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581系の編集履歴

2018-12-15 19:02:07 バージョン

581系

ごひゃくはちじゅういちけい

国鉄の寝台/座席汎用特急型電車

概要

日本国有鉄道が所有した特急型車両。昼夜兼業電車の始祖にあたる形式になる。

1984年から85年にかけて近郊形電車715系に改造されて電動車は形式消滅した。


583系と何が違うの?

対応している電源先頭車の構造、これくらいである。

581系は元々西日本地域の特別急行への投入を主軸にした形式で、直流と交流60Hz電源のみ対応していた。そのため、50Hzの交流電化区間には入線できなかった。

実際の運用上は糸魚川以東・静岡以東(直流電化区間)でも走行していない。

しかし、東北本線の全線電化で特急のイメージアップを狙ってか、新型電車として導入された581系に485系の3電源(直流、交流50/60Hz)に対応した変圧器を組み合わせた車両を設計した。これが583系である。

また、581系は先頭車に乗車客向けの諸設備や空気圧縮機(補機)を搭載しており乗務員室直後に機器室がある(トップ画参照)。そのため機器室がない583の先頭車にくらべ定員が6人少ない(但しクハネ583の補機のうち、電動発電機は床下装荷とされたため、冬の東北地方での運用に際し故障を起こすこともあった)。また、架線からの電源は交直に関わらず車上の変圧器で直流電源に直され補機類にながされるため、走行に関わらない付随車の形式は581系として製造されている。上述のクハネ以外は全ての付随車が581形式のまま増備された。

※583系は東北方面への特急への投入のため、耐寒耐雪設備の強化も行われていたが、これはしらさぎに投入された581の一部にも追加で施されていたため、この面では両形式の区別は曖昧になる


製造テーブル

新造形式

形式製造両数備考
クハネ58146両補機搭載先頭車両
モハネ58112両パンタなし中間車
モハネ58012両パンタ付き中間車
サハネ58157両中間付随車
サシ58135両食堂車

改造形式

形式改造両数備考
サロネ5816両A寝台車
クハ4196両北陸の月光顔
クハ4189両北陸の食パン
クハ715-010両月光顔
クハ715-10012両食パン
クハ715-100015両東北の月光顔
クハ715-110015両東北の食パン
クハ7142両サハネ581改造。クハ715-0不足の補てん
モハ71412両パンタ無し中間電動車
モハ71512両パンタ付き中間電動車

※東北の715系と419系は50Hz区間の走行があるため電動車は583系のモハネユニットから改造


581系充当列車

愛称種別(☆は夜行列車走行区間
月光☆特急新大阪-博多→岡山-西鹿児島
明星☆特急新大阪-熊本
金星☆特急名古屋-博多
きりしま☆特急京都-西鹿児島
なは☆特急新大阪-西鹿児島
彗星☆特急新大阪-大分・宮崎
立山☆急行大阪-糸魚川
きたぐに☆急行大阪-新潟
あおもり☆急行大阪-青森
みどり特急新大阪-大分
つばめ特急名古屋-熊本
はと特急新大阪-博多
しおじ特急新大阪-下関
有明特急門司港・博多-西鹿児島
しらさぎ特急名古屋-富山
雷鳥特急大阪-富山・金沢
庄内急行新潟-酒田

余談

・サロ581は形式こそ581だが、登場は583系の登場と同時。というのも、東北への特急にはグリーン車の連結が必要と判断されたためで、それまでは581系は実質モノクラスとなっていた。

・581/583系最後の定期運用であったきたぐに。JR東日本の定期運用喪失よりかなり最近まで残ってたうえ、6編成60両あった向日町運転所の専用編成も最後まで残ったのはクハネ581を先頭にした3編成30両。2編成だけ片側にクハネ583を従えた編成があったがそちらは一足お先にお役御免となっていた。


583系と共通する事項であるが、動力車偶数形式(モハネ580・582)は屋上機器の兼ね合いで屋根が大きく削られた部分があり、この部分は3段の寝台を構成出来ず下段・中段のみである。とくにここの「中段」はA寝台の上段並かそれ以上に空頭があるにもかかわらずB寝台料金で販売され、事情を知っている者の人気区画であった。

盛大に定員減となってしまうため当初パンタグラフは1基搭載の案もあったが、勾配区間での高速走行で離線が激しく難があるとされ(勿論電気的にも2基使っている直流区間での話)大振りな菱形パンタグラフを2基積んでいる。


関連タグ

国鉄 特急形車両 285系 寝台特急

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