京都六角堂の前(さかばしら)または逆さ柱(さかさばしら)は、日本の木造建築における俗信の一つで、木材を建物の柱にする際、木が本来生えていた方向と上下逆にして柱を立てることを言う。(Wikipedia)。
逆柱がある家は、夜中になると家鳴りを起こし、火災などの不吉なことが起きるといわれ忌み嫌われていた。
創作での扱い
- 画図百鬼夜行
江戸時代に鳥山石燕によって描かれた妖怪画集で、逆さに建てられた木から精霊のようなものが出ている絵が掲載されている。
- 西鶴織留
井原西鶴による手記。京都六角堂の前の家にはこの逆柱があり、梁が崩れるような音が毎晩起こるので、住んでいた夫婦は引っ越してしまったという。また小田原の商家では、祝い事中に「首が苦しい」という声が聞こえてきたため調べると座敷の柱が逆柱だった。
- 水木しげる作品
妖怪画では石燕のものを元に描かれている。木の葉、もしくは柱自体が妖怪化するという解釈で『ゲゲゲの鬼太郎』に登場した。
1期の44話「ゲタ合戦」で初登場。丸毛を操って泥棒をさせており、調査に訪れた鬼太郎の下駄を偽物とすり替え、それを履いた鬼太郎とねずみ男とくっつけて踊り狂わせた。目玉おやじに解放された本物の下駄に破壊され、実は偽下駄が本体であったため倒された。
3期52話「燃えるねずみ男 げた合戦」は1期のリメイクだが、その動機は没落した自身が使われていた旧家の復興だった。
4期の第83話「ゲタ合戦!妖怪逆柱」では工事現場から発掘された逆柱からぬらりひょんが偽のリモコン下駄を作り、本物とすり替え鬼太郎の妖力を吸い取ってしまう。
5期では15話「働く!目玉おやじ」に登場。1期、3期と同じく丸毛を使って盗みを働き、自身の使われた妖怪寺を修理しようとしていたが、鬼太郎は逆柱を普通の位置に戻して改心させた。
『最新版ゲゲゲの鬼太郎』では山中で捕まえた人間を吸い込み、そっくりな偽物を創り出し混乱を引き起こす妖怪として登場した。砂かけ婆と子泣き爺は同時に吸い込まれ、砂かけ爺・子泣き婆という偽物が出てきて気味悪がられた。
鬼太郎たちは根切り虫を呼んで倒そうとしたが、実はやし落としのように地下の根のほうにある頭が本体だった。
16話「柱が動く?何だかヘンなツトム君」に妖怪軍団のサカサバシラとして登場した。
関連項目
日光東照宮:「完全なものは崩壊する」という迷信から魔除けとしてわざと逆柱にしてあり、妖怪との関連は無い
何でもひっくり返す程度の能力:この能力を有しているキャラ「鬼人正邪」は天邪鬼。