それは、神にも悪魔にもなれるー
概要
正式タイトルは『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』。
永井豪画業50周年の記念作として2017年1月に発表され、翌2018年1月13日に公開された。
映画の世界観は過去に作られた永井豪の漫画版をモチーフにした『マジンカイザー』や 『真マジンガー衝撃!Z編』と異なり、テレビシリーズの延長線上である『グレートマジンガー』最終話から10年後の世界を舞台とする(UFOロボグレンダイザーに関しては描写していないため繋がりが曖昧となっている)。
そのためマジンガーZの登場人物だけでなくグレートマジンガーの登場人物である剣鉄也や炎ジュンも登場する。
また、日本公開前の2018年1月10日にはスーパーロボット大戦X-Ωに期間限定参戦。スーパーロボット大戦シリーズにはガンダムF91(公開一ヶ月後)やヘボット!(放送終了二週間後)並みのスピード参戦となった(日本公開に絞れば公開3日前とぶっちぎりでトップである)。
シリーズ初の試みとして戦闘シーンのほぼ全編を3DCGで表現しており、多彩な武装を持ったマジンガーZの爽快感あふれる戦闘シーンが見どころの一つとして上げられる。
本作に登場するマジンガーや機械獣のデザインは、基本的なシルエットは従来シリーズのそれを踏襲しているが、細かく分割された装甲部など、独自のアレンジが施されている(これはCGモデルを動かす都合上と劇場作品で3DCGのモデルを動かす場合、情報量が多くないとのっぺりしてしまいチャチくなってしまうためだと思われる)。
登場キャラクター
本作の主人公。Dr.ヘルから人類を救った英雄として広く認知されている。
パイロットを辞して父や祖父と同じ研究者の道を進むが、ヘルの復活に際して前線に復帰する。
父の後を継ぎ、新光子力研究所の所長になった。
甲児との付き合いも長いが、仲が進展しない事に悩みを感じている。
インフィニティの頭部ユニットから発見された謎の少女。その正体はインフィニティの制御を司る生体アンドロイド。
目覚めた時に出逢った甲児をマスターと認識して行動を共にする。
甲児の弟。成長し、統合軍のパイロットとしてイチナナ式に乗る。
甲児の悪友。ムチャ、ヌケとラーメン屋「ぼすらーめん」を経営している。
- ムチャ(CV:山口勝平)
ボスの子分の背の低い方。普段はボスの店の従業員として働いている。
- ヌケ(CV:菊池正美)
ボスの子分の背の高い方。ムチャと同じくボスの店で働いている。
さやかの父。研究者から政治家に転身し、日本国総理大臣に就任。
当事国の首長として、復活したDr.ヘルの対応に追われる。
- のっそり博士(CV:島田敏)
光子力研究所三博士の一人。せわし博士と共に光子力3Dプリンターを開発した。
- せわし博士(CV:塩屋浩三)
光子力研究所三博士の一人。のっそり博士と光子力について「尖った」研究を行っている。
- みさと(CV:植田佳奈)
ボスの遠縁の親戚。結婚し、一児の母となった。
- みさとの娘(CV:本渡楓)
グレートマジンガーのパイロット。戦闘のプロ。
研究者となった甲児とは異なり統合軍に転属し、グレートマジンガーに乗り続けているが……。
鉄也のパートナー。結婚し、鉄也の子を授かる。
統合軍の戦うアイドルグループ。
普段は広報活動でファンを虜にしているがいざとなったらビューナスAに乗って戦うパイロットでもある。
- 統合軍司令 (CV:石丸博也)
Dr.ヘルへの対抗作戦を指揮する統合軍の司令官。演じるのはかつて兜甲児を演じた石丸博也。
かつて世界征服を目論んだ悪の天才科学者。
ミケーネ帝国との戦いから10年後、謎の復活を遂げ富士山の光子力プラントを襲撃、占拠する。
あしゅら男爵と共にヘルの野望を支える腹心。鉄十字軍団を率いる元ドイツ軍将校のサイボーグ。
ヘル一派の幹部。ヘル、ブロッケンと共に復活した。
今作ではあくまでヘルの腹心の部下として終始している。
登場メカ
設定用語
- ゴラーゴン 使用者の望むままに世界を作り変える事が出来る究極の兵器。「ゴラーゴン」とは世界の終焉を意味する。
- インフィニティ 富士山地下から出土した古代ミケーネ文明の遺跡。マジンガーZをゆうに超える巨体を持つ魔神。ゴラーゴン発動の為の鍵でもある。
スタッフ
原作 - 永井豪
監督 - 志水淳児
助監督 - なかの★陽
脚本 - 小沢高広
CGディレクター - 中沢大樹、井野元英二(オレンジ)
キャラクターデザイン - 飯島弘也
メカニックデザイン - 柳瀬敬之
美術 - 氏家誠 (GREEN)
制作 - 東映アニメーション
配給 - 東映
関連項目
猟界のゼーレン - メカニックデザインの柳瀬敬之氏が関わったダイナミック・プロと電撃ホビーマガジンとのコラボレーション作品。