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実写映画版
実写版1作目と2作目に登場。
地球のサソリに酷似した、本能のみに従って行動する動物のような機械生命体で、言葉を発する機能は持たない(小説版では、理性と高い知性を持っていることを伺わせる記述がある)。普段はブラックアウトの背部に格納されている。
サソリでいうハサミ部分が三本のクローを組み合わせたドリルになっており、高速回転させて地中に潜航、自在に掘り進む。クロー基部にはミサイルやプラズマキャノンが内蔵されている。またジャミング能力があるようで、後述のA-10に対しレーザー誘導の妨害を行っていたが、機関砲による攻撃を受けてからはジャミングが出来なくなったのか、ミサイルによる攻撃を受けている。
TFの中ではかなり小さいが、ドリルクローは大型TFのボディにも風穴を開け致命傷を与えるほどの威力があり、決して侮れない存在である。
劇中では終始トランスフォームすることはなかったが、玩具ではロボット形態への変形機構が与えられている。
劇中ではブラックアウトが壊滅させた米軍カタール基地の残存兵であるレノックス達の部隊を襲撃(エップスがカメラでブラックアウトを撮影していたため、自分達の情報が人類に渡るのを阻止する目的だった)、交戦する。隊員を一人尻尾で殺害して、火力と歩兵の火器程度では全く通じない強固な装甲で圧倒するが、救援要請で駆け付けたA-10の30mm機関砲やヘルファイアミサイルによる攻撃を受け、更にAC-130の40mm機関砲や105mm榴弾砲の砲撃を受けて尻尾を切断され、砂の中へと逃亡、以降は姿を見せなかった。
その後どうなったのかは語られていないが、ブラックアウトとは共生関係にあるためにブラックアウトの死亡と同時に機能停止したと記述している資料もある。
投稿イラストの傾向としては、大半がブラックアウトとのツーショット、なおかつ劇中の凶悪な攻撃性が嘘のように可愛く描かれている。
その後
続編『リベンジ』の最終決戦において、オートボットの援軍として駆けつけたジェットファイアーに地中から奇襲を仕掛けて致命傷を負わせているが、直後に叩き潰されてしまった。
なお、映画公開当時に発売された玩具は「ストークスコルポノック」という名で別人のようになっており上述のようにブラックアウトと共に死亡したとされる資料もあるのだが、小説版では前作の生き残りとされている。
さらに3作目『ダークサイド・ムーン』では、ブラックアウトを差し置いて「人類と最初に接触したディセプティコン」としてレノックスが回想している。
チェルノブイリでのドリラー襲撃の際も、ドリラーが地下を徘徊する振動からスコルポノックを想像するなど、彼にとってよほど印象の強い相手だったことが伺える。
アドベンチャー
『アドベンチャー マイクロンの章』第3話から登場。
サイバトロン星では辺境の田舎町の恐喝犯であり、口うるさい輩や弱者を嫌う短気な性格。
投獄されていた監獄船「アルケモア号」が地球に墜落した混乱に乗じて脱獄すると、同じく投獄されていたグロウストライクやセイバーホーンと結託、暴動を起こしてアルケモア号を制圧した。その後はアルケモア号を密かに修理して地球を脱走し、グロウストライクたちとともに宇宙海賊として再起しようと目論んでいた。
第7話では、グロウストライクたちの信用を得ようと目論んだスチールジョーの姦計にはまり、クレイジーボルトらとともに潰れたドライブインシアターに誘き出されたところをチームバンブルビーと交戦、一時はグリムロックを人質に取るも、バンブルビーのマジックに気を取られたところを反撃にあい、クレイジーボルト達もろとも逮捕された。この隙にスチールジョーはオートボット基地からサンダーフーフ達を釈放したことでグロウストライクの信頼を勝ち取り、スコルポノックは裏切り者として扱われてしまった。
同じくサソリをモチーフとするスコルポスやスコルポノックと比べると、尻尾が非常に長い。また、ビーストモードのハサミが、ロボットモードでは拳ではなく肩になるという独特の変形パターンを持つ。
パートナーマイクロンとして、サイクロン族のブラジオンとクラウトを引き連れているが、他のディセプティコンと違いマイクロンを射出する能力はない。