「南極」と言った場合、南極点よりもこの南極大陸を指すことが多い。
概要
地理
南極大陸は、大部分が雪と氷に覆われた大陸である。オーストラリアよりも広い。大陸のほとんどが南極圏(南緯66.3度以南)に入る。周囲を南極海流という寒流が取り巻いて流れているため、暖流にさらされる事がなく、気候は寒冷である。
南アメリカに向かって南極半島が伸びるが、南極半島は比較的暖かく、夏には雪も解ける。ちなみに南極に最も近い南米周辺の陸地はフエゴ島である。
南極の最高峰はビンソン・マッシーフという山である(標高は5140m)。
環境
上述のように大部分が雪と氷に覆われているが、南極半島の辺りはツンドラとなっており、夏には多少の植物が生える。
大陸沿岸部はペンギンの繁殖地帯となっている。また周辺の海にはクジラやその食糧となるオキアミ、アザラシなどの生物が分布している。
政治
南極には各国からの観測隊が駐留しているが、現在のところ、南極にはいずれかの国の領土となっている部分はない。これは南極条約によって「南極はどの国の領土ともしない」と取り決められているためである。
しかしながら、南極には地下資源が豊富にあることが分かっているため、オーストラリア・南アフリカ・チリ・アルゼンチン・ニュージーランド・ノルウェーなどの国が、南極の一部を自国の領土として割譲してほしいと主張している。
観光
南極は近年観光地としても注目されている。南米から南極までは最短で700kmほどと比較的に近いため、南米南端は南極観光の基地としてにぎわいを見せている。もちろん、南極が観光地となる以前も、観測隊や探検隊の補給基地となってきた歴史がある。
南米のほかニュージーランドやオーストラリアも南極観光を視野に入れた観光開発を行っている。