概要
『anone』は、2018年1月~3月に日本テレビ系列の水曜ドラマ枠で放送されたドラマ。主演は、広瀬すず。脚本は、『Mother』、『Woman』を担当した坂元裕二。スタッフも両ドラマの担当スタッフが再結集している。
登場人物
- 辻沢ハリカ(演:広瀬すず)
本作の主人公。両親により児童養護施設に預けられ、その後両親が逝去したことで天涯孤独の身となる。
特殊清掃などの日雇いアルバイトをしながらネットカフェで寝泊まりしていたが、現在は亜乃音宅でアルバイトも兼ねて居候している。スケボーを愛用している。彦星とのチャットゲームでの会話は、画面で特殊清掃をする姿でしている。
亜乃音が逮捕されたあと、少年鑑別所に入所させられ、しばらくの後に出所した。亜乃音が出所した際彼女を迎えに赴いたのち、るい子と共にかつての印刷工場の住居に再び居候するが、その際亜乃音に自立を検討する旨を話した。
- 青羽るい子(演:小林聡美)
舵と会話しているうちに意気投合し、死に場所を探す女性。青羽は偽名で本名は相良るい子だったが、半年もの間に家を留守にしたことで、夫から離婚届を突き付けられ書類にサインし、離婚してから本名を海野るい子に戻す。
以前は商社に勤めていたが女性差別をうけ出世できず、ようやく上司に課長職の辞令を出されたものの、書類を管理するだけの部下のいない部署が不満で放火しようと思ったが思いとどまってそのまま退職し、その後結婚した。
第3話で亜乃音が預金を崩した亡き夫の保険金を、身代金として西海に命令されたものは偽札にすり替え、本物を持ち逃げして仮住まいにある壺に隠していたが、第4話で誰かに盗まれた。第5話で自首すると亜乃音に打ち明けるが、偽札のことを公にされるのを嫌がる亜乃音によって、亜乃音宅で居候している。
のちに自分たちが造り上げた偽札の事件が公に発覚した際は亜乃音の機転で舵と共に逃亡。その際舵の不治の病を察知し、彼が息を引き取るまで看取る決意を固める。最終話で舵が息を引き取ったあと出頭。亜乃音が出所した際、彼女の自宅に再び居候する。
- 持本舵(演:阿部サダヲ)
カレーショップ「東印度会社」の店主。るい子と死に場所を探している。医師から半年の余命宣告、本社から金の督促により店を畳む決意をし、第4話で売却する。第5話からるい子と一緒に亜乃音宅で居候している。
偽札事件の発覚時に亜乃音の機転でるい子と共に逃亡。その後は舵を看取る決意を固めたるい子と共に潜伏生活を送り、最終話でるい子に看取られ息を引き取った。その後はるい子のみが見える(るい子による想像上の)霊体となって彼女を見守っている。
- 中世古理一(演:瑛太)
現在は弁当屋に勤め、以前は林田印刷所に勤めていた男性。玲とは林田印刷所に勤めていた時から知っていて、陽人の送り迎えをしていた。現在は妻と玲との二重生活をしている。
第5話で、ハリカ・亜乃音・るい子・舵に京介が亡くなる1年前まで偽札製造していたことを打ち明け、偽札製造に協力するように依頼する。
最終話でハリカに勧められて出頭し、通貨偽造の主犯として懲役8年の判決を受ける。
- 林田亜乃音(演:田中裕子)
花房法律事務所事務員。出勤前に自宅1階の印刷工場の床下に落とした結婚指輪を拾おうとしたところ大量の偽の一万円札を見つけてしまう。かつて、亡くなった夫・京介と林田印刷所を経営していた。
娘である玲を京介と彼の愛人の間に出来た娘と知っていたにもかかわらず19歳まで育てた。
第9話終盤で通貨偽造の疑いで逮捕され、懲役3年の刑を服して出所したときにハリカが迎えに来てくれた。その後自宅に戻りハリカたちとの生活を再開する。