概要
口頭で情報を伝えること。
またそれを聞き手に記述してもらうことを口述筆記と呼び、体が不自由、ないし教育を受けていない等で自力での読み書きができない場合などに活躍する。
かつては身分の高い人は手紙等を宛てる際に内容を伝え、部下や文官に代筆してもらうことが一般的だった。
関連
口述筆記の有名どころ
稗田阿礼:彼(彼女?)が口述する内容を太安万侶が文字に起こして記録したものがかの古事記。
滝沢馬琴(曲亭馬琴):長年の執筆活動で目を酷使したことが祟り失明するが、義娘であるお路(みち)に口述して代筆してもらい、南総里見八犬伝が完成。執筆開始から実に28年もかけた大作。
太宰治(津島修治):「駆け込み訴え」は口述筆記による代筆だったと言われる。また彼自身長兄の随筆「めし」を口述筆記(書く側)した経験を持つ。