概要
『悪魔城ドラキュラ 暁月の円舞曲』で初登場した敵キャラクター。
元ネタは北欧神話に登場する半神、戦乙女こと【ワルキューレ】。
悪魔城ドラキュラシリーズに限らず、創作では頻繁にモチーフとなる彼女達だが、
その姿は背中に生えた1対の白翼、羽飾り付きの兜から覗く朱髪のロングヘアー、
そして青を基調とした鎧姿で武装した勇ましくも美しい正統派なデザインを踏襲しており、
他の邪悪な女性型モンスターとは一線を画す、神聖なる戦女神といった印象である。
しかし元ネタを考えると、彼女達は人間に直接害を齎す存在ではないはずなのだが、
何故か他の雑魚敵と同じく普通に襲ってくる。そこで怪物図鑑の説明を見てみると、
どうやら魔王の魔力に屈した結果、上司や雇い主の事も忘れて好戦的になっているらしい。
まあ本シリーズでは、神だろうが悪魔だろうが怪人だろうが猛獣だろうがUMAだろうが、
敵対してくるなら全部怪物扱いになるので、一切遠慮せず心を込めて滅ぼしてあげよう♪
尚、ヴァルキリーと同じ姿をしたお仲間には『エリニュス』がいる。
女神である以外に共通点はないが、彼女達は必ず同じ作品で共演しているので、
せっかくだから、彼女の記事についても併せて参照して欲しい。
暁月の円舞曲
「美しい姿に邪悪な心を持つ戦乙女」
悪魔城の中央エリア『幻夢宮』と左側上層部エリア『時計塔』に出現する。
順当に進んでいれば最初に彼女と出会えるのは『幻夢宮』になるだろう。
『幻夢宮』は女性型モンスターが数多く配置されている悪魔城屈指の女の園であり、
(具体的には鎧系の『ディスクアーマー』と鏡に巣くう悪魔『キョウマ』もいるけど)、
エリアボスである『コレクター』を撃破すれば、彼女の出現する大部屋に辿り着ける。
普段は空中を浮遊しながら待機しているが、コチラが近づくと一気に接近し、
常に一定の距離を取りながらもコチラの隙を伺いながら確実に追跡するようになる。
攻撃方法は斜め下に槍を構えて突進する技のみ。しかし技の発動がそこそこ早く、
斜め攻撃であるため左右移動だけでは回避しきれず、ジャンプ移動でもかなり避け難い。
弱点属性は刃(斬)属性と闇属性で、聖属性には耐性がある。毒属性と呪い属性も効果的。
しかし常に空中を浮遊している上に、機敏な動きで回避や攻撃を行うために、
コチラの攻撃を当てる事も難しい。攻撃動作が遅い武器はまず相性が悪いだろう。
闇雲に攻撃しようと近づいても距離を取られてしまうので、突進後の隙を狙おう。
上方向と横方向に広く素早く攻撃できる大剣系の武器がやり易いだろう。
また先程チラっと書いたと思うが、『ディスクアーマー』のソウルもおすすめ。
その能力は「敵を切り刻む円盤」。MP消費は-34となかなかに大きめだが、
前方へヨーヨーのように回転円盤を発射するリーチの長い攻撃のため、
隙さえ狙って発射すれば連続ダメージを与えやすい。勿論、回避にも気を配ろう。
出現場所はヴァルキリーの出現する大部屋から上に行った先の縦に長い部屋。
そこに3~4体程まとまって出現するので、ソウル狩りにはピッタリな場所である。
また部屋の最上段には毒属性の剣武器『フルンチング』が拾えるので、
ここで準備を整えよう。・・・その縦部屋にもヴァルキリーは出現するんだけどね。
ドロップアイテムは槍武器『パルチザン』と防具『てつのむねあて』。
戦乙女である彼女のイメージにもピッタリなドロップアイテムではあるのだが、
悲しい事にどちらも同じ時期に入荷される店売り品であり、特殊効果もない。
彼女と戦う場所の殆どは、階段や足場で仕切られた移動し辛い狭い部屋か、
足場が不安定な歯車の上で落ちたら針だらけといった悪条件ばかりが重なるため、
ドロップアイテムを狙うなら『幻夢宮』の広い廊下の部屋で集めきってしまおう。
…実は『てつのむねあて』は『幻夢宮』で大量に出現する『ディスクアーマー』から、
『時計塔』なら『グレートーアーマー』からでも普通に入手できたりする。
更に言えば、店売り価格は2800G(ゴールド)なのだが、同じ値段かつほぼ同じ防御力で、
STR(物理攻撃力)も+2上昇する『ぐんぷく』が購入できるため余計に立つ瀬がない。
『パルチザン』も同じエリアに出現する『まじょ』の『ゲイボルグ』の方が強い有様。
もはや彼女を狩る理由は、怪物図鑑のドロップアイテムを埋める程度・・・では断じてない!
彼女の存在する意味!それは全て彼女のソウルにあると言っても過言ではないのである!
「そこだッ!」
「え?どちら様ですか?」と思ったそこの貴方。ヴァルキリーで間違いないですよ?
「いやいや、こんな色々危ない敵見たことないぞ」と言う疑り深いそこの貴方。
気になるなら、今すぐにゲームをプレイして彼女のソウルを手に入れるのです。
彼女のソウルはバレットタイプに分類される攻撃系に長けた能力なわけだが、
その内容は「斜め上に剣での一撃」と説明だけでは少々分かり難いもの。
百聞は一見に如かず。彼女の能力を試すべく、とりあえずその場で空撃ちしてみると・・・
そこには勢いよく剣を振るう、全裸(!?)の彼女が召喚されるのである。
当然、彼女のアレはしっかり見えているし、しかも横から見えるソレは確かに揺れている。
そしてどんなに攻撃の向きを変えたとしても、彼女は絶対に正面を向いてくれない。
その攻めに攻めた仕様を貫いた開発スタッフの熱意には正に感服せざるを得ない。
尚、敵として登場した時とは全く異なる姿だが、魂から霊体を召喚していると考えれば、
水のように透き通った生まれたままの姿で現れるのも、納得がいくのではないだろうか?
そう言えば同じような姿で、同じような設定持ちの亡霊の娘がどこかにいたなぁ・・・
また敵として登場した時の彼女は槍を得物にしていたが、この能力では剣を使用する。
支配したとは言え、彼女の本質である魂から剣による攻撃能力が得られたという事は、
この姿こそが邪悪に染まっていない彼女本来のあるべき忠義の姿なのかもしれない。
さて実際の使い勝手だが、上方向と横方向を広くカバーできる攻撃範囲のため、
敵を選ばずダメージを与えやすいが、その威力相応にMP消費は-50と大きめ。
また発動こそ早いが連続して放つこともできないので、しっかり弱点を意識したい。
弱点である燃費の悪さは、MP回復速度が早くなるアクセサリ『ルーンリング』と、
同じ効果を持つ『ウッドゴーレム』のソウルを組み合わせれば大幅に改善される。
勿論、下記の余談で紹介している最強のアクセサリ『カオスリング』があれば、
彼女の雄姿を心行くがままに何度でも目に焼き付けることができるだろう。
蒼月の十字架
「邪悪な心に聖なる力を持つ、 好戦的な乙女」
続編である本作でも無事に続投。見た目は殆ど変わらないが全体的に動きが低速化した他、
攻撃方法が横軸に近づいたら槍を構えて突進する技に変更された。突進速度も遅め。
攻撃が当てにくい難点は変わっていないが、前作までの凶悪な追跡速度は落ち着いたため、
軸合わせするときのフラフラとした動きに注意すれば、そこまで苦戦はしないだろう。
前作と同様に、攻撃の発動が早めで、上方向にも攻撃できる大剣をおすすめしたい。
出現場所はどちらも中層エリアである『黒の礼拝堂』と『妖魔迎賓館』の2か所。
初登場する『黒の礼拝堂』なら余計な足場や他に邪魔する敵も少ないので狩りやすい。
しかし出現数は多くないので、他の雑魚敵と並行して集めるなら『妖魔迎賓館』が良いだろう。
弱点は物理系なら突属性と斬属性、魔法系ならやはり闇属性が効果的だ。
また、毒属性も有効だが、毒攻めするほどのHPでもないので特に気にしなくて良い。
そして本作でも聖(光)属性に耐性を持つ数少ない雑魚敵である。余り意味はないけど。
ドロップアイテムは防具『ブレストプレート』にHP回復アイテム『ホットケーキ』。
『ブレストプレート』は防御力が+12と入手時期相応の防御力で、特殊効果は無し。
ただし『黒の礼拝堂』手前の『狂乱の花園』で少し寄り道すれば普通に拾えるし、
そもそもほぼ同じ時期に店売りされているため固有ドロップという訳ではない。
メープルシロップが欠かせない『ホットケーキ』の回復量は+70となかなか優秀。
尚、彼女のソウルは大剣武器『グレートソード』を『デュランダル』に、
槍武器『ハルバード』を『ランス』に強化するために必要となってくる。
彼女のソウルは最大レベルが『1』で複数集めても性能は変わらないので、
上記の武器をメインに進めている場合は、彼女の力を借りて武器を強化してあげよう。
一応、現物を拾う事もできるが、入手時期が『悪魔城最上階』到達後になってしまう。
「突貫!」
「おい、画像重複してるぞ」と思ったそこの貴方。こんな形の掲載で申し訳ないのだが、
実は画像の彼女は、実際のゲームで敵として登場しているヴァルキリーではない。
「え?じゃあこのイラストは何なんだよ?」と正に理想通りの疑問を抱いたそこの貴方。
・・・もう既に察しは付いているのではないだろうか?そう、主人公の来須君です(!?)。
本作では彼女のソウルが前作のバレットタイプからガーディアンタイプに変更されたため、
本人を召喚するのではなく、自ら「ヴァルキリーに変身して(!?)突撃する」能力になった。
つまり、まさかの公式女体化である。いや、正確には違うし、中身も男のままだけど、
一応敵として登場した姿と、変身した時の姿は違うのでそう想像できなくもないよね(?)。
一度変身したら前方に突進し続ける以外の行動は行えず、方向転換する事もできないが、
高い威力を持ち、また変身中は完全無敵かつ敵を貫通するので、敵の攻撃では止まらない。
自分で変身を解除するか、MP(魔力)が続く限りは壁に当たった後も効果は続くので、
攻撃以外にも、苦手な敵を無視してそのまま通り抜けるといった使い方もできる。
ただしMP消費は毎秒-30と大きめで、ちょっとした段差でも止まってしまうのが弱点。
周回プレイでは移動に便利な『ブラックパンサー』の能力「衝撃波を伴う高速移動」が、
ボス敵の必須ソウルでもないにも関わらず、次週に引き継ぐことができないので、
彼女の高攻撃力かつ高速突進攻撃には、場所こそ選ぶものの非常にお世話になる事だろう。
前作とはまた違った美しさを持つ彼女だが、欲を言えば前作のバレットソウルの御姿を、
グラフィックが飛躍的に向上した本作でも見たかった・・・え?無理だろって?デスヨネー
余談
『暁月の円舞曲』と『蒼月の十字架』ではソウル収集率を100%にすることで、
其々のラストエリアにご褒美としてアクセサリ『カオスリング』が出現する。
その効果は『暁月の円舞曲』では「MP消費を0にする」という非常に強力なもの。
『蒼月の十字架』では「MP回復速度が約30倍になる」という効果に変更されたが、
どちらも実質無限に能力が使えるようになる正にコンプリートした苦労に相応しい、
最強の装備なのである。・・・しかし『蒼月の十字架』では入手するには注意が必要である。
『カオスリング』の出現条件は「全てのソウルを持っていること」である。
「・・・えっと、何が違うの?」と思った貴方。実はソウル収集率100%は条件①であり、
条件②の方は「全てのソウルを1つ以上、装備可能な状態で持っていること」。
つまり、本作では入手した履歴だけでなく、現在ソウルの装備欄が埋まっているか、
その状態まで確認しているのである。しかも一度『カオスリング』を出現させても、
そのまま取らずにエリアチェンジして条件を満たさなくした場合でも普通に消える。
『暁月の円舞曲』ではソウルを無くす手段が存在しないので問題なかったが、
『蒼月の十字架』では武器合成やソウル解放を使用して任意で消費ができるため、
もし並行してアイテム収集率100%も狙っていて武器合成を先に進めていた場合、
1周につき1つしか手に入らない貴重なボス敵のソウルまで使用してしまうと・・・
その周では絶対に『カオスリング』は手に入らなくなってしまうのだ。何と言う公式の罠。
こうなればもう一度周回する以外に手はないので、彼女のソウルだけは手に入れておきたい。