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対物ライフルの編集履歴

2014-10-11 00:12:31 バージョン

対物ライフル

あんちまてりあるらいふる

一般的なライフルより銃身(特にバレル)が長く、口径も遥かに大きい銃。使用弾丸はかつて対戦車ライフルに使った徹甲弾が一般的である。

概要

昔の対戦車ライフルを現代向けに改良した、大口径の銃。

車両等の破壊の他、超長距離狙撃に用いられる。


大型で、射撃時の反動も大きいため、多くの物は伏せ撃ちの姿勢をとる必要があるが、一部の機種はマズルブレーキの改良などによって反動を抑えた結果、立って使用することも不可能ではない。

ただし狙撃銃全般の原則として、精密射撃を行う際の姿勢が伏せ撃ちであることに変わりは無い。

肩に担いで撃つ事から立ったままであったり座った姿勢であっても安定して撃てるバーレットM82A2が試作されたが、非対称戦争に移行したこともあって対象となるヘリが居ない為に量産されることはなかった。

  • 射撃時の姿勢の参考イラスト。

ARMED KTM(Hekkle & Koch )

高い貫通力と長い射程を持つ大口径の銃。現代ではおおむね.50口径(0.5インチ≒12.7mm)以上の弾薬を使用するものが多い。

ブローニングM2重機関銃と同一の12.7mm弾、旧ソ連規格の12.7mm弾および14.5mm弾などが主流であるが、一部には20mm以上の機関砲弾を使用する製品などもある。

口径が大きいため、徹甲炸裂焼夷弾のような特殊な弾頭も使用できる。


12.7mmx99弾は普及している弾丸ではあるが設計が古く、長射程での精度の問題があり、反動も強すぎるといった様々な問題もあり、改良にも限度がある事から、.50口径より小口径でありながら貫通能力といった性能が優れた新型弾薬が開発されている。

(特に法執行機関向けのものはNATO規格や機関銃との共用を考える必要はなく、新規格弾薬であっても値段以外の問題は発生し辛いため、新型弾薬の開発が盛んである)


大戦間期から第二次世界大戦頃まで用いられたものの、航空機や成形炸薬弾を使用する対戦車兵器の発達、戦車自体の重装甲化にともなってその価値を失った対戦車ライフルの運用を再び見直し、主に超長距離の狙撃や装備・ソフトスキン車両への射撃を目的とした銃火器として生まれ変わった兵器である。

代表的なものとして、M82をはじめとするバレット(バーレット)社の一連の製品がある(バレットM82の初めての制式採用はスウェーデン陸軍の「地雷処理用の工兵機材」としてである)。


銃本体が大型で反動が大きく、安定した射撃をするには伏せ撃ち状態で銃を固定して撃つ必要があるため、二脚が標準装備されたものがほとんどである。

一部の機種にはストック下部に一脚が追加されて3点支持となっているものもあり、銃自体の重量だけでなく強い反動等により手で支えるのが難しい機種は地面にスパイクを打ち込み固定する三脚架を持つものもある。

動作方式はセミオートマチックかボルトアクションに大きく分かれる。

速射に有利なセミオート、精度とコストに優れるボルトアクションという構図は通常の狙撃銃と変わらない。


使用する弾薬は主力戦車の正面装甲を貫通するほどの侵徹能力はもたないため、APC/IFVないしソフトスキン車両の対処はともかく、本格的な対戦車戦闘に用いられることはないが、視察窓、センサー履帯砲身など比較的脆弱な部分を狙い、戦車の戦闘能力をそぐことは可能であると思われる。


対物ライフルの侵徹力と長射程は、通常の小銃弾薬を使用する狙撃銃では対処不可能な状況に置ける狙撃にも価値を発揮する。

典型的な例は空港における航空機ハイジャックであり、分厚い強化ガラス越しの機内に立てこもる犯人を、空港ターミナルなどの遠距離からの狙撃で確実に無力化するには不可欠な装備であり、各国警察特殊部隊などがしばしば装備する。

また、車両や駐機中の軽飛行機といったものの破壊(といっても行動不能とする程度である)や荒野や砂漠といった地域で遠距離からの狙撃にも使用されている。

軍事作戦においても長射程の狙撃銃としてだけでなく、通常の小銃弾薬を使用する狙撃銃では貫通不可能、もしくは難しいコンクリートブロック等ごしに対象を無力化する装備としても運用されている。


「対物ライフル」という名称からしばしば「対人使用は(条約などで)禁止されている」という誤解があるが、対物ライフルによる狙撃を明確に禁止した条約は現在存在しない。

また、同一の弾薬を使用する重機関銃やそれ以上の口径を持つ機関砲の対人使用が禁止されているということもないため、これは国際人道法(戦時国際法)で禁止されている「残虐な兵器」にあたると「解釈する主張」が一部に存在するというだけの話である。

(当然、有効射程内で人間に当れば目を覆いたくなるような惨状になるのだが、それが残虐か否かというのがそもそも「解釈による」のである)


もちろん、国際人道法に関係しない警察活動における使用は、各国の国内法の範囲において自由である。


地域によっては個人所有が可能なことからテロリズムに使われる心配がされているが、米バーレット社曰く「あんなでかくて重い代物を隠し持つことは不可能」だそうだ。

なお、テロに最適な銃と州議会議員が発言したり.50口径の規制を行ったカリフォルニア州に対する抗議としてバーレット社はカリフォルニア州の法執行機関への自社製品の販売及びサービスの停止を行った。


関連タグ

アンチマテリアルライフル(英語名称”Anti-Material Rifle”のカタカナ読み)

フォークランド紛争

銃器

対戦車ライフル

ハルコンネン(運用の性質が似ている兵器)

人物

チャーリー11(エースコンバット5に登場するコールサインチャーリー11のパトカーに乗るバーナ市警察の警察官であり、お誕生日会から行方不明になったパパである。テロに対する出動の際にパトカーの後部座席に私物のものを積んでいた)

ランボー(第四作「最後の戦場」にてスクールボーイが数百㍍の至近距離から打ちまくっていた)

プライス大尉(CoD4:MWにてマクミラン大尉をスポッターにイムラン・ザカエフの暗殺を行い、片腕を吹き飛ばした)

桐生一馬(龍が如くof the endでゾンビ相手に手持ちで使用)

ストーム1(地球防衛軍シリーズ。陸戦兵最強武器ライサンダーZ(4ではとうとうレールガン化)を二刀流して敵巨大UFOを単身撃破。尚、さらに大口径のストリンガーシリーズをも立ったまま手持ちかつ走りながら使用している)

外部リンク

対物ライフル - Wikipedia

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