概要
VOCALOID・初音ミクは中国、台湾でも高い人気を誇り、中国語では初音未来が公式表記となるが、それとは別に現地のファンは「公主殿下」という呼び名をしばしば使う。
「公主」はもともと歴史用語で、皇帝の娘に与えられる称号であった。現在では英語の「princess」に相当する語として諸外国の王室の女性に対して使われており、例えば「愛子公主」でネット検索すれば、愛子内親王について報じる中国語メディアの記事が多数ヒットする。
それに「殿下」がつくので、かなり公的な場での改まった呼び方のように思えるが、もう少し距離が近いニュアンスでも使うらしく、漫画『姫様“拷問”の時間です』の中国語題は『公主殿下, 「拷問」的時間到了』となっている。
ではそんな言葉がなぜ愛称となったかだが、初音ミク初期の大ヒット曲の一つ、supercell(ryo)の「ワールドイズマイン」の台湾での曲名(*)が、サビのフレーズ「世界で一番おひめさま」からとった「世界第一的公主殿下」であり、本曲から広まったものとみられる。
(*)大陸中国では、曲名直訳の「世界属于我」となっているもよう。
pixivにおいては、中国語圏のユーザーが投稿した初音ミクのイラストなどに付与されるタグとなっている(オリジナルの姫っぽいキャラに付けられていることもあるにはあるが、稀である)。
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