概要
sudoとは、UNIXおよびUNIXライクOSで実行される権限付与プログラムである。
現在のユーザーとは別のユーザーとして、特にroot権限への昇格を用いてコマンドを実行するために用いられる。
Windows 11 24H2では、似たような機能を持つsudo for Windowsが登場したが、名前が同じなだけで実装はまったく異なることに留意すべきである。
警告文
この警告文は有名である。
あなたはシステム管理者から通常の講習を受けたはずです。
これは通常、以下の3点に要約されます:
#1) 他人のプライバシーを尊重すること。
#2) タイプする前に考えること。
これが何を意味するかというと、
1. ほかのユーザーの利用者情報等の侵害や、不用意な変更を行ってはならないということ
2. 実行しようとしたコマンドが意図しない結果を招かないかを確認すべきということ
3. 管理者権限での作業には大きな責任が伴うこと
もしsudo rm -rf /path/のようなコマンドを間違えて実行してしまえば、破滅的な結末をまねく。
(もしパスを/にしてしまったら、ルートディレクトリ以下のファイルとディレクトリはすべて消し飛ぶ。)
だからこそsudoを用いる際には、大きな責任がかかることを認識すべきである。
ロゴ
以前sudoのロゴは、青色の盾のようなデザインだったが、2019年頃にサンドイッチのアイコンに変更された。
このサンドイッチの元ネタはウェブコミックであるxkcdのエピソード 149が元である。
内容を訳すと、
「サンドイッチを作って」
「自分でやりなよ」
「sudo サンドイッチを作って」
「わかった」
というもの。
root権限が必要なコマンドをsudoを付け忘れて拒否されるというのはよくあることで、それを皮肉ったものである。
これが公式に逆輸入され、今のロゴになった。
余談
sudo自体は1980年が初版だが、上の警告文のが登場したのは1993年で、警告文の最後の一文が登場したのは2004年になってからのことである。
当時のgithubのコミットメッセージには、「Add Stan Lee / Uncle Ben quote to the lecture from RedHat」との記述があり、警告文の最後の一文は「スパイダーマン」からの引用であることがわかる。