概要
1978年に長戸大幸により設立。
会社名の由来は「B級でもいいから、売れる歌手にしよう」というコンセプトに由来する。
長戸の意向により
手法を好む傾向があるためか所属アーティストそのものが架空の存在とも疑われることすらあった。
アニメタイアップのバックアップを付けることも多く、90年代はスラムダンクやドラゴンボールGTなどの主題歌をほぼ総なめしていた。現在はほぼ名探偵コナンのみである。
かつてはミュージックステーションやCDTVのスポンサーだったため、これらの番組ではジャニーズ勢に並んで贔屓される立場にあった。
80年代は主にLOUDNESS(第四期まで)や浜田麻里などのジャパメタも売り出していたが、90年代に差し掛かってからはB.B.クイーンズの「おどるポンポコリン」の大ヒットを皮切りにアーティスト路線に移行していくこととなる。
90年代前半からB'z、ZARD、WANDS、TUBE、大黒摩季、T-BOLAN、DEEN、FIELD OF VIEWなどといった人気アーティストを輩出するも90年代後半は小室ブーム、WANDSやT-BOLANの解散、そして長らくビーイングブームを支え続けてきた織田哲郎らの退社などに伴い徐々に勢いを失ってしまう。
とはいえ小松未歩や大野愛果がプロデューサーとして台頭した90年代後半~00年代前半もB'zやZARDの勢いは全盛期ほどではないにしろ相変わらずで、倉木麻衣や愛内里菜、GARNETCROWのブレイクなどそこまで落ちぶれていたわけではなかった。
現在は所属アーティストがB'zの一人勝ち状態のまま続いており、長らくビーイングの柱として支え続けてきたZARDの坂井泉水の急死や、相次ぐグループの解散、人気音楽番組からのスポンサー撤退、コナンの劇場版主題歌枠を他のレコード会社(特にソニーミュージック)に取られ始めるなど益々苦しい状況が続いている。
幸い全盛期に多くの所属アーティストに固定ファンを付かせることには成功しているため近年の再結成ブームには何かと助けられている状況である。皮肉にも副業でやっていた不動産売買の方が利益を上げていたりする。
以前と比べればタレントとしても活躍するDAIGO率いるBREAKERZの登場や、倉木麻衣の2009年からの積極的なメディア出演などTVに出る機会の多い歌手の割合はかなり増えている。
二番煎じ商法について
上述した「新人アーティストを既存の大御所歌手と似た傾向の曲でデビューさせる」については現在でも賛否ある。所謂大御所アーティストの遺産を新人歌手の地位確立のためにちょっとだけ引用する二番煎じ商法である。
2000年に話題になった「倉木麻衣が宇多田ヒカルに似ている」騒動についても実は今に始まったことではなく10年以上前から
- サザンオールスターズ→TUBE
- BOØWY(実は初期に在籍していたこともある)→T-BOLAN
と当たり前のようにやっていた。
今じゃ到底信じられない話だが、あのB'zですら初期は第二のTM_Network(松本孝弘がサポートしていた)として売り出されていた。
さらに言うとこの手法は後にソニー(例:JUDY AND MARY→Hysteric Blue)やEMIミュージック(例:椎名林檎→矢井田瞳)など他のレコード会社にも浸透していくこととなる。