曖昧さ回避
概要
神話や伝説、もしくは創作作品に登場する、神聖な力を持つとされる剣のこと。
その多くは、時代の英雄が戦いにおいて使用していたことから「勝利の象徴」として神聖視されるようになった剣であったり、王家や武家で代々受け継がれる由緒ある剣であったり、神(もしくは教会)・精霊・妖精などからの祝福を受けた超自然的な力を宿した魔法の剣であったりと様々である。
昨今ではとくに魔法の剣として解釈されることが多く、勇者や聖騎士として洗礼を受けた、もしくはそれらの子孫という肩書を持つキャラクターの専用武器として登場することが多い。
また、聖剣と称されるもう一つの所以として、伝承における聖剣が「邪悪な者は聖剣を持てない」「持ち主が邪道を行った場合、主の下から失われる」という共通点を持つことにある。失われる手段は様々で、紛失や盗難、破損の他、直接失われないにしろ祝福が解かれて魔剣になるなど、明確化した効果ではないがそういった伝承が数多いということは確かである。
主な聖剣
- 天叢雲剣...日本神話に出てくる剣。三種の神器のひとつ。別名:草薙剣、草薙の剣
- ソハヤノツルギ...『坂上田村麻呂伝説』の田村将軍の剣
- アロンダイト...円卓の騎士ランスロットの剣
- エクスカリバー...『アーサー王伝説』のアーサー王の剣
- カリバーン...選定の剣(アーサー王伝説)
- ジョワユーズ...『シャルルマーニュ伝説』のシャルルマーニュ(カール大帝)の剣
- デュランダル...『ローランの歌』のローランの剣
- アスカロン...聖人列伝『黄金伝説』の聖ゲオルギオス剣