「ファーザー……人間とは……」
CV:安西正弘
概要
地球侵攻に派遣された第三の機械王『エンジン王』が乗り込む機械化巨人。『電気王』の『デスボルト』と同様に戦闘用巨大ロボであるものの、意識を持ち合わせ、『エンジン王』を「ファーザー」と呼ぶ。
口から『機械化獣』を生み出す機械卵を射出。孵化した機体を自身に纏わせた『巨大結合』で、『合体機械化獣』と化す。
単体での戦闘能力は『ゴウザウラー』を軽く凌駕するも、真の能力を発揮するには起動用のキーでもある『エンジン王』の杖が必要である。また、解析能力も優れ「地球人の強さは心の強さ」だと結論づけた。
合体機械化獣『ビーストカイザー』が敗れたおり、『ザウラーズ』の担任である中島辰男を拐うも、『エンジン王』とは対応が異なり、積極的に「人とは何か?」の質問を投げ掛けている(中島も自身の意見と答えられる限り応答した)。
粛清せんとする『機械神』から『エンジン王』を庇い破壊され、その頭部は機械化獣『メガキャッスル』破壊の余波で発生した時空の穴に吸い込まれた後、『キングゴウザウラー』のデータを『原子王』に解析され、『ダークゴウザウラー』が開発される遠因となる。
『ファーザー……心が解析できたよ……』
一方で、ゴウザウラー中、屈指の名セリフを放った張本人。地球人の強さを『心』に求めるも、人間の心への接触は帝国内部では最大のタブー。その一方で『機械神』に極秘で人間の心を理解する努力を重ねた。当然、人間に触れる機会の多い彼の方が、先に人間の心を理解するに至る。
解析に成功し、理解した彼が最終的に採った行動が自己犠牲である。機械化帝国には自己犠牲の概念が皆無に等しい。
その後、機械神の攻撃から父であるエンジン王を助ける為、身を挺して立ち塞がり無残にも破壊。死の間際、無事を知って満足そうに呟いたセリフがこれである。
彼の死は涙無くしては見れない。エンジン王を父親と慕う子供っぽさや、疑問に対する純粋さ等の言動は、機械であってもどこか人間臭く憎めない。自己犠牲は父の心をも揺り動かし、彼を『ザウラーズ』との共闘へと走らせる契機になる。
その掌で力尽きるエンジン王の姿を見て慟哭する拳一達の心境は、想像に難くない……
基本データ
全高:48.2m
重量:175.0t
最大出力:800000馬力
最大速度:1080km/h
最大飛行速度:M7.1