概要
- 大学・大学院などで行われる少人数での講義。所謂ゼミ(ゼミナール)のこと。
- 実戦・非常時を想定した訓練のこと。例:軍事演習
- ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」における対人戦コンテンツ。此方を題材にしている場合、2とは意味合いが大きく異なってくる。
pixivでは「絵の練習」という意味で、特に2の意味合いが多いが、3の意味だと全く意図が違うものとなってしまうので、ここでは3について説明する。
艦隊これくしょんにおける演習
この項目における演習とは、軍事演習といった意味合いとは異なり、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」における唯一の対人交流かつ対人戦コンテンツのことである。
艦娘同士の模擬戦と言えばわかりやすいだろう。
ちなみに、リアルタイムでの対戦ではないので、引き分けという判定は存在せず「両者共に勝利(もしくは敗北)」となる場合もある。
実戦との違い
1.敵が艦娘
当然、相手は他の提督達が手塩にかけて育ててきた艦娘である。この為、練度(レベル)の優位性はなく、装備や編成もその提督が今何をしているかによって異なっている。
彼女らは深海棲艦と同じく敵という扱いであるため、轟沈ストッパーは発動せず、耐久値以上のダメージを与えたら撃沈(判定)となる。なお、ステータスの扱いや上限は此方の艦娘と全く同じである。
轟沈ストッパーがない(無傷からの轟沈がある)以上、ケッコン大和型でも、戦艦棲姫や空母棲姫との戦いを潜り抜けてきた提督達には、艦娘達がステータス以上に脆く感じてしまうこともままある。深海棲艦に比べ耐久値や装甲に劣る艦娘達が、「大破でなければ轟沈しない」強みを失った時どうなるかを知るいい機会でもあろう。
この為、対空値が異様に高い秋月型や摩耶改二には爆撃機・攻撃機・水上爆撃機を極力搭載しないといった、深海棲艦との実戦とはやや異なる、艦娘のステータスに合わせた戦術を要するケースがある。
また、此方の艦娘も演習相手の艦娘も、中破以上の損傷を負うと中破絵になるが、この際図鑑に中破絵は登録されない。また此方が未入手の艦娘が相手になった場合でも、此方の図鑑にはその艦娘の情報は登録されない。
2.轟沈・撃沈しても撃沈状態とはならない
此方の艦娘が轟沈したり、相手の艦娘を撃沈したりした場合、HPは0にならずHP1で大破のまま行動不能(厳密には「撃沈」ではない、いわば一見生存しているが実際はHP0と同じ扱いで標的にならない)状態となる。
これは、このゲームでは艦娘の撃沈(HP0)は単なる戦闘不能ではなく、キャラクターのロストを意味する為「撃沈」とすると色々具合が悪い為である。
「相手のHP1の艦娘が行動している」場合には、バグやゾンビなどではなく、HPが本当に1残っているケースである(時折、HP1にすれば撃沈であると勘違いしているケースが見受けられる)。
なお、過剰な負荷や不具合が原因によって本当に轟沈・撃沈になってしまうケースがあるが、表記上だけで実際にロストすることはない。
同じ理由で、艦娘は耐久値-1のダメージ(最大はケッコン武蔵改のHP106-1の105ダメージ)までしか表記されない(上記のHP1残った艦娘を撃沈しても、表記は「miss」である)。
未改造で洋上補給を搭載した装甲0の速吸には、熟練艦攻隊や触接補正などで、理論上1-1の駆逐イ級単艦に対する最大ダメージを超えるダメージを与えることが可能であるが、実際には42ダメージまでしか表記されない。
ただし、MVPの計算の際にはオーバーキル分の計算は切り捨てられず、実際に与えたダメージが優先される。例えば、大和改に96ダメージを与えた艦娘と未改造まるゆに97ダメージを与えた艦娘は区別できない(後者は撃沈しても最大5ダメージまでしか表示されない)が、後者がMVPとなる。
3.ロストしない
あくまで模擬戦という体なので、大破の状態で演習に挑み、攻撃を受け轟沈してもロストすることはない。もちろん、演習相手の艦娘を撃沈しても、相手の鎮守府から艦娘がロストするようなこともない。
ただし、内部では普通に轟沈したものとして処理されている為、此方の艦娘が轟沈した場合、戦果報告ではロストとみなされて判定では不利になる(MVPなしのE敗北もあり得る)し、轟沈した艦娘には経験値は入らないというペナルティがある。
なお、轟沈演出自体が流れないので、轟沈ボイスもない。轟沈してもそのまま戦闘が続行される。
4.ダメコンが使えない
前述の理由から、厳密には撃沈とはならない為、ダメコンを搭載していても復活できない(消費もしない)。乱暴な言い方をすれば「死んだら戦闘が終了するまで生き返ることができず、死にっぱなし」ということである。
5.経験値は相手の旗艦及び2番艦に依存
演習での獲得経験値は、相手の艦隊の旗艦及び2番艦に比例する。3番目以降は例えカンストだろうと1だろうと同じである。
このため、フル編成VSケッコン艦2隻といった、演習とは名ばかりのワンサイドゲームになれば、勝ちやすさと資材消費の割に経験値が非常にお得であり、レベリングにもってこいである(この項目の2の意味からすれば『大勢が決している状態から始まる、得る物があるかすらわからないただのフルボッコ』であり、八百長試合もいいところだが…)。
また、艦隊に練習巡洋艦娘を入れる事で、演習終了時の獲得経験値を上昇させることが出来る(勝敗は問わない)。
一方、レベルの低い艦娘を上から1・2番目に編成し、残りをレベルの高い艦娘にして「勝ちにくい、勝利の手間の割に経験値は1ケタ」という所謂「嫌がらせ艦隊」や、それによる晒し行為も問題となっている。
6.損害を負っても、自動的に演習前の状態まで修復される
演習中に損害を負っても、演習が終われば元通りになる。この際、修復に資材は消費しない。ただし、演習前の状態まで戻るだけであり、全回復するわけではない。
この仕様から、修理の資材が尋常でなく多い大和型や、脆さの割に修理に要する資材が多い速吸のレベリングにはもってこいである。
ちなみにこの回復は、公式4コマでは「演習後にすぐさまバケツを使用されているから」という解釈が取られている。
ただし、補給には実戦と同じく資材を消費する。特にボーキサイトは、深海棲艦と比べ制空値も対空も比べ物にならない為、消耗は激しくなる。
また、艦載機は被撃墜によって熟練度の低下・リセットが起きる(これも『熟練度の向上・維持』を目的とした本来の意味での演習との大きな違いである)。
なお、疲労度もほとんど溜まらない。敗北した時や夜戦突入した時に若干溜まる程度。
7.出撃系の任務は達成できない
演習での戦闘と出撃での戦闘は明確に区別されており、相手の艦娘を撃沈しても出撃の「特定の敵艦を一定数撃沈する」系の任務は達成できない。
空母娘を撃沈しても「敵空母を撃沈せよ!」「い号作戦」任務は達成できないし、補給艦娘である速吸を撃沈しても「敵補給艦を3隻撃沈せよ!」等のデイリー・ウィークリーを達成することはできない。
勝敗判定
勝敗判定そのものは深海棲艦との実戦と全く同じである。相手の艦種やレベルは一切考慮されない(レベルが影響するのは前述したように獲得経験値だけ)。
例えレベルカンストの戦艦や空母を3隻沈めても、旗艦を撃沈できておらず、此方の損害が一定以上であれば、まずC敗北である。
その一方で相手の旗艦がレベル1の駆逐艦や潜水母艦だろうとまるゆだろうと、沈めてしまえば例え此方が大破6で、相手の随伴が全くノーダメージだったとしても、此方に轟沈がない限り、ルールによりB勝利が確定する。
練度も提督レベルも全てが上の格上に頑張って立ち向かっても、「何を沈めたか」と「撃沈数」という結果でしか判断されないのだ。
演習相手が格下か格上か、目標の戦略的価値などは一切考慮されない為「ルール上は戦術的勝利だが、損害状況から考えて明らかに戦術的にも戦略的にも敗北している」というケースも多々ある。
余談
演習相手の艦隊は「ENEMY FLEET」。つまり深海棲艦と同様敵艦隊として扱われている。どうやらゲーム中においては、他の鎮守府とその艦娘達は「FRIEND」でも「PLAYER」でもないようだ…。
仕様上、相手の艦娘は一切喋らない。轟沈しても轟沈とは扱われないので、当然轟沈ボイスもない。
もっとも、喋ったら喋ったで此方の艦娘とボイスが被ってコラボイベの迎撃!霧の艦隊さながらの惨状を呈するだろうし、何よりも勝利する度に艦娘の断末魔や辞世の句を聞くハメになるので、精神衛生上よろしくはないだろうが…。
此方の艦娘に、演習時の特殊ボイス・ボイス差し替え等は存在しない。
このため、仕様上
- 相手の艦娘を「キモい」「ウザい」「惨め」「弱い」「つまらない」等と容赦なく罵倒する(かつての上司・僚艦・護衛対象にすら、あくまで敵という設定であるため、敬意など表すことはない)
- 提督レベルも艦隊練度も明らかに格上の演習相手に対して失望する。スゴイ=シツレイ。
- (演習であるにも拘らず)「沈め」「死ねばいい」「全力で潰す」等と相手の艦娘に殺意をむき出しにする(これは、本来の敵=深海棲艦に向けての台詞として設定されたものである)
- 相手の提督に「無能」と言い放つ(公式には深海棲艦に深海提督が存在するかは不明だが、演習相手には操作しているプレイヤー=提督が存在する)
- 自らが撃沈(判定に)した艦娘に煽りの如くメッセージを送る、その艦娘を潰しながらその名前を言い放つ(この手の台詞はその艦娘が僚艦という前提になっているのだろう)
等々といったリアルファイト不可避の色々とマズイ事態が起きる。
(これは仕様の不備であり、艦娘の人格や性格について疑う材料ではないことには留意されたし)
こんな事を毎回言われては、艦娘同士の関係にヒビが入っても不思議ではない。頼む、仲良くしてくれ。
関連イラスト
1や2に関しては特定の題材が存在しないので、内容も様々である。
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