『アツメタ…ブッシ…ハ……ヤラセハ……シナイ………ッ!』
『マタ…キタノカ……。モウ……カエレッ…ヨォ………ッ!』
概要
2016年冬季イベント『出撃!礼号作戦』の第二海域E-2『オートロ島マーマレード湾沖』のボスとして初登場した深海棲艦。
『フッ、ヤッテシマエ。カエリウチダ!』
陸上基地タイプの敵である為、三式弾やWG42が有効。また、史実ルートにおいては巡洋艦以下の艦艇で挑むことが影響してるのか、特効装備がなくてもそこそこダメージを与えられる仕様になっている。
とは言え、攻撃方法は通常形態で航空戦と開幕雷撃・砲撃戦・雷撃戦に参加とドコカの誰カに似ている。
『イタイ、ヤメロ!モエテシマウ…』
更に耐久値が通常形態で600前後もあるので、彼女の自身の砲雷撃や僚艦のPT小鬼群を取りこぼしで陸上基地特効持ちの艦娘が中破、大破に追い込まれると彼女を打ち倒す事は難しくなるだろう。
最終形態では「集積地棲姫-壊」と表記され、グラフィックも大きく変更される。あと耐久値が480に下がっている。
容姿
深海棲艦としては初となる眼鏡キャラであり、更にヘッドフォンのような物まで装着し、髪は大きく長い三つ編みにして首にマフラーのように巻いているなど、極めて現代人的な服装・容姿をしており、その点でそれまでの深海棲艦とは一線を画している。
また、物資拠点の防衛だけでなく、その整備や輸送も自ら担当しているのか、腕には巨大な金属の籠手を装備し、通常形態ではドラム缶を両手で抱えている。更に周辺には物資が入る木箱が散乱しているが、よく見るとPT小鬼群が中から覗いているのが確認できる。
ちなみに後の描きおろしイラストで、籠手は外れ、その下には人と変わらない腕があることが判明した。
『イカシテカエスナ…シズメ…シズメエエエ!!!』
「壊」形態では、籠手が更に巨大な物となり、ヘッドフォンは割れ、周辺には木箱の中から出て来たPT小鬼群が取り巻いている。また、落ち着いた表情の通常形態とは打って変わり、必死さが全面に出た形相へと変わる。
『ヤメロヨ…セッカクアツメタノニ…モエテシマウ…ヤメロォ!』
性格
眼鏡やヘッドフォン、三つ編みなどからインドア系を連想されるが、実際は非常に凛々しく勇猛果敢な性格をしている。
一方で、物資の調達・管理を担当している為、それらを破壊される事を特に恐れるという面も持つ。
その後
深海棲艦としては異端とも言える人間臭いその容姿・言動から人気を獲得しており、またそれを見越したのか公式からも熱いプッシュを受けている。
「すき家」×「艦これ」コラボキャンペーン
イベント終了直後、登場からまだ1ヶ月足らずという早さでまさかのすき家コラボに登場。キャンペーン期間は2016年3月9日~4月8日。カード内容が発表されたのは3月4日であった。
3Dカードでぱっと見原作の絵そのままだが、よく見ると持っているのが店の丼では無くテイクアウト用の丼だったり、背景がすき家店内では無くマンションの一室であったりと中々凝っている。
その際、ドラム缶で隠れていた部分が見えるようになっており、かなりの細身であること、左肩は露出している一方で、右肩は服で隠れていることなどが確認できる。
このコラボカードに抜擢された深海棲艦は、集積地棲姫と北方棲姫の二人のみであったため、pixivでは二人が一緒に牛丼を食べているイラストも多い。
また、試作品と思われるカードで、ドラム缶を抱えたまま店内でお持ち帰りを待っていると思われる画像も存在した。
通常海域6-4での登場
イベント終了からわずか11日後、2016年3月11日のアップデートで追加された通常海域6-4にて、ボスの離島棲姫の僚艦として登場。
大人気キャラの北方棲姫が通常海域にて再登場したのが、初登場イベントの終了から14日後であったのを考えると、異例の早さの再登場である。
また、高い耐久力で旗艦の離島棲姫への攻撃を吸収するダイソンとして猛威を振るい、多くの提督を絶望へと陥れた。
しかし3月18日のアップデートで追加された兵器特二式内火艇と、元から特効兵器であったWG42を組み合わせることで、一撃粉砕することも可能になってしまった。
一番くじの描きおろしポスター
2016年3月21日に秋葉原で行われた艦これのイベント「春の艦祭り」にて、次回行われる艦これ一番くじの景品が展示されたのだが、なんとそのA賞の景品が集積地棲姫と北方棲姫とPT小鬼群が描かれたポスターであることが判明した。
絵面は、木箱の上に寝っ転がってカレーを食べようとしている集積地棲姫が、それをモノ欲しそうに見ている北方棲姫を見て困った顔をしているというもので、またPT小鬼群も周囲にいてカレーを欲しそうにしている。
更に、巨大な籠手は外されており、異形ではないちゃんとした人の腕があることも判明した。
娘TYPEの描きおろしピンナップ
2016年3月30日発売のアニメ雑誌『娘TYPE 2016年5月号』にて、集積地棲姫とPT小鬼群の日常(オフ)を描いたピンナップが掲載された。
その光景は、集積地棲姫が胡坐をかき、棒付きの飴を舐めながら、不機嫌そうな顔で携帯ゲーム機で遊んでいて、その画面をPT小鬼群が覗いているというものであり、深海棲艦が人間と何ら変わりない生活を送っているという、ある意味衝撃的(笑撃的?)なものであった。
この事についての宣伝は、艦これ運営公式Twitterでもされており、わずかの期間ではあるがアイコンにこのイラストが使われていた。
しかし、牛丼・カレー・飴と、食べてばかりである。
2016年春イベント『開設!基地航空隊』
2016年春イベント『開設!基地航空隊』でもe2ボスや後半海域のボス護衛として登場した。
史実
史実における直接的なモデルは言うまでもなく、1944年12月15日にミンドロ島に侵攻した米軍がマンガリン湾に設営した物資集積基地である。
ただし白髪、長い三つ編みなど容姿面については艦娘「雲龍」との類似が指摘されている。
史実での航空母艦「雲龍」は礼号作戦(突入は12月26日夜半)の一週間前にあたる19日に、ルソン島に特攻兵器「桜花」を運搬する途中で戦没した。なお、日本軍はミンドロ島に上陸を受けるまで米軍はルソン島に襲来するものと誤認していたとされる。
また、雲龍が輸送していた物資については一部文献で桜花ではなく、自爆ボート「震洋」だったという記述が存在している。
なお、基地が魚雷を発射するというのは些か突飛に思えるが、ノルウェーに存在したオスカシボルグ要塞は実際にフィヨルド内に水中魚雷発射管を配備しており、アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦2番艦・ブリュッヒャーを撃沈している。
『モヤスノハヤメテ…セッカク…アツメタノニ…アァッ…デモ…モエルホノオ…ナンダカ…綺麗だ」
pixiv内における扱い
見た目が見た目だけに提督たちから“DJっぽい”“ヲタ系の臭いがする”とよく言われる。
一方で、せっかく集めた資材や機材を無残に燃やされる様を絵にしたり、その姿に日頃の提督業がダブって見えて罪悪感を覚える提督もちらほらといる模様。
更にはネタでひき〇もりキャラにされてしまうことも…
そのネタが発展して、「でかい初雪」だの、「でかい望月」だの呼ばれることも。
(もっとも、後者に関しては上記のネタから発展する以前にそう呼ばれていたみたいだが)
ちなみに公式漫画『吹雪、がんばります!』でこのネタが拾われ、116話にて霞が吹雪に集積地棲姫の容姿を説明する際に、防寒具で厚着をした望月が似ていると話した。