成田空港
なりたくうこう
1978年の開港から2004年までは新東京国際空港と称した。
開港までは地元農民による大規模な反対運動が巻き起こり、さらに学生運動や新左翼が活発な時代だったこともあり中核派をはじめとする過激派集団や学生たちが現地入りし、空港公団や全国から送り込まれた機動隊と衝突を繰り返した。
特に1971年9月16日に開始された第二次行政代執行では、神奈川県警から派遣された特別機動隊261名が地元農民や過激派など1000人近い集団による襲撃を受け、隊員3名が惨殺され、大隊長含む80人以上が重傷を負い部隊が壊滅した東峰十字路事件が発生した他、反対派の青年が機動隊のガス銃によって死亡(反対派の投石に当たったという説も)するなど、複数の死者を出した。
開港直前には管制塔が占拠され設備が破壊されたりもしたが、1985年に起きた中核派と警視庁機動隊の大規模衝突を最後に死者、負傷者が出るほどの闘争は起きていない。
しかし、現在も反対派による抗議デモは起きている他、惨劇が起きた東峰十字路など空港周辺は警察官が現在も警備を行なっている。
詳しいことはウィキペディアあたりでご覧いただきたい。
構成
旅客用ターミナルは第一~第三ターミナルの3つがある。
第二ターミナル
1992年に増設されたターミナル。
国内の航空会社ではJALが使用している。
また本空港発着の国内線も主にこちらから発着する。
かつてはLCCの多くがこちらから発着していたが、一部を除いてそれらは第三ターミナルに移っている。
第三ターミナル
2015年に第二ターミナルに隣接して設置された、LCC専用のターミナル(ジェットスター、バニラエアなど。ただしPeachは第一ターミナル発着)。
LCC用ターミナルという事で、ラウンジがない代わりに24時間営業のフードコートがある(店舗は夜間営業休止)、出発・到着客が同じフロアを通行したり少数のスタッフがあちこちに移動してしまったりするので床が陸上トラックのように色分けされている、などの特徴を持つ。
貨物地区
説明不要。貨物を取り扱う場所。
ビジネス機用スポット
国内の空港で初めてのビジネス機専用スポット。
エアポートレストハウス
成田空港敷地内にあるホテル。
長らく同空港敷地内唯一のホテルであった(現在は第二ターミナルビル内にカプセルホテルがテナントとして出店したため、"唯一"では無くなった)。
早朝便を利用する事がある場合はここで休息を取ろう。
機内食メーカーが経営を行っているためか食事に関しては一定の評価があり、また「ホテルで機内食を体験する」というプランも実施している。
アクセス
- JR東日本成田線(成田空港線) 成田空港駅(第一ターミナル)/空港第2ビル駅(第二ターミナル)
- 京成電鉄京成本線/成田スカイアクセス線 成田空港駅(第一ターミナル)/空港第2ビル駅(第二ターミナル)
- 京成電鉄東成田線/芝山鉄道線 東成田駅(第二ターミナル:地下通路で空港第2ビル駅に接続されている)
第三ターミナルに関しては、第二ターミナルから連絡通路を歩くか、空港内無料循環バスを利用するとよい。
その他、首都圏の主要地域からのバスの便もあり。
成田空港あれこれ
Q LCCや長距離国際線などを利用するため深夜~早朝に空港を利用したい。深夜帯で待てる場所はあるの?
→第二ターミナル内にカプセルホテルがあります。
また、敷地内には「エアポートレストハウス」というホテルがあるほか、空港周辺のホテルからも早朝に送迎バスが出ています。
空港で直に待機する場合は、深夜帯には指定の入り口から出入りすることになります。
第三ターミナルを使う場合は、2階のフードコートがラウンジ代わりに使えます。
ただし、夜間はフードコート内の店舗は全部休止していますので念のため。