ディアドラ(FE)
でぃあどら
概要
前半のヒロイン。波打つ銀髪と儚げな雰囲気を持つ17~8歳ほどの美しい少女。
母のシギュンは彼女を生んでそのまま他界し、父は不明。育ててくれた占い師の老婆も亡くなり、外界との交流を絶っている精霊の森で、巫女としてひっそりと暮らしていた。彼女は呪われた一族の最後の末裔であり、人との交わりを禁じられ、その禁を破れば世界に大いなる災いをもたらすと予言されている。
しかし、シグルドと互いに一目で惹かれ合い、彼のことを忘れられず母と同様に掟を破って故郷から出奔。シグルドと結ばれて息子のセリスを生み、幸福な時間を過ごしていたが、彼女の呪われた血を求める魔の手はすぐそこまで迫っており、やがて予言は現実のものとなる。
クラスはシャーマン。光魔法と杖を扱える。加入時の会話が章ボスを倒す前か否かによって変わり、後者のほうが難易度が高い代わりに、より情熱的な内容になっている。
ネタバレ
実はグランベル王国を治めるバーハラ王家の王子クルトと、ヴェルトマー公爵夫人となっていたシギュンとの間に生まれた不義の子。
母シギュンは暗黒神ロプトウスの血を引きながらロプト帝国に反旗を翻した聖騎士マイラの子孫であり、ロプト皇族の血は暗黒神を復活させてしまう危険性があったため、暗黒神の再臨を願う暗黒教団に見つからないよう人との交わりを強く禁じられていた。しかしシギュンは村での暮らしに退屈して外界に飛び出し、暗黒教団に見つかりその計らいでヴェルトマー公爵ヴィクトルに見初められて正妻となり、息子のアルヴィスを出産した。
だがヴィクトルは女癖が悪く何人も愛人や庶子を作ったため、シギュンが心を痛める日々を送っていた中、彼女を不憫に思い慰めたヴィクトルの若き主君クルトといつしか恋に落ち、一線を越えてしまった。妻を心から愛していたものの、彼女の愛を疑い辛く当たっていたヴィクトルは二人を怨みながら自殺。シギュンも7歳のアルヴィスをヴェルトマー家に残して故郷の村に戻り、クルト王子の娘を出産して亡くなった。マイラの子孫において初の第二子となるその娘こそディアドラであり、暗黒教団がロプトウスの復活の鍵として血眼になって捜していた。
母シギュンから聖騎士マイラの血筋を受け継いだロプトの傍系であるのと同時に、父クルトからは聖者へイムの血筋を受け継いだナーガの直系でもある。クルト王子がシギュンのことを忘れられず、妻を娶ることなく公では子もいないまま暗殺されてしまったため、彼の遺児であったディアドラは断絶するかと思われたバーハラ王家の唯一の後継者となった。
一児の母となって間もなく暗黒教団の司祭マンフロイに誘拐され、記憶を封じられた状態でアルヴィスのもとへ送られ、父の死を謀った一味だと知る由もなく彼と婚約する(作中では「二人は恋仲らしい」という伝聞とアルヴィスの「私たちは愛し合っている」という台詞のみで、ディアドラのアルヴィスへの思いは定かではない)。彼女がクルト王子の遺児であることを聞かされていたアルヴィスの手引きで、息子に先立たれて憔悴していたグランベル国王アズムールに紹介され、額の聖痕から国王の孫娘と発覚。その後夫となったアルヴィスによって、王子殺害の共犯者として処刑される寸前のかつての夫シグルドと引き合わされ、彼の姿に懐かしさを感じ話をさせて欲しいと懇願するも、その願いが聞き入れられることはなかった。
後に周辺国を統一させたアルヴィスが統一国の名を「グランベル帝国」に改めたことでディアドラはグランベル帝国皇妃となり、夫との間にユリウスとユリアという双子の兄妹を生む。しかし、異父兄であるアルヴィスとの近親婚(ディアドラにとっては重婚でもある)によって母シギュンから受け継いだロプトの血が濃くなり、息子のユリウスは暗黒神になりうるほどロプトの血を強く発現させてしまった。そしてユリウスはマンフロイによって暗黒神として覚醒し、宿敵となるナーガの魔道書を使えるナーガ直系の自分とユリアを殺そうとしたため、ワープで幼い娘を逃がし、自身は実の息子の手にかかる運命を受け入れた。
そのため第二部開始時点では既に死亡しているが、8章でユリアを介してセリスにイシュタルの脅威を警告し、10章の隠しイベントではかつての夫シグルドと共に息子セリスの前に現れている。
ヒーローズ
2017年10月から登場。
属性 | 緑 |
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武器 | 緑魔 |
タイプ | 歩行 |
武器 | 聖書ナーガ |
補助 | 献身 |
パッシブB | 切り返し |
パッシブC | 速さの謀策 |
ヘイム直系ということで神聖魔法ナーガを持って登場。娘ユリアが使用するものと同様の竜特攻効果に加え、相手にかかっている鼓舞・応援系のバフを戦闘中無効化するという効果が付いているため、ブレード系魔法を牽制しやすい。ステータスは先に登場した娘ユリアと似た傾向で魔防がかなり高く、青魔法に強い。