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ラーマーヤナの編集履歴

2016-03-31 13:35:05 バージョン

ラーマーヤナ

らーまーやな

ラーマーヤナとは、古代インドの民族叙事詩の一つで、主に南アジア・東南アジアに伝えられている。

サンスクリット語रामायण

英語Ramayana、Rāmāyana

概要

古代インド民族叙事詩であり、成立は紀元3世紀とされる。

サンスクリット語で書かれており、全7巻で総行数は48,000行に及ぶ大長編である。

ヒンドゥー教の聖典の一つでもあり、『マハーバーラタ』と並ぶインドの2大叙事詩の1つ。

ラーマーヤナの意味は『ラーマ王行状記』。


主なあらすじは、コーサラ国(古代インドの十六大国の1つ)のラーマ王子が、誘拐された妻シーターを、ラークシャサ(羅刹)の王ラーヴァナから奪還する様子が描かれた物語であり、現代においても、絵画彫刻建築音楽舞踏演劇映画など多くの分野において、インドのみならず古くからインド文化を取り入れてきた東南アジア諸国にも深く浸透し、影響力を持っている。


主な登場人物

主人公。維持神ヴィシュヌの化身(アヴァターラ)の一体。

神仏の攻撃を受け付けないラーヴァナを倒すためにヴィシュヌが人間へと転生した姿。

卓越した弓術の使い手。

ヒロイン。ラーマの妻。

シュールパナカーの策略によってラーヴァナに攫われる。

彼女を取り戻すための戦いがラーマーヤナの主軸である。

ラーマの異母弟にして忠実なる従者。

彼もやはり弓の達人。

  • ダシャラタ

ラーマの父。ガンジス川の北に位置するコーサラ国の都アヨーディヤーの王。

息子たちを心から愛し、またラーマから最も敬愛された人物。

だが、王妃カイケーイーの侍女マンサラーの策略により、愛する息子を王宮から追放せざるを得なくなり、心労から世を去り神々の元へ昇った。

  • カイケーイー

ラーマの義母。ダシャラタの妻で、アヨーディヤーの王妃。

血は繋がっていないとはいえ、ラーマのことは愛していた。

だがラーマを嫌う侍女マンサラーに唆され、彼を王宮から追放するようダシャラタを追い詰めた。

羅刹王。

千年の苦行をブラフマーに認められ、神仏の攻撃を受け付けない無敵の体を得た。

ラーヴァナの妹。

ラーマに一目惚れし、彼に告白するが、妻帯者であるラーマはこれを断り、代わりにラクシュマナと結婚することを勧める。

だがラクシュマナは自分はラーマの従者であるから、自分と結婚すれば下女になってしまうとしてやはり断る。

怒ったシュールパナカーはシーターを襲おうとするが、逆にラーマ兄弟に耳と鼻を切り落とされてしまう。

そこで兄ラーヴァナにシーターを攫うよう頼み込んだ。

ラーヴァナの弟。山のような巨体とそれに見合うパワーを持つ。

尋常ならざる食欲で周囲の生物を絶滅させる勢いだったため、ブラフマーに半年眠り1日だけ起きるという呪いを掛けられた。

ラーヴァナの弟。

ラーヴァナがシーターを攫ってきたのを見て抗議し、受け入れられないとラーマ軍に投降し、兄の軍と戦った。

戦後、戦死したラーヴァナに代わってラークシャサの王となった。

ラーヴァナの子。

ラーヴァナ軍の主力として縦横無尽に活躍する。

猿族の王。

兄との権力争いによって妻を殺害されている。

シーターを攫われたばかりのラーマは彼に同情し、兄との決闘を手助けする。

恩を感じたスグリーヴァは、ラーマに部下を与えた。

猿族の戦士。スグリーヴァの部下で、ラーマに協力する。

攫われたシーターの居場所を見つけ、ラークシャサとの戦争でも大いに活躍した。


ラーマーヤナに基づく叙事詩

インドネシア

  • カカウィン・ラーマーヤナ(Kakawin Rāmâya a)

カンボジア

  • リアムケー(Reamker)

タイ

マレーシア

  • ヒカヤット・スリ・ラーマ(Hikayat Seri Rama)

関連タグ

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