カメーバ
かめーば
東宝の特撮映画「ゲソラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」に登場した怪獣。それ以降の東宝特撮映画にもたびたび出演している。
データ
身長 | 20メートル |
---|---|
体重 | 2万8千トン |
概要
無人宇宙船ヘリオス7号に付着していた宇宙生物が、
セルジオ島原産の亀であるマタマタガメに付着して怪獣化したもの。
怪獣というよりは巨大生物に近く、口から火炎を吐くなどの能力もない。
寄生している宇宙生物は超音波を浴びると死滅してしまう為、コウモリを恐れる。
出現直後に主人公の工藤とヒロインのアヤ子を襲撃するが、二人が偶然逃げ込んだ谷間の洞窟にコウモリが生息していたため、一時撤退する。
その後、宇宙生物に寄生された人間・小畑が洞窟内に火を放つと再出現。二匹目のガニメと共に島民たちを襲うが、アヤ子の説得により正気を取り戻した小畑が洞窟からコウモリを解放。コウモリに集られたことで超音波を浴びて宇宙生物が死滅してしまう。結果、思考能力を喪失し、怪物としての本能のままにガニメと同士討ちを行った末、火山の噴火口へ落下して絶命した。
他作品への客演
- 行け!ゴッドマンにも登場したが、着ぐるみの劣化が激しく、おまけに下顎が取れてるため非常に痛々しい。動きづらい着ぐるみのせいで一方的にゴッドマンに倒された。
- 「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」において、ゲゾラとガニメを差し置いてまさかのゴジラシリーズ登場を果たす。頭部に巨大な爪で引っ掻いたような傷跡のある死骸が九十九里浜に打ち上げられていた(作中では海中を移動中にゴジラに襲われたものと推測されている)。1972年と1987年にも発見されているという。書籍などでは2代目カメーバとも表記されている。原典と同様、宇宙生物だったかどうかは不明。
- 本編には登場していないが、2017年の「GODZILLA 怪獣惑星」の前史設定では2002年にフィリピンに現れたとされている。前日譚小説「怪獣黙示録」では、グアムに出現した二匹目の個体がバンカーバスターの直撃をも防ぐ甲羅を持っていた事が語られたほか、ゴジラに倒されたと思しき「カメーバの近似種」の死骸が登場した。しかし、この「近似種」はあくまで「カメーバらしき亀型の怪獣」であるらしく、体長が60mもあるうえに右前脚が欠損しているという意味深な特徴を持っていた……本当にカメーバだったのだろうか。
余談
特撮番組「ゴジラアイランド」の主題歌、「ゴジラのテーマ」の歌詞の中でカマキラスやビオランテと共に省かれている。
この曲は、映画などで流れるゴジラのテーマにゴジラ怪獣や東宝怪獣を加えた歌詞をつけたものだが、ゲゾラとガニメは歌われているのにカメーバだけいない。(ちなみに、ゲゾラ、ガニメと来て次に歌われた怪獣はショッキラス。)
ちなみに、カメーバが形だけにしろ復活したのとバラゴンが土地神として復活したのは、共に33年ぶりであった。ゴジラと対決したのも同じ。また、同作では当初は怪獣サイズのリオプレウロドンが漂着する予定だった。実現していれば、大海蛇や大コンドル、大ダコなどの仲間入りをしていたかもしれない。