基礎データ
進化
クマシュン→(Lv.37)ツンベアー
解説
可愛らしいクマシュンが進化したら厳つい外見になった。
見た目通りのシロクマ体型に氷柱っぽい顎鬚が特徴。
名前の由来は「ツンドラ(気候)」+「ベアー(熊の英語表記)」。
同じ熊ということで、リングマと絡んだイラストが多い。
性能
不遇時代
正直なところ、対人戦ではあまり出番がないのが現状。
種族値的には典型的な「鈍足型物理アタッカー」なのだが、様々な要因で弱キャラ認定されてしまっている。
まず、タイプが氷単であること。
これは現状のこおりタイプ全体に共通する痛い弱点であるが、このためにツンベアーはその比較的高い耐久性能という利点を帳消しにされてしまっている。
また、鈍足アタッカータイプの種族値配分ではあるが、特防以外の種族値で全てを上回っているマンムーがいるのがさらに痛い。
かといってトリックルームに採用しようにも、50という微妙なすばやさ種族値がためらわせる。
氷系物理という点も災いしている。
元々氷の物理技は、特殊技と違って貧弱なため、攻撃種族値110を生かせる物理技は「つららおとし」「れいとうパンチ(タマゴ技)」「ゆきなだれ(タマゴ技)」の3つしかない。よってこの特徴もやや殺されてしまっている。
マニューラも同じ問題を抱えていたが、彼(彼女)らはその器用さで今でも一線に立ち続けているのに対し、このポケモンはそこまで引き出しが広くない。
先制技である「こおりのつぶて」や、物理攻撃技のデファクトスタンダード化している「じしん」が使えないのも嫌がらせとしか思えない。
弱点目白押しのこのポケモンだが、一応「みがわり」「つるぎのまい」「アンコール」と補助技はなかなか充実しており、俗に言う『みがきあ』戦法や、特性「ゆきがくれ」を生かした身代わり設置からの積みなども可能。
特にアンコールは、他の物理型や氷ポケモンとの差別化要素として、このポケモンの使用法を模索するトレーナーたちから重要視されている。
相手や状況によっては、十分な活躍が見込める…ハズ。
「BW2」で「アクアジェット」を習得。タイプ一致では無いものの苦手なほのお、いわに対抗でき、尚且つ高い攻撃力から繰り出されるので威力も中々。加えて鈍足をカバーできる。でも一番のメタ先であるドラゴンを相手にする事を考えると「何故つぶてじゃないんだ」といえてしまうが、逆を言えばこの技を覚えられる単こおりタイプはツンベアーのみである。
別な所では夢特性の「すいすい」も解禁されている。雨パのタイプ重複を防げる上、弱点であるほのおタイプのダメージを減らせ、前述のアクアジェットとの相性も良い。
第7世代にて
そんなツンベアーに、第7世代では続々と朗報が舞い込んできた。
まず、攻撃種族値が+20され130まで上昇。同じ熊仲間のリングマに並ぶほどの攻撃力を手に入れた。
さらに、第2特性に「ゆきかき」追加。この世代から登場した、あられ下で素早さが2倍になるという新特性である。これにより、霰パでの高速アタッカーとして運用できるように。雨パだと相手の水技の威力も上がってしまうが、霰パならその心配もない。自分のアクアジェットは強化されなくなるが。
さらにさらに、氷タイプは「ぜったいれいど」を無効にできるというタイプ特性が加わったため、ツンベアーももちろんその恩恵を受けた。
3つ目のは強化としては微妙では?と思うかもしれないが、実はこの世代から、これまで過去作の配布限定でしか「ぜったいれいど」が使えなかったあのポケモンが、この技を思い出しで習得できるようになったのである。
ちなみに第7世代ではこいつ以外にもこいつやこいつといったイッシュ地方の氷タイプが強化されている。
アニメにて
鳴き声は「ベンツー!」。
どんな意味に聞こえるかは人によって変わる。
アニメでは、自称「ドラゴンバスター」の女性トレーナー『ラングレー』の手持ちとして初登場。アイリスのドリュウズと激戦を繰り広げた。
もちろんハチクの手持ちとしても登場しているほか、シーズン2でも4話で野生で登場するなど何かと登場回数が多く、今のところ、アニメでは(主人公の手持ちを除けば)最も登場回数が多いポケモンのひとつとなっている。
XYでは鳴き声が変更されたことで、鳴き声がよりクマらしくなった。