概要
1945年、日本・広島市に原子爆弾が投下され、この時に発生した膨大な量の放射能を狙って古代生物の一種である“シノムラ”が出現。
これを追うかのように、かつて地上を支配していた巨大生物の種族の末裔である“ゴジラ”が姿を現した。
1946年、トルーマン大統領はこれらの巨大生物に対する調査を進めるべく、特務研究機関を設立した。これこそがMONARCHである。
MONARCHは戦後、急速に発展した衛星技術なども駆使して地球の各地を調査し、地球には未だ多くの未開の地があり、そこに人類の叡智を遥かに超えた巨大生物が多数棲息していることを突き止め、これらの調査を極秘裏に続けている。
ベトナム戦争前後の1970年頃にはこれといった研究成果を出せていなかったことから組織の規模をかなり縮小され、存続の危機に陥っていたが、73年に行われた髑髏島(スカルアイランド)での現地調査で超巨大類人猿“コング”の存在が確認された結果、組織の有用性が改めて認められた。
公的な研究機関ではあるが、アメリカ合衆国政府の特務機関であるが故か、アメリカ軍に虚偽の説明をして髑髏島の調査に赴かせたり、すでに放射能汚染の危険性がなくなった日本・雀路羅(じゃんじら)市の原子力発電所周辺を立ち入り禁止区域に指定して密かにムートーの研究を進めたりと、秘密主義的な面が目立ち、劇中、登場人物から強い不信感を抱かれることは日常茶飯事である。
2014年のゴジラとムートーの戦いにより怪獣の存在が公になってしまったため、以降はすでに秘密組織ではなくなっており、怪獣災害を食い止めるために活動を行っている。
しかし、今まで怪獣たちの存在を秘密裏にしていたせいで一般市民からは存在の疑問視や組織解体要望の声も出ており、さらに怪獣の殲滅を望む米政府からは露骨に煙たがられている。
世界各地に怪獣管理用の基地を作っているほか、独自の戦闘部隊まで有し、F-35やV-22、さらにはV-22を複数搭載できる超大型全翼機「アルゴ」(劇中では司令船という扱い)など充実した装備を誇る。
主な研究員
『GODZILLA』『キング・オブ・モンスターズ』に登場。
亡き父の遺志を継いでMONARCHに参加し、謎の巨大生物ムートーとゴジラに関する研究を行っている。
『GODZILLA』に登場。
芹沢博士の助手を務める古生物学者。畏敬の念を込めて、ゴジラを「生態系の頂点に君臨する神」と称している。
ビル・ランダ
『髑髏島の巨神』に登場。
73年当時のMONARCHの中心人物の一人で、未確認巨大陸生生物(ムートー)の発見を目指している。
部下のブルックスとサンを引き連れ、謎の島・髑髏島の調査に赴く。
太平洋戦争中、乗艦していた軍艦がモンスターの襲撃に遭い沈没するという経験をしている。
ヒューストン・ブルックス
『髑髏島の巨神』に登場。
ランダの片腕的存在である黒人青年で、地質学者。ランダやサンと共に髑髏島への調査に赴く。
自身の提唱した地球空洞説を唯一熱心に聞き入れてくれたランダに対しては恩義を感じている。
『キング・オブ・モンスターズ』にも、ある場面で登場する。
サン・リン
『髑髏島の巨神』に登場。
東洋系の女性で、生物学者。
髑髏島で決死のサバイバルを繰り広げるうちに、ブルックスとは徐々に良い感じの関係になっていった。『髑髏島の巨神』の後日談にあたるコミックシリーズ「THE BIRTH OF KONG」ではブルックスとの間に出来た息子のアーロンが登場し、主人公として活躍する。
『キング・オブ・モンスターズ』に登場。
純古生物学者。怪獣と交信可能とする装置「オルカ」を夫と共同開発した。
前日談である『アフターショック』では主人公格として登場し、事件解決の立役者として活躍したが……。
リック・スタントン
『キング・オブ・モンスターズ』に登場。
MONARCHに所属する生物物理学者。皮肉屋だが腕は優秀。
アイリーン・チェン
『キング・オブ・モンスターズ』に登場。
MONARCHに所属する考古人類学者。祖母の代からMONARCHに関係しており双子の妹もMONARCHの一員。
出演が発表された時点ですでにレギュラーキャラとなることが決まっており、続編『Godzilla vs. Kong』にも登場する。
サム・コールマン
『キング・オブ・モンスターズ』に登場。
MONARCHの技術担当官。話術が得意で交渉役も担っている。
ダイアン・フォスター
『キング・オブ・モンスターズ』に登場。
MONARCHの軍事/戦闘部門・Gチームの指揮官で階級は大佐。