概要
性的な欲求、あるいは衝動を指す。
一般に二次性徴を迎え、生殖能力を獲得する頃に発生するものとされるが、それ以前から明確な性欲を抱いている人、逆に性欲のたぐいを一生覚えない人も少なからずおり、「性」と付くだけで拒否反応を起こす人も存在する。性欲の高まる時期や強さについても個人差が大きい。
動物の生殖本能の現れであり、性行為を行い子孫を残すためにあると言われている...のだが、生殖に直接結びつかない同性愛現象がわりと多くの動物に観察されており、必ずしも生殖と直結する欲求であるとは限らない。
とりわけ人間の場合は、性欲の対象や発現のメカニズムが極めて複雑怪奇なものになっており、ひと口に性欲といっても性交に結びつかないものが多い。フェチ、ペドフィリア、マゾヒズム、サディズムなどそのあり方(性的嗜好)は多種多様であるので、「人間だけが変態になる」と揶揄される事も多い。
また自然界の動物たちの間では、子育てのしやすい時期と連動するように発情期が訪れるものだが、季節や気候にかかわらず一定の環境を保って育児が行えるようになった人間は、いわば万年発情期と言える状態にある、という話も。
暴力や金銭と結びついたり、自制できない性欲はセクハラ、強姦、痴漢、売春などの性犯罪に結びつく事もしばしば。被害者に強いストレスを与え、人格形成に影響を与えるケースも多く、人格に対する侵害や攻撃という点において殺人などの重犯罪との比較や、厳罰化に関する議論も絶えない。
宗教によっては堕落をもたらすもの、慎むべきものとされており、禁欲の対象のひとつとして数えられる。特にキリスト教は色欲を七つの大罪に含み、同様に不適切な性欲は罪であるとされている。
とはいえ愛情表現の手段のひとつとして人間から切り離せるものでもなく、性欲がなければそれはそれで、人間関係に良くも悪くも影響を及ぼしたりするので難しいところ。
性との適切な向き合い方を学ぶことも大切だが、子どもが生まれる仕組みをあの手この手でぼかすことに知恵を絞る親御さんも多く、21世紀になっても人間は性欲の存在に悩まされているのだ。
別名・表記揺れ
関連タグ
肉食系 / 肉食系女子 / 肉食系男子 ロールキャベツ系男子
夏至 … 北半球では歴史的に『性欲をかき立てる日』とされている。
賢者タイム … 性欲の向こう側にして反対側。究極の理性。