白アリッッ
しろありっっ
概要
かつて『月刊シルフ』(アスキー・メディアワークス)で連載されていた漫画。『不思議の国のアリス』(続編の『鏡の国のアリス』を含む)と『白雪姫』をモチーフとしている。
完結済みであり、単行本は全10巻発売されている。また、ドラマCDも発売されている。
作者はぺぷ。
あらすじ
白髪赤目という外見から、周囲の人間や母からも「悪魔の子」と忌み嫌われている少女・白雪。
だが忌み嫌われても「いつか仲良くなれる」と信じ続けていた。
そんなある日、鏡が母親を怒らせ面倒なことになったという理由で、白雪を別世界「ミラ」へと強制的に放り込んでしまう。
「元の世界に戻りたければ、アリスを王にしろ」という言葉だけを残し姿を消した鏡。
見知らぬ世界に取り残された白雪は、その世界が自分の暮らしていた世界とは何もかもがあべこべになっていること、名前を持つことがとても珍しいこと、
そしてその世界を治める権利を持つ、二人の人物による争いを知る。
その二人のうちの一人であるアリスという青年に出会うが、アリスの本性はとんでもない乱暴者だった。
登場人物
※登場人物のほとんどは『不思議の国のアリス』(一部『鏡の国のアリス』を含む)と『白雪姫』をモチーフとしている。
アリス
CV:鈴村健一
表裏の激しい性格で、表向きには金髪碧眼の好青年だが、本性はドS。一般人にはいつも笑顔で優しげな言動を見せているが、白雪らには辛らつな言葉を吐き、乱暴な態度を隠さない。「クソアマ」と白雪のことを呼び、彼女からは「サド男(サドおとこ)」と呼ばれている。彼の二面性は、一時的に名前を失っていた時期に周囲の人から同情の念を寄せられたことによる不快感によって生まれたものである。
ミラに存在する2人の王様候補のうちの1人であり、赤のキングとは10年ごとに王の座をかけて戦っていた。しかし、ある事情により300年前から名前を失っており、不戦敗を繰り返していた。名前を取り戻したのは最近になってからのことである。
食事はほとんどお菓子である。自身は料理せず、白雪に任せている。元々は貴族の息子だったが家が没落し、家を出てきた過去がある。
白雪
CV:釘宮理恵
もう一人の主人公。元の世界に戻るためにアリスとともに行動することとなった、白髪赤目の女の子。その容姿のため「悪魔の子」と呼ばれたり、気味悪がられたりしている。周囲の人間はおろか母親からも冷たい目を向けられているせいか、他人を思い遣り、傷つけることを嫌う。
ある日突然、文字や標識などが逆さまになっている、不思議な世界「ミラ」に連れて来られてしまった。動物に異様に好かれる体質。髪を整えるのも動物たちにやってもらっていたという。
料理はできるが、何故か周囲が恐ろしく汚れる。何故か見るだけで嘔吐するほどリンゴが苦手。
モデルは白雪姫。
サンガツ
CV:遊佐浩二
喫茶店「MAD TEA PARTY」のパティシエで帽子屋の部下。いつも大きなマスクをしているので鼻や口が見えない。
パティシエとしての腕は良く、腕っぷしも強いので帽子屋からは頼りにされている。
容赦のない性格をしており、帽子屋に対しては特に辛辣。だがしかし、白雪には優しい(本人も何故かは理由がわかっていない)。
四巻にて戦闘中にマスクが外れるが、口元にはなぞの刺青が。
モデルは三月ウサギ。
帽子屋
CV:小野坂昌也
喫茶店「MAD TEA PARTY」のマスター。
大きな帽子を目深に……どころか顔を全て隠すように被っている。
明るく楽天的な性格。サボり癖があり、部下のサンガツには「使えない」と冷たい態度を取られている。しかし改善の気配はない。自称「帽子を取ればイケメン」。
白雪を「少女」と呼び、「ミラ」について色んな事を教えてくれた。
モデルは『不思議の国のアリス』に登場する帽子屋。
ネムリネズミ
CV:金田朋子
アリスを慕う少女。白雪からは「ネムちゃん」と呼ばれる。
アリスに助けられた過去を持ち、それ以来彼を自分の王子様と思い、アピールし続けている。
「~アル」というような独特の口調で話す。
アリスが再びミラの王になることを願っており、必勝祈願の饅頭を差し入れに持ってきたりするなど、料理は得意。
モデルは眠りネズミ。
ハートのジャック
CV:代永翼
ミラの現在の王である「赤のキング」に仕えている。
武器は2本の斧「モモちゃん」と「マロンちゃん」。
赤のキングに心酔しており、赤のキングを守るため、王様候補であるアリスを狙う。
見た目は可愛らしい女の子だが、実は男の娘である。