年に登場した。
ベースは同時期に東急目黒線の相互直通運転開始に備えて開発された東急3000系(2代)。
スペック
車体は軽量ステンレスと前面FRPの組み合わせで、地下鉄線での非常脱出にも使用可能な正面貫通扉を備える。
2両固定編成で、こどもの国方に連結されるデハY010形にVVVFインバータ制御装置・SIV(補助電源装置)・パンタグラフなどを搭載している。
客用扉が片側3箇所、側面行先表示が省略、VVVFインバータ制御装置が東芝製のデュアルモードタイプになっているなど、3000系から変更されている部分はかなり多い。
運用
こどもの国線専用車であり、行先表示のデータは「長津田」「こどもの国」の2つしか注入されていない。こどもの国来園客の増える週末には2両編成を2本連結した4両編成で運行することもあったが、終日10分間隔で運転するようになって以降4両運転はほとんど行われていない。
3編成が東急長津田検車区に配置されており、ラッシュ時と多客期には2本、閑散時には1本が運用される。運用のない編成は長津田駅や検車区での入換用牽引車に使われていることもある。