概要
『リバーサルオーケストラ』は、2023年1月~3月に日本テレビ系列の水曜ドラマ枠で放送されたドラマ。
主演は本作が民放ゴールデンプライム帯連続ドラマ初主演となる門脇麦と田中圭
神奈川フィルハーモニー管弦楽団が劇中の「児玉交響楽団」として撮影に全面協力しており、ピアニストの清塚信也も劇伴音楽を担当している。
あらすじ
主人公・谷岡初音は、元天才バイオリニストであったが、正体を隠して市役所職員として勤務していた。しかし、ひょんなことから地元オーケストラの「児玉交響楽団」でコンマスを任されることになる。
登場人物
本作の主人公。元天才ヴァイオリニスト。10年前、とある出来事が原因で突如表舞台から姿を消し、現在は西さいたま市役所・広報広聴課の職員として働いている。正体がバレぬよう、眼鏡をかけていた。
専属の広報担当の肩書で朝陽に児玉交響楽団へコンマス(コンサートマスター)として招聘される。
児玉交響楽団の変人マエストロ。ドイツを拠点に音楽活動を行っていたが、現職の西さいたま市長である父・修介から玉響立て直しを依頼され、玉響のコンマスに初音を招聘する。
音大生時代に音楽活動に思い悩んでいた際、音楽を楽しむ初音の姿に感銘を受け、音楽家として生きていく決意を立てている。
児玉交響楽団
西さいたま市を拠点とする地方の交響楽団。通称:玉響(たまきょう)。
- 佐々木玲緒(演:瀧内公美)
恋多きチェロ首席。勘違いして朝陽に一目惚れする少女時代に天才チェリストと騒がれた過去を持つが、プレッシャーに負け挫折している。名前は天才チェリストのムスティスラフ・ロストロポーヴィチ|ロストロポーヴィチのミドルネーム「レオポリドヴィチ」にあやかり、両親につけられた。本命の男性に告白するときは髪の毛をアップにする。本音をぶつけて楽団に連れ戻しに来てくれた藤谷と、「人一倍努力家」という共通点から出逢って1か月でスピード結婚する。
- 庄司蒼(演:坂東龍汰)
フルート首席。玉響の給料だけでは食べて行けず、バイトを掛け持ちして練習に遅刻するため、初音からオンラインでのフルートのレッスンコーチの仕事を提案され、防音室のある初音の実家に下宿する。
- 桃井みどり(演:濱田マリ)
受験生を抱える母でもあるヴィオラトップサイド。
- 穂刈良明(演:平田満)
オケ最年長のオーボエ首席。S響出身だが、親の介護を契機に地元の玉響に移籍している。妻が認知症を患い介護のため玉響を退団しようとしたが、娘に説得され介護ホームに入居させる道を選び入居初日にホームで開かれた音楽会で妻との思い出の曲『愛の挨拶』を演奏する。
- 土井琢郎(演:前野朋哉)
セカンドヴァイオリン首席。クラシックオタク。本宮市議に玉響の情報をリークする内通者のふりをし、本宮の妨害工作を阻止していたが、相手と同じレベルで対応して演奏練習に集中しなかったことを朝陽に注意される。二男一女の父親で、子供の学費のために高階フィルに玉響の3倍の給料で移籍する話を本宮市議から持ち掛けられるが、長男が玉響グッズを集めるほどのファンだっため、断った。
- 松本弓香(演:行平あい佳)
第1ヴァイオリン(トップサイド)。裏アカでオタクな内容のSNSを発信していたが、土井に発見されている。
- ヨーゼフ(演:ロイック・ガルニエ)
トランペット首席。超楽天家のムードメーカー。
- 藤谷耀司(演:渋川清彦)(第3話から登場)
朝陽の指示で探し出したティンパニ奏者。都内のライブハウスでドラムを叩いていたが実はS響出身。21年前に共演している初音から誘いを受け、久しぶりに五線譜を読み返し交響楽への興味を取り戻し玉響へ参加する。プレッシャーから練習場に来なくなった玲緒に本音をぶつけて連れ戻したことを切っ掛けに、彼女と出逢って1か月でスピード結婚する。
初音と朝陽を支える人達
- 谷岡奏奈(演:恒松祐里)
初音の妹。初音と2人暮らし中。城東大学経済学部経営学科3年生。
幼い頃に心臓の持病で倒れたのを契機に、初音がヴァイオリン演奏を辞めたことに責任を感じ、姉の音楽活動の再開を願っていた。
玉響を宣伝するSNSの広報担当として、玉響に関わることになる。
- 常葉修介(演:生瀬勝久)
朝陽の父。西さいたま市長。
西さいたま市のシンフォニーホールのこけら落としとなる4月の玉響のコンサートが満員にならなければ市長を辞職すると本宮市議に啖呵を切ったため、息子の朝陽を日本に呼び戻し、演奏に難がある玉響の立て直しをお願いする。しかし後日、本宮議員からシンフォニーホールの楽団のフランチャイズ契約をかけ、高響とのコンペでの対決をけしかけられると、負けた場合は玉響を解散すると断言してしまう。
- 小野田隼(演:岡部たかし)
玉響の事務局長。父は朝陽の実家の家業「常葉酒造」の元番頭。朝陽の要請で初音を探し当て、地方公務員法に抵触するヴァイオリン教室の副業{{Efn2|初音はレッスン料を取らずボランティアで教えていたが、公務員が副業禁止と知らなかった妹の奏奈が姉のヴァイオリニスト復帰の資金とするため、月謝を徴収していた事を指摘し初音が玉響へ参加する状況に誘導する。玉響のマスコット・たまちゃんの着ぐるみを徹夜で作り上げチラシ配りをするなど、定期演奏会を満席にすべく集客に尽力する
周辺人物
- 三島彰一郎(演:永山絢斗)
日本屈指の人気ヴァイオリニスト。初音とは幼い頃に共にヴァイオリンを習った幼馴染。
かつて出場した年齢・性別分けされていないコンクールで初音に勝てたことがなく、彼女をライバル視しており、彼女の10年ぶりの復帰に少なからず動揺する。
- 本宮雄一(演:津田健次郎)
市議会議員。次期市長の座を狙い、常葉市長の評価を落とそうと、彼が力を入れる玉響の活動をことあるごとに邪魔する。
蒼が小学生の頃、父と造園の仕事で訪れた施主の家の娘。彼女のフルート演奏の音色に感動し、蒼はフルート奏者を志すようになる。