戦兎「さあ、実験を始めようか。」
『ラビット!』 『ドラゴン!』
『Are you ready?』
戦兎「ビルドアップ!」
『ベストマッチ!』
概要
仮面ライダービルドのフォームの一つで、最終話のみの登場。スーツの色は金と銀。劇場版のクローズビルドフォームをテレビ仕様にしたものと言える。
ゴールドラビットボトルとシルバードラゴンボトルを使っており、種類の違う有機物同士の変身となる。
フルボトルバスターにゴールドラビットボトルとシルバードラゴンボトルを使用したジャストマッチブレイクによる攻撃の際に戦兎が言った「俺と万丈は最高のコンビなんだよ!」の宣言通りか、
トライアルフォームではあるが、戦兎の強い想いに応えるように、ドライバーはトライアルフォームに重なる形で「ベストマッチ!」の音声を選択・再生したとされる。「ベストマッチ!」音声は他ならぬ戦兎がドライバーに後付けした機能でもあるため、なかなか意味深とも言える。この特殊性を裏付けるように、本来変身前になるはずの「ベストマッチ!」が変身後(もっと言うと『Are you ready?』の後)に音声が再生されている。
また、ベストマッチは基本的には石動惣一がエボルトに抵抗しながらも強制的に選ばされたものであるため、エボルトの意思が関与していないベストマッチ音声の一つである。
登場時間はほんの僅かだったが、ラビットタンクの放物線ボルテックフィニッシュと類似したボルテックアタックでエボルトを撃破し、物語のフィナーレを飾った。一応、厳密にはキックが命中してせめぎ合いの最中にラビットタンクに戻っており、それまでの加速等がラビットドラゴンの役割と考えると、「ラビット」「ドラゴン」「タンク」の3つの成分がエボルトを撃破したともとれる。
性能
スペック
パンチ力 | 47.8t(右腕)/55.8t(左腕) |
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キック力 | 61.3t(右足)/54.5t(左足) |
ジャンプ力 | ひと跳び79.8m |
走力 | 100mを1.1秒 |
※これは初期値であり、変身者のハザードレベルに応じて変動する。
公式サイトで記載されたスペックはトライアルフォームやベストマッチフォームを遥かに上回る。ビルドドライバーはゴールドラビットボトルとシルバードラゴンボトルの影響で一時的な高稼働状態となっていて、想定外の威力を持つ必殺技を繰り出すことができる。
GLDワイルドチェストアーマー
ラビット側の胸部を保護する軽量装甲。エボルト(怪人態)の通常攻撃に耐え得る強度を備えており、運動性能を高めるため軽量化もされている。また、数十秒間だけ自身のあらゆる動作を高速化させることも可能。
GLDラピットショルダー
右肩部を保護する装甲。腕部の動作を最適化し、攻撃速度を向上させる他、ビルドドライバーのボルテックレバーを従来の数十倍の速度で回転させ、必殺技の威力を大幅に引き上げることも可能。
ゴールドラッシュアーム
右腕部は敏捷性とコントロール性が極限まで高められており、反撃を許さない超速ジャブを敵にたたき込み続けることが可能。
GLDラピットグローブ
右拳。細やかで素早い動作が可能なため、武器を用いた攻撃やパンチを繰り出す際に、敵の急所を確実に捕らえられる。
ゴールドラッシュレッグ
左脚部。高い敏捷性を備えており、跳躍強バネ「エアホップスプリンガー」を利用した多段高速ハイジャンプが可能。
GLDラビットフットシューズ
左足。軽快なフットワークでムーンサルトなどのアクロバットアクションを織り交ぜたキック攻撃を繰り出す。
SLVブレイズチェストアーマー
ドラゴン側の胸部を保護する装甲。ドライバーに装填された各ボトルを成分を金色と銀色の発光強化粒子に変換し、全身各部へと展開する機能を持つ。粒子をまとった部位は強化状態「RDブレイズアップモード」へと移行し、攻撃性能が飛躍的に上昇する。
SLVインファイトショルダー
左肩部を保護する装甲。腕部の動作を最適化し、格闘攻撃の速度と威力を敵と同程度にまで引き上げる役割を持つ。
シルバーラッシュアーム
左腕部は鋭利な白刃「SLVファングオブレイド」を出せ、また、発光強化粒子をまとった爆砕パンチで周囲の敵をなぎ払う。
SLVインファイトグローブ
左拳。拳を強く握ることで超硬化し、打撃攻撃の破壊力を引き上げると共に反動ダメージを受けないよう拳を保護する他、変身者の格闘センスに応じて性能が上昇し、一撃必殺のフィニッシュブローも使用可能となる。
シルバーラッシュレッグ
右脚部。ジャンプ力を生かした上空からの急襲ニードドロップを得意としており、発光強化粒子をまとった爆砕キックで周囲の敵を薙ぎ払うことも可能。
SLVクイックステップシューズ
右足。フットワーク最適化機能を備えており、地面を滑るような無駄のない動きで敵を翻弄する。
SLVバーンアップクレスト
全身各部に組み込まれた爆破装置。必殺技発動時などに自動で大爆発し、技の威力を底上げすると共に、より広範囲の敵にダメージを与える。
余談
最初に公開された劇場版の予告動画では、このフォームが意味深な形で登場したが、実際に公開されたものにはクローズビルドフォームしか登場しなかった。
また、このフォームはスーツが作られておらず、フルCGであるため動作が所々ぎこちない(途中でラビットタンクの姿になったのもこれが原因か)。
ちなみに、劇場版の前売り券の特典で付属するゴールドラビットボトルとシルバードラゴンボトルは通常版のボトルと同じピン配置なので、残念ながら玩具で「ベストマッチ」とならない(本編では戦兎の思いに応えたことで音声がなったのである意味当然とも言えるが)。
脳内保管もしくは音声を別途再生(上述したようにタイミングが通常の「ベストマッチ」とは違うので注意)して楽しもう。
一応、ラビットドラゴンになる前の前述のジャストマッチブレイク及び装填した際になる「ジャストマッチでーす」の音声は特殊な音声ではなく二本刺せばなる(劇中でも他のフルボトルでも鳴っている)ので再現は可能。
関連タグ
最終フォーム最終決戦仕様…TVのみ、または現時点ではこれに該当する
最強フォーム…朝日版の公式サイトでは「戦兎×龍我=最強!」の数式がある。最も一般的に最強フォームと呼ばれるものにこのフォームが入るかは意見が分かれるところだろう
タジャドルコンボ最終回ver.もしくはロストブレイズver.…最終回に登場したフォームで相棒キャラが関わっていることや玩具では再現不可能な音声が鳴ったという共通点がある。こちらは後年音声が再現可能なベルトが発売された。
チェイサーマッハ…同じく終盤に登場した仮面ライダー同士の変身道具を掛け合わせた特別なフォーム。
ハイブリッドアーマー…ウルトラシリーズにおいて最終回に登場した特殊な姿という点が共通。こちらも玩具エクスデバイザーでの再現は不可能となっている。平成ウルトラマンではグリッターティガ、ミラクルナ、フェニックスブレイブといった(TVでは)最終回限定の姿が度々存在する。