ここでは急行列車の「きたぐに」について説明する。
急行「きたぐに」
1947年7月5日に大阪駅~青森駅間で運転開始された愛称無しの急行列車をルーツとする。1950年に「日本海」の愛称がついた。
1968年10月1日のダイヤ改正で新たに同区間で設定された寝台特急に「日本海」の愛称が移り、急行列車の方は現在の「きたぐに」に改称された。
なお、「きたぐに」の愛称そのものは1961年からこのダイヤ改正時まで金沢駅(のち大阪駅)~新潟駅間の昼行急行列車に付けられていた。
1975年に湖西線が開業して以降も一貫して東海道本線の米原経由で運転されていた。
1972年に北陸トンネル列車火災事故が発生している。
1982年に大阪駅~新潟駅間の夜行急行列車(新潟以東は特急「いなほ」に格上げ)となる。
1985年より583系電車による運転に変更の際、改造によりA寝台車が連結され、これが最後まで継続された。
2011年時点ではまなすと並びただ2本のみ残った定期急行列車となっており、将来2014年の北陸新幹線開業での動向が注目されていたが、2012年3月17日ダイヤ改正で定期運転を終了。
その後は多客時のみ運転の臨時列車となったが、これも2013年1月に正式に廃止され、JR西日本の583系も営業用としては全廃された。
これにより、JRグループの定期急行列車は前述の「はまなす」を残すのみとなっていたものの、此方も2016年3月に廃止されている。
また、1968年の登場以来43年半続いてきた583系の定期列車での運用は、これをもってその歴史に終止符が打たれた。
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日本海(列車) 日本海縦貫線 583系
センチメンタルジャーニー 七瀬優
つるぎ:「きたぐに」に食われた不運のブルートレイン→北陸新幹線