仮面ライダーシリーズ第8作。
悪の秘密組織バダンによって脳以外の99%を機械に置き換えられたパーフェクトサイボーグにされてしまった村雨良は、殺された姉の敵を討つため仮面ライダーZXと名乗りバダンと戦う決意をした!!
概要
仮面ライダースーパー1の終了後、シリーズ続投を願うファンの声援に触発された原作者・石ノ森章太郎氏とプロデューサー平山亨氏が一年半に及ぶメディア展開の果てに映像化にこぎ着けたライダーである。
当初は雑誌上の特写企画として作られ、、映像用ではないため造形にこだわった(大がかりなギミックや装飾を施すことができた)怪人たちが強烈なインパクトを残した。
当時はTV番組の構成上新たに実写作品を枠に入れることが難しかったため、スペシャル番組「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」にて登場。
その後は映画出演やゲスト出演でたびたび出る程度であった。
近年、村枝賢一著・「仮面ライダーSPIRITS」第二部において主役をつとめたためよく知られるようになった。
パーフェクトサイボーグ「仮面ライダーZX」
「オレの体は今日のためにあることを…V3、あんたが教えてくれた!!」
モチーフはカミキリムシ。体の99%を機械化されたパーフェクトサイボーグである。脚部にはジェットエンジンが搭載され、最大300mまで上昇することが可能。
それまでのライダーのように体術を駆使した技はあまり使えないが、その代わり忍者ライダーの異名どおり全身に備えた武器を駆使して戦うライダーである。
設定によれば100mを0,6秒という驚異の俊足を持つ(『仮面ライダーの常識 乱世激闘編』より)。これは仮面ライダーアマゾンのジャングラーや仮面ライダークウガのトライチェイサーよりも早く、加速能力や体感速度操作を除けば今の所最も「素」の状態で足が速い仮面ライダーと言える。
漫画「仮面ライダーSPIRITS」の設定では彼はバダン首領の新たなる体となるために開発されたことになっている。
技の一例
- 十字手裏剣
ヒジの部分にくっついている。ダイヤモンドより硬い刃を持ち、1000m先の鉄板だって貫くほどの威力を持つぞ。
- 衝撃集中爆弾
膝に装着されている、カラフルな爆発を起こす爆弾(ダイナマンか)。ZXの意志によって爆風のベクトルを調節できるため、閉所でも使用できる。
- マイクロチェーン
5万Vの電撃を流すことのできる鎖。普段は手の甲に収納されているが、いざとなったら長さは20mまで伸び、1tの重量物を牽引できる。
- 電磁ナイフ
伸縮自在の電磁ナイフで、熱と磁力を帯びることで金属すら焼き斬る。
- 虚像投影装置
薄いガスを発生させて空気をスクリーンに変え、自らのホログラムを出現させて相手を混乱させる装置。要するに分身の術ですね。
- ZXキック
皆さんおなじみライダーキック。赤いオーラを纏って放つのが特徴で、仮面ライダーSDでもちゃんと再現されていた。雑誌連載時は「ZXイナズマキック」と呼称されることもあった。ヤマアラシロイドを倒した「爆発蹴り」というバリエーションも存在する。
- ZX穿孔キック
『仮面ライダーSPIRITS』でのオリジナル技で、仮面ライダー1号から受けたライダーきりもみシュートと、立花藤兵衛と共に行った渦潮内での特訓で編みだした。きりもみシュートの要領で小規模な竜巻を作り、その中に巻き込まれた敵に向かって錐揉み状にキックを放って撃破する。