彼の者、水底より音もなく忍び寄り、死の一撃を放つ亡霊也
解説
ガスマスクのようなスキューバーダイビング用のレギュラーター(酸素吸入器)を装備した潜水艦型の深海棲艦。
背中には艦橋のような艤装を背負っており、水面から肩から上だけを出している。
潜水艦型の深海棲艦の中では、もっとも遭遇率の高い艦である。
出現するのは鎮守府近海(EO海域/1-5)と、西方海域(4-X)以降である。
性能
潜水艦に共通する特徴
雷撃戦・夜戦のみに行動する敵艦。エリート以上では開幕雷撃も行ってくる。
魚雷攻撃は大抵は陣形の影響(後述)もあって命中率は低い。
昼間戦闘では砲撃戦には参加せず、基本的に雷撃戦フェイズにしか攻撃してこない。
しかし本当に厄介なのはその特殊な判定で、南西諸島海域(2-X)以降の艦隊主力を固めているであろう正規空母や戦艦、更にはその補助を勤める重巡洋艦は、艦種としての装備の関係から彼らを攻撃対象に出来ない。
攻撃可能なのは、大半の提督が潜水艦に遭遇するまで「序盤の主力」か「遠征要員」と軽んじていたであろう駆逐艦または軽巡洋艦(+@その進化系の重雷装巡洋艦)のみ。
彼女たちは爆雷投射機と水中探信儀(いわゆる“音波ソナー”)を装備できるため、これらを装備することで潜水艦に対し、ほぼ一撃必殺に等しいダメージを繰り出すことが出来る。
一応軽空母も攻撃は可能だが、装備(対潜能力のある爆撃機・攻撃機)によるダメージ幅が大きく、開幕雷撃で中、大破して戦闘不能になる事も多いため、できれば偵察要員と割り切った方がいい。
また、航空戦艦及び航空巡洋艦も水上爆撃機(瑞雲系/試製晴嵐)を搭載すれば攻撃可能。特に航空戦艦がいると、戦艦の特性で2巡目の攻撃が可能なので、複数の潜水艦を相手取るには必須の戦力といえる。
駆逐・軽巡を艦隊に入れない状態で、オール潜水艦なんて敵艦隊に遭遇しようものならこちらの砲撃戦をすっ飛ばされ、一方的に雷撃されて終了。例え全弾ミスでも戦術的敗北になり屈辱を味わうのがオチである。
また、敵味方両方の潜水艦に言える事であるが、夜戦時は防御力が上昇し、殆どダメージを与えられなくなる。
逆にこちら側は一方的にカットイン攻撃などで損害を被るようになるため、潜水艦相手に夜戦を挑むのは厳禁。
ただし夜戦からスタートする、いわゆる夜戦マップだけは例外になっており、昼同様にダメージを与えることができる点も覚えておきたい。
もう一つ、この艦種は敵味方ともに陣形に非常に左右されやすい艦でもある。
大抵はシステムの都合上、被弾率は低くなるがまともに攻撃が通らなくなる「梯形陣」と「単横陣」で出現するため、開幕雷撃もさほど気にするようなダメージが入ること自体少ない。
ただし、EO海域の1-5で提督Lv80になると、一体目に戦う潜水カ級eliteが火力特化の「単縦陣」で出現するため、Lv80越えの提督にとっては海域ボスより難敵になる場合がある。
そしてこちらが潜水艦に出会った場合には、“対潜特化”といわれる「単横陣」で挑むのがセオリーで、逆に単縦陣で挑むとまともなダメージが入らなくなってしまうという、独特の特性を持つ。そのほか「複縦陣」「輪形陣」も、ある程度は有効である。
カ級の性能
現在3種いる敵潜水艦の中では最も性能が低い。
それでも「耐久値:19」と味方になる潜水艦娘に比べると格段に高いのだが……。
基本的にはeliteレベルの随伴艦として複数出現することが多く、対潜装備を充実させた駆逐・軽巡・軽空母がいれば大した脅威にはならない。
ただし、elite以上になると一気に耐久性が上がり先制雷撃を繰り出してくるため、注意が必要。
その脅威
特に2013年の夏イベント『南方海域強襲偵察!』では、第1エリアの道中とボス海域に堂々と登場し、戦艦や空母のみで編成された艦隊は自慢の火力を活かせず足止めや返り討ちに遭ったため、彼女たちをぞんざいに扱ってきた提督は後悔する事になったであろう。
ちなみに公式コミックでは主力の大半が遠征中だったため、五十鈴を始め残りの戦力が不眠不休で駆り出された。
また、太平洋戦争中は日本海軍の多くの艦が連合国の潜水艦によって沈められたためか、本来は潜水艦に強い設定の駆逐艦達はイラストを見てビビりまくってしまい、教官役の伊勢を呆れさせている。
なお日本の駆逐艦は対潜装備も一応備えてはいたが、艦隊戦における雷撃能力等を重視していたため、欧米の、Uボートに苦しめられた末に生まれた対潜に優れた駆逐艦とは対潜能力は比較にならないほど低かったのも事実である。もちろん、その分雷撃戦には強かったのだが・・・