概要
絶霧(ディメンション・ロスト)。
英雄派の幹部の1人、ゲオルク・ファウスト博士の子孫が宿していた神器で、上位神滅具に数えられる1つ。
空間転移能力と結界能力を併せ持った霧を、所有者を中心に無限に生み出せる。
結界系神器では最強の力を持ち、対象を霧で包み込むことでかく乱や防御をしたり、霧の中に入ったすべての物体を封じ、霧に触れた者を任意の場所に強制転移させることもできる。直接的な攻撃力は皆無に等しいが、理論上は都市規模の範囲を丸ごと包み込めるので、大人数を一度に異空間や次元の狭間などの人が生きていけない場所へ放り込むこともでき、使い方次第で国1つ滅ぼすことも可能な力を持つ。
脅威度は非常に高く、作中においても何度もグレモリー眷属を強制的に有利な場所に転移させるなどしており、防御力に関してもグレモリー眷属でも高い方であるロスヴァイセのフルバーストをやすやす防ぎきるほど。
転移の際には生暖かい霧に包まれる感触があるが、相手が神クラスで前兆を感じとったとしても抵抗は難しいが、「霧」という軽いものを操るという関係で、「吸い込む」類の攻撃には比較的弱いのが欠点。
禁手
霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)。
霧の中から自身が望む結界装置を創造することができる。
結界にはさまざまな効果を付与することができ、現実そっくりの結界擬似空間を作り上げることも可能で、その内部へ敵を転移させることができる。相当な術者でなければ疑似空間を出入りすることは難しく、術者が自分で解除するか倒される、あるいは結界装置を破壊されるかしないと空間からは脱出できないが、装置は普通の方法では破壊できず、基本的に一度結界を発動させない限り解除できないうえ、疑似空間そのものもかなりの強度がある。
ただし、魔王クラスから神クラスの力があれば、結界装置そのものを破壊されるおそれや、空間内で生物を創造することは不可能という制限もある。