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概要編集

魔都精兵のスレイブ』の登場人物で、魔防隊七番組組長であり、羽前京香が魔防隊に入隊して七番組に加入した時の組長で元上司。

武闘派で野心が高く、部下に無茶な命令を出すとされている人物。

当時の京香が、そんな彼女のやり方が気に入らず、決闘を挑まれ敗北し、組長の座を奪われた。以後の詳細は不明。



























以下、最新話のネタバレあり




























第86話にて判明。八雷神側へと寝返っていた。

更に、八雷神に忠誠を誓った代わりに「神」の力を与えられた「神奉者(しんぽうしゃ)」と呼ばれる「元・人間」が神の兵隊として部下になっていることも明らかになった。

黒いローブを身に纏い仮面を被っている。当時からなのか、ボロボロだが魔防隊の隊服を着ている。


第89話からの一番組編にて本格登場。仮面は外しており、素顔は男性的でクールな顔立ちである。

他の神奉者たちとともに、魔防隊の組長たちを同時多発襲撃する作戦において、一番組の多々良木乃実(夢路にとっては、同じ人物を師に持つ、妹弟子にあたる)を標的に動く。

木乃実ひとりと思っていたが、前日に一番組の基地で特訓をしていた京香や和倉優希、一番組の前組長・冥加りうに加勢される。

場所を変え、「敵を一人ずつ倒す」という策に打って出るが、元々の能力である念動力、八雷神から与えられた電撃を操る杖、肉体改造による異形化を駆使しても、木乃実が本来持つ武技に、奴隷化して鎧となった優希の力が加わり、敗北してしまった。


一瞬のスキをついてその場から離脱するも、京香によって追いつめられ、その際に夢路が魔道に落ちた経緯が描かれた。


ドブの中で生きてきた夢路は、単純な暴力(醜鬼の討伐)によって成り上がれる魔防隊に入ったことで、七番組の組長にまで成り上がった。

しかし、京香や他の隊員たちが加わるにつれ、七番組による討伐数が増加。

このままいけば総組長やそれ以上の地位にまで行けると考えた夢路は、隊員のキャパを超えた出撃を命じた結果、隊員たちの多くが倒れてしまった。

そのため、このままでは七番組自体が潰れると考えた京香と対立。

引き下がらない京香に対し、「七番組らしく実力勝負するか?」と持ち掛け、負けた方が魔防隊を去るという条件を提示する。

それで引き下がるだろうという目算だったが、京香の意志は強く、勝負は行われ、結果として負けた夢路は魔防隊を去り、そこを八雷神にスカウトされたのだった。


追いつめられ、命乞いをすることもなく「八雷神についての情報を持ってるから丁重に扱え」と生き汚さを見せる。それでも近づく京香に"神の制裁"に巻き込まれないよう触らないように忠告し、治療して助けるよう伝えた。

なぜ人間を滅ぼす神に従ったのかと聞く京香に夢路は、「誰からも見てもらえなかった、アタシも世界を見ない」と空虚な人生ゆえだった。

自身の人生観を吐露した後に煙草を一本、神からもらった発電能力で火をつけようにも思うようにつかず苛立つ。しかし京香は、かつて夢路が組長時代にくれたライターを出して火をつけ「私は見ていた。見ていたからこそ、諫言したのに」と言い、そこで夢路は、自分が求めているものを自ら捨てたのだと、やっと気づいた。


その瞬間、夢路の体内に仕込まれていた"神の制裁"である八雷神の罠が発動し、瀕死の状態となる。

それでも尚生きる為に念動力で自動的に自身の臓器を動かしている。生死の境をさまよう夢路を治療するべく、京香に背負われ助けられた。

神奉者で唯一の生存者となるも、昏睡状態が続いており、今も治療を受けている。


性格編集

どのような生まれだったのか正確には定かではないが、「ドブの中で生きてきた」と自称しており、何かしらの辛い過去を持ち、決して恵まれた人生ではなかったことがうかがえる。そのためか、実力重視の勝ち気で男勝りな性格をしている。喫煙者。

京香が入隊した頃はまだ善人であり、コミュニケーションツールと称してオイルライターをプレゼントしたり、京香の目的(醜鬼殲滅)を知った上で「アタシが鍛えてやる。存分に仇を討て」と発破をかけるなど、体育会系の人物だった(任務後には隊員に飯を奢ることもあった)。

京香に隠し芸を要求したりもしていた。

ちなみに京香が編み出したその隠し芸は(他にもいくつかあるが)、ムーンウォークと力任せの手品


京香が七番組に入ったのも、夢路が彼女の経歴を気に入って、指名したからである。(十分に働いていけると思い戦力として評価しただけでなく、おそらく京香の過去を知り、自分と同じ絶望的で辛い人生だったのを共感したからだと思われる。)


一方で、自分の能力(八雷神由来のものを含めて)を過信して、相手を侮るきらいがあり、過去に京香と決闘したときも、木乃実と戦ったときも、すべてそこが敗因である。(とはいえ京香との決闘では流石に迷いがあり躊躇ったのか、曰く「殺す気までは無く念も中途半端であった」とのこと)


魔防隊の裏ともいえる陰陽寮の存在も把握している。


能力編集

  • 暴君の勅令(インペリウム)

いわゆる念動力

敵を拘束したり攻撃する他、自分に作用させて空を飛ぶことができる。

また臓器を動かすという荒業も可能。

夢路自身の思いの強さによって強度が変わり、この力で拘束されても、りうや京香、木乃実など、一部の達人かそれに準ずる実力者であれば、気合で打ち破ることができる。

八雷神によるものか、組長時代より現代の方が強くなっている、と京香は評した。


  • 放電能力

八雷神から与えられた能力。電撃を操り、更には八雷神から与えられた武器の錫杖で電力をより高める事が出来る。しかし木乃実の攻撃で錫杖は破壊された。


  • 醜鬼化

腰から下が変化し、まるで醜鬼の首から夢路の上半身が生えているかのような姿になる。

全体が強化され、木乃実単体ではダメージが通らなくなるほど。

奴隷化した優希を鎧「無窮の鎖・覇衣」としてまとった木乃実の攻撃で打倒された。


  • 武術

りうの弟子であり、彼女から伝授された武術を行使する。


余談編集

初登場した彼女ではあるが、実は彼女の名前は既に前から出ていた。本編でないが、単行本4巻の第1回人気投票の結果発表において、上位にランクインした京香の「ごほうび情報」から京香の過去経歴が明らかとなりそこで名前が判明された。


夢路はさらに戦功を得られると確信し、隊員たちに過度な戦闘を強いて「やりすぎていた」のだが、皮肉なことに京香も組長となってからは夢路とは少し違うが、「相手が苦しんでいる、やりすぎている」ところがある。

それは第104話で、三番組組長の月夜野ベルが総組長の山城恋の指示で七番組で鍛錬することになるのだが、京香はベルの指揮経験不足を解消するのに「限りない力だ!力をつければ自信もつく!」と考え、七番組メンバーと共に鍛錬することになった。が、ベルも全くトレーニングをしてなかったわけではないのだが、七番組でのあまりにもハードなスパルタ訓練であまりついてこれなかった(ランニングで非戦闘員で年下である寧よりも遅れてしまい逆に励まされたり、日万凛からは「いつもより抑え目」と言われたりと、むしろ自信がつくどころか自信喪失になっている…)。

京香が休憩中にベルが訓練についていけず音を上げ三番組から呼び出しがあるという理由で休憩中に逃げようとしていた。恋もそれを見越してか先回りして連れ戻し、優希にベルの側でサポートしてあげるよう取り計らっている。

京香の「力をつける」という考えは七番組全体に染まっており、ハードな訓練も七番組メンバーは当たり前で当然と思っており慣れている。京香本人は「配慮したつもり」であったのだが、ハードな訓練で心身共に苦しんでいるベルを恋の計らいで優希が進言するまでは京香や日万凛や朱々や寧、七番組の誰もが気づいてはいなかった


関連タグ編集

魔都精兵のスレイブ 哀しき悪役


関連人物編集

妹弟子であり、かつての部下。可愛がってあげたり等、当時までは関係は良好だった。


武術の師匠。


妹弟子のひとりで、襲撃作戦における夢路の標的。


かつての部下。

京香が入隊して配属するまでは関係は良好だったと思われるが、夢路が更なる地位向上を目指そうと討伐の量を増やし無茶な命令を出したことで能力を酷使して倒れてしまう。


京香の後から入隊し配属してきたかつての部下達。彼女達も夢路の事は知っており、関係は良好だったと思われるが、夢路が更なる地位向上を目指そうと部下である彼女達に無茶な命令を出してしまった事で3人は疲弊してしまう。

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神奉者 しんぽうしゃ

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