概要
進撃!第二次作戦「南方作戦」とは、DMM.comのオンラインSLG『艦隊これくしょん』の期間限定イベントである。2019年11月29日より前段作戦開始予定だったがアップデート作業が遅れ、同30日朝の開幕となった。
蘭印(=オランダ領東インド、現在のインドネシア)方面が舞台と告知されており、この海域がモチーフ主軸となるイベントは一期初期の2014年春、同年秋以来三度目となる。
仕様
全6海域。
新システム
ステージ
全6海域が前段4海域、後段2海域に分かれて実装される。
前段作戦
ステージ | 海域 | 作戦名 | 難易度 |
---|---|---|---|
E-1 | マカッサル沖/バリ島沖 | 八駆見参!バリ島沖海戦 | ☆7 |
E-2 | ジャワ沖/ダーウィン沖 | 強襲!第二次ジャワ沖海戦 | ☆9 |
E-3 | ジャワ海/スラバヤ沖 | 激突!スラバヤ沖海戦 | ☆13 |
E-4 | バタビア沖 | バタビア沖海戦 | ☆15 |
後段作戦
ステージ | 海域 | 作戦名 | 難易度 |
---|---|---|---|
E-5 | ダバオ沖/太平洋南西部 | ダバオ沖哨戒線 | ☆14 |
E-6 | ソロモン諸島沖 | 激闘!第三次ソロモン海戦 | ☆16 |
新艦娘
新艦娘は全7隻。前段で4隻、後段で3隻実装。
前段作戦
- Northampton級重巡洋艦5番艦「Houston」:E-4にて邂逅可能。担当絵師はZECO氏。
- Perth級軽巡洋艦「Perth」:E-3の突破報酬として入手可能。担当絵師は草田草太氏、CVは内田秀氏。
- De Ruyter級軽巡洋艦「De Ruyter」:E-3にて邂逅可能。
- 陸軍特種船「神州丸」:E-4の突破報酬として入手可能。担当絵師はパセリ氏、CVは豊口めぐみ氏。
後段作戦
- 夕雲型駆逐艦18番艦「秋霜」:E-5にて邂逅可能。担当絵師は藤川氏が有力。
- 択捉型海防艦9番艦「平戸」:E-5にて邂逅可能。担当絵師は赤坂ゆづ氏が有力。
- Atlanta級軽巡洋艦1番艦「Atlanta」:E-6の突破報酬として入手可能。担当絵師はしずまよしのり氏。
『艦これ』に海外艦が実装されて以来長らく実装されてこなかった、連合国側の巡洋艦級が初めて実装された。
オーストラリア海軍、オランダ海軍の艦が実装されるのも初で、アメリカ海軍においても軽巡、重巡共に初の実装となる。
前段作戦で実装された新艦娘は全てABDA艦隊、上陸作戦に参加した陸軍特種船と、本イベントのモチーフ元に関連する艦である。
新敵勢力
新アイテム
新規BGM
その他
悉く外れた「事前予想」
今回のイベントに関しては、提督側の事前予想がことごとく外される形となった。
発端は、2019年八月分のランカー報酬として配布された「8inch三連装砲 Mk.9」に遡る。この装備は図鑑説明にもある通り、今回のイベントで実装されたノーザンプトン級および、その前級であるペンサコーラ級の主砲である。そして、続く九月分のランカー報酬では、その上位版の主砲も配布されたため、次のイベント――すなわち、今回のイベントにおいてノーザンプトン級の実装が、提督たちの間でほぼ確実視された。そこで候補として挙がったのが、1番艦ノーザンプトンが沈没した戦いである「ルンガ沖夜戦」だった(なお、それに付随して、高波の改二が実装されるのではないかとも期待されていた)。
だが、その予想は完全に外され、蘭印作戦をモチーフとした大規模作戦となった。そして、前段作戦が開始された後に行われたのが後段作戦の海域予測で、その作戦内での一種の追撃戦に相当する「セイロン沖海戦」が後段作戦になるのではないかという予測がなされていた。しかし、その予想はまたも外され、ダバオ沖哨戒からの、まさかのアイアンボトムサウンド。事前予測によって対策を立てていた提督たちを文字通り、大混乱の渦に巻き込む形となったのである。
こうなってしまった原因は、イベント開始時期と実際のルンガ沖夜戦が行われた時期がほぼ完全に一致していたためで、それに引っ張られる形でそのような予測が立ってしまうのは仕方のなかったことだろう。運営側の意向としては、ルンガ沖の前段という形で第三次ソロモンを入れたのかもしれないが、真相についてはもちろん闇の中である。
また「セイロン沖海戦が後段作戦になるのではないか」と予想された理由だが、前段では正規空母がまるで出番がなかった(使用できるE-2ではギミック専用で起用は実質任意、E-3では問答無用で最長ルートを通る為論外)為「後段作戦は機動部隊同士の決戦海域では」という予想が立てられたから。事実、セイロン沖海戦であれば、前段作戦で起用する余地がなかった南雲機動部隊が重要なファクターたり得たからである。
さらに、ABDA艦隊のうち、前段作戦ではオーストラリア、オランダ、アメリカの艦娘がそれぞれ実装されたものの、残るイギリス艦が実装されていないということも、この予想に拍車をかけた。そこで、セイロン沖海戦に関係する艦船として、(2019年は空母級の実装がなかった事もあってか)ハーミーズもしくはインドミタブルの実装があるのではないかと期待されていたのだ。
正規空母・機動部隊編成冷遇イベント
・・・しかし、蓋を開ければそんな事もなく、後段作戦でも空母達の編成は厳しく制限された。
E-5においては正規空母を入れると最短ルートを通るのは不可能であり、機動部隊編成だと確定で空襲マスが増える為、ただでさえ長い道中がさらに長くなり不安定さが増すので、起用は推奨されなかった。
E-6においても同様で、空母級を入れると確定で最短ルートから逸れ、戦闘回数が最大4回も増えてしまう。まるでメリットのない悪手にしかならなかった。
このように、本イベントにおける正規空母は稀に見るレベルで散々な扱いであった。
とはいえ、出番がないかといえば決してそうではなく、E-6の難関ギミックの1つに「機動部隊でVマス(空母棲姫改率いる敵連合艦隊)でのS勝利」が存在する。
逆に言えば、これが唯一にして最大の『華』であり、ギミックをただの『作業』と見ているプレイヤーにとってはまるで不十分なものであった。
なお、2019年は『艦これ』のサービス開始以来初めて「空母級の新規実装がなかった」年でもある。
このようなイベントでは、せっかく育てても使いどころもないので当然だろう。
勝利のカギは特務艦
空母機動部隊はギミック以外に使い処がなく非常に冷遇された一方、特務艦の重要性が非常に高かった。
特に重要だったのは明石・秋津洲で、E-3、E-4、E-6において固定要員として極めて重要な役目を担った。
戦艦級を持ち込める数が緩和される為、泊地修理の存在を考えれば実質11隻で戦う事になる事を差し引いても有用性は高い。なくても問題なかった前回とは大違いの扱いである。
さらに、E-6では大鯨と潜水艦を用いる事で最短ルートという固定も発見され、人によっては使い処がある事だろう。
この為、前段作戦で彼女らを使い切ってしまった提督からは、有り余る空母勢を尻目に悲鳴があがる事に…。
特殊能力の優秀さや特殊性を持つ艦をいかに使いこなすかが勝敗を分けるイベントと言っても過言ではない。
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