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フローズンシェイド

ふろーずんしぇいど

フローズンシェイドとは、コナミのゲーム作品『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場する敵キャラクターである。
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概要編集

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲で初登場した敵キャラクター。

冷気を操る女性亡霊。悪魔城ドラキュラシリーズでは数少ない氷属性を操る代表的なザコ敵。

見た目は全身が深い青色に染まったロングヘアーの女性。海外版での名称も「Frozen Shade」

常に空中をゆっくりと漂う様に浮遊しており、その姿は美しくもどこか儚い印象を抱かせる。

尚、似た姿をしたお仲間にはサークルオブザムーンに登場したヒートシェイドがいる。


あ、ちなみに彼女は全裸である(!?)


念のために、もう一度言っておこう彼女は一糸纏わぬ紛うことなき「全裸」なのである

一般的に亡霊と言えば、死んだ時の状態で現れるのが一種のセオリーであるはずなのだが、

つまり彼女の場合は生まれたままの姿で死んでしまったという事になる。・・・どんな状況だよッ!!

しかも大事な所その長い髪で隠す事も無く直立不動かつ腕組だけで対処していると言う潔さ

また方向転換する際には、一瞬だけだが真正面の姿まで拝む事ができるのだから更に凄すぎる・・・


悪魔城ドラキュラシリーズには、他にも数多くの女性型モンスターたちが登場しているのだが、

主にサキュバスワーウルフなどの服を着る必要が無い、そもそも着れない怪物たちとは違って、

見た目は人間の女性そのままの姿でありながら、特に理由も無く露出度が高いのは非常に珍しい

それだけ己の身体に絶対的な自信があるのか、或いは亡霊らしく気にしていないだけなのか・・・

何よりも、ここまで表現の限界に挑戦した当時の開発スタッフには感服せざるを得ないだろう

元ネタ編集

当初は元ネタとなった怪物などの出典が一切不明であり、東洋雪女をモチーフにしたのか、

或いは完全に悪魔城ドラキュラオリジナルの敵キャラクターなのだと考えられていたのだが・・・

蒼月の十字架及びギャラリーオブラビリンスの内部データを海外のファンが解析した所、

彼女のファイル名がOphelia(オフィーリア)であったため、ついにモチーフ元が判明したのだ。

尤も、解析によって得られた情報であるため、確定した公式設定ではない事は留意しておきたい

オフィーリアオフィーリア

元ネタはシェイクスピア作の戯曲ハムレットの登場人物オフィーリア

その詳細は該当記事を参照して欲しいのだが、彼女は本作における悲劇のヒロインと言って良い。

恋人のハムレット王子に結婚を拒否された上、父親のポローニアスまで彼に殺されてしまい発狂、

最期は川に転落して溺死してしまうと言う、正に亡霊となってもおかしくはない境遇なのだが・・・


オフィーリアが全裸で入水したと言う設定は全く無いため、全裸の理由は本当に謎のままである


水属性ではなく氷属性を与えられた理由に関しては、生気のない冷え切った亡霊の雰囲気から、

水死したイメージの水から更に派生した冷たい氷を連想してもおかしくはないと言えるだろう。

・・・しかし態々、彼女の衣を剥いでその裸体を晒す必要が一体何処にあったんだよ開発スタッフッ!!

あくまで裏設定ではあるが、その死後も辱めを受ける彼女の境遇には同情を禁じ得ない・・・かも

月下の夜想曲編集

Lv(レベル)は12。HPは16。弱点は炎属性。耐性は水属性(完全無効)氷属性は吸収してしまう

出現場所は『地下水脈』のみ。攻撃方法は魔力を溜めてから前方に氷の結晶を放射するだけ。

射程範囲は短いが攻撃時間が長めであるため、もう終わり際だと思って不意に近づくのは危険。

当たると状態異常『凍結』になってしまうため、予備動作中を狙って一気に倒してしまおう。

しかし壁や天井をすり抜けて移動するため、場合によっては攻撃できない事もあったりする。


尚、彼女の水属性に対する耐性に関してだが、実は気をつける必要は全くなかったりする

と言うのも、本作にはアルカードが使用できる水属性の武器や攻撃能力が存在しないから(え?)

一応、ボス敵スキュラの水泡弾や、ザコ敵クレイジーオクトパスの墨吐き攻撃など、

水属性と思われる攻撃はあるにはあるのだが、水属性に耐性を持つ防具も存在しないため

本当にゲーム内に水属性が実在しているのか、プレイヤー側が確かめる術が無いのである


故に推測するしかないのだが、製作途中で没になり怪物図鑑の説明にその名残があるだけなのか

或いは本当に実装されているのだが、うっかり対応している武器や防具を作り忘れただけなのか

ただし後の作品では水属性氷属性に統合されているため結局の所、真実は完全に闇の中である。

何れにせよ開発スタッフのミスで特に問題は無いとは言え、弱体化を受けてしまっているため、

やっぱり扱いが不憫でならない・・・兎に角、氷属性の武器以外なら倒すのに苦労はしないはずだ。


ドロップアイテムはHP回復アイテムアイスクリームと体防具氷のむねあて

『アイスクリーム』は固有のドロップアイテムだが、その回復量は+15とあまり高くはない。

『氷のむねあて』DEF(防御力)+8に加え、氷属性のダメージを軽減する効果を持つが、

そもそも氷属性を扱う敵が殆ど登場しない上に、『時計塔』エリアで普通に拾う事もできるため、

防具としての価値はあまり高く無いと言える。怪物図鑑を埋める以外に狙う必要はないだろう。

サークルオブザムーン編集

HPは112。耐性は氷属性。出現場所は『謁見の間』『地下水路』『展望閣』の3エリア。

本作では(残念ながら)ドレスを身に纏った姿に変更されているため、露出度は減ってしまった

確かに元ネタには一番近いし、人間としても亡霊としても至極真面な恰好と言えるのだが、

代わりに何か大事な魅力を失ってしまっている様な気もするんだ・・・間違ってはいないけど


攻撃方法は状態異常『凍結』効果のある氷結弾を発射するだけ。威力はそこそこ高め。

また彼女自身と接触した場合でも凍結してしまうため、接近して戦う場合は注意しておこう。

独特の操作性と高低差のあるフロアで戦う事も多い本作では、地味に苦労する相手かもしれない。

しかしイメージし易い『地下水路』は兎も角、他のエリアには水や氷の要素は一切無いのだが・・・

特に『展望格』エリアは城の最上部と終盤に訪れるエリアであるため、この配置は実に珍しい。


ドロップアイテムはアクセサリ魔法の小手とアクセサリスターブレス

『魔法の小手』INT(魔法攻撃力)+10の効果を持つ魔法攻撃に特化したアクセサリ。

序盤から入手可能かつ性能も相応に控え目だが、マイナス補正が無いため使い易い利点はある。

ただし『ポイズンワーム』『アースデーモン』『サンダーデーモン』からもドロップするため、

態々彼女を倒し続ける必要はないかもしれない。特にデーモン系はDSSカードも持っているし・・・


『スターブレス』は装備する個所によって上昇するステータスが異なる珍しいアクセサリ。

右腕に装備すればSTR(物理攻撃力)+25INT(魔法攻撃力)+25と両方の攻撃能力に特化した効果が、

左腕に装備すればDEF(防御力)+25LCK(アイテムドロップ率)+25と補助向けの効果が発動する。

当然、2つ同時に装備すれば其々の効果が発動するため、狙う価値は十分にあると言えるだろう。

他には『ハーピー』からもドロップするが、出現数が多く倒し易いコチラの方が断然オススメ。

蒼月の十字架編集

『月下の夜想曲』と同じ懐かしい姿で久しぶりの再登場。つまりは全裸である(やったね)

HPは150。MPは120。弱点は炎属性、聖(光)属性、石化属性。耐性は水(氷)属性、闇属性

出現場所は『地下冥府』のみ。本作では中盤からの登場となるためか、かなり強化されている。

またイメージ的にもピッタリな弱点と耐性が追加されたのだが、亡霊が石化するとは一体・・・?

本作では状態異常『凍結』が存在しないため、代わりに固まる要素を意識したのだろうか?


攻撃方法は従来の氷の結晶に加え、新たに尖った巨大な氷塊を3つ生成し狙う撃つ新技を習得、

発射直前までしっかり狙ってくるため、2段ジャンプなどで上手く空中に誘導して回避したい。

尤も、発射直前までは攻撃判定が発生せず、攻撃すれば普通に打ち落とす事もできたりする。

ちなみに『月下の夜想曲』では撃破した際にまるで氷が蒸発するかの如く消滅していったのだが、

本作では揺らめく様に少しずつ消えていくようになったため、より幻想的な雰囲気になっている。


ドロップアイテムはHP回復アイテムアイスクリームと体防具アクエリアス

卵黄たっぷりの濃厚バニラな『アイスクリーム』は回復量が+50に強化されたのが嬉しい。

勿論、固有のドロップアイテムであるため、ソウルのレベルアップついでに集めておこう。


『アクエリアス』DEF(防御力)+28水(氷)属性のダメージを軽減する効果を持つ。

やはり本作でも水(氷)属性を使用する敵が非常に少ないため、防御力以外に価値を見出し難い。

唯一活躍できそうなボス敵ラハブと戦うのが、彼女と出会う少し前であるため余計に惜しい。

しかも『地下冥府』側から進入できる『魔導研究棟』の下層フロアにも普通に落ちているため、

固有のドロップアイテムでもないと言う有様。本作はソウルが入手できるだけマシと言えるか・・・


彼女から得られるソウルの能力は「凍てつく氷の刃」。消費MPは+25。最大レベルは『3』

地面をゆっくりと進んでいく氷の棘を発生させるため、攻撃範囲こそ地上に限られるものの、

貫通効果持ちで連続ヒットし易く威力もそこそこ高めと、地上のザコ敵処理にはかなり有効。

消費MPは少し多めだが、ソウル3つで最大レベルのため強化もし易い優秀な能力と言えるだろう。


またソウルは剣系の武器ジュワユースアイスブランドに強化するためにも必要となる。

その性能はATK(攻撃力)+45、INT(魔法攻撃力)+5と剣系の武器の中では3番目の攻撃力を誇り、

しかも唯一の水(氷)属性持ちであるため、1本は手元に残しておくと使い分けができてオススメ。

その場合、以降の強化には『ミリカンの石刀』またはレーヴァテインを使用する事になる。

最終強化武器のヴァルマンウェとは使い勝手が大きく異なるため、差別化は容易だろう。

特にボス敵アグニに対しては彼女の能力では相性が悪いため、是非武器の方も揃えておこう。


・・・尤も、上記の2つも唯一の属性持ちの武器であるため、3本全てを残そうとする場合は、

結局はどれかをもう1本作る事になるのだが。其々のソウルのレベルアップ事情なども考えると、

やはりドロップアイテムの実入りが大きく、複数体で出現して更に倒し易い彼女が1番だろうか。

武器が活躍できて大変名誉な事だとは思うのだが、そのために狩られる彼女は何を思うのやら・・・

蒼真「もう1本の アイスブランドをてにいれるぞー!」

フローズンシェイド「な なにをする きさまー!」

ギャラリーオブラビリンス編集

HPは50。弱点は炎属性、聖(光)属性、石化属性。耐性は氷属性、闇属性

出現場所は悪魔城の『地下処刑場』のみ。基本的な仕様は『蒼月の十字架』と同じなのだが、

なんと本作では序盤から登場するザコ敵に降格してしまっており、HPが大幅に低下している他、

出現場所も他の悪魔城のエリアとは異なり、一度通り抜けた後は態々行く理由に乏しいため、

『月下の夜想曲』並に影が薄い事態に。確かに地下エリアのイメージには合ってはいるのだが・・・


攻撃方法も全く同じだが、ハードモードでは新たに氷塊攻撃の数が5発に増加している

また発射までの動作が高速化しているため、何時もの感覚で回避すると被弾する可能性が高い。

特に上限レベル『1』(つまりレベルアップなし)で挑む場合は、登場時期こそ短いものの、

決して油断できない強敵に変貌しているため、氷塊が見えたら直ぐに攻撃で打ち消してしまおう。

・・・しかし本当の強敵は無限湧きかつ嫌な軌道で突っ込んでくる蝙蝠の方だったりする(あれ?)


ドロップアイテムはシャーロット専用の足防具イヌイットブーツ

固有のドロップアイテムであり、DEF(防御力)+2、CON(物理防御力)+3の性能を持つ。

序盤としては破格の優秀さを誇る物理耐久に特化した防具であるため、是非入手しておきたい。

登場時期が序盤の頃に限られている彼女のためにも、一時ぐらいは存分に活躍させてあげよう。

ちなみにアザラシの毛皮で作ったブーツとの事だが、実は彼女はカナダの出身だったのか・・・?


尚、過去作では実にピッタリなアイテムだったアイスクリームは没収されてしまった模様。

しかし回復量は+50と全く変わっていないため、ゲームバランスを壊すとも思えないのだが・・・?

『アイスクリーム』自体も後半のエリア『焼け堕ちた楽園』に普通に落ちているし・・・謎である。

Harmony of Despair編集

氷属性を代表する敵キャラクターとして選ばれたのか、本作にも無事続投を果たした。

弱点は打属性、炎属性、毒属性、呪属性、石化属性。耐性はやはり氷属性

相変わらず亡霊なのに状態異常系の属性も効いてしまうため、特に苦労する事はないだろう。

出現場所は第2章『傀儡の王』、第8章『多くにして、一つなるもの』の2つだけ。

前者は冬景色の似合う寂れた廃村エリア、後者は初登場したあの懐かしの地下水脈エリアである。


その姿と性質は過去作と大体同じ。本作では尖った氷塊を撃ち出す攻撃が無くなっているのだが、

代わりにシャーロットの氷魔法『アイスニードル』と同じ攻撃を使用してくるようになった。

このため蒼真が使用できるソウルの能力も『アイスニードル』になっているため注意しよう。

しかし射程無限の氷柱弾を最大4本まで発射できる上に、展開中も攻撃判定が発生しているため、

前方にバリアとして使う事もできるなど、総じて歴代最高の能力を得たと言っても良いだろう。


ドロップアイテムは食べ物系アイテムプリン・・・うん、特に深い意味などはない・・・はず

回復アイテムとしてストックする事はできず、取った瞬間に効果が発動するタイプであり、

固有のドロップアイテムではあるのだが、本作ではアイテム狩りをする利点は少ないかも。

しかしその効果は8分間、HP+15、MP+15、INT(魔法攻撃力)+5、LCK(アイテムドロップ率)+5と、

かなり優秀であるため、もしドロップしたら冷たくも暖かい彼女からの餞別として有難く頂こう。

余談編集

彼女が全裸になってしまった理由については、上記の通り謎であると紹介した訳なのだが・・・

現実における水死体の様相を考えた場合、強ち間違いとも言い切れない話ではあったりする

元ネタの絵画ミレーのオフィーリアの様に「水面に浮かびながら美しく死にゆく姿」が、

創作における一種の理想的な誤魔化しでしかない事をまず知っておかなければならないだろう。

ここでは簡単にしか記載しないが、もし詳細に興味があったとしても調べる事はオススメしない


水死体とは普通の死体とは異なり、長時間水に触れていた影響で体内で発生した腐敗ガスが、

全身を生前の2倍以上の体積に、眼球に至るまで正に風船のように丸々と膨張させてしまい

表皮髪の毛も殆ど無くなってしまう。当然、身に着けていた衣服などはそのままであるため、


膨れ上がった全身によって無理やり引きちぎられて、全裸に近い状態になってしまう


勿論、死体がグロテスクである事は当然の話なのだが、水死体は元の人物の容姿に関わらず、

その面影を一切残さず、凄まじい醜さと悍ましい風貌を持った「何か」に変えてしまうのだ。

彼女が水に触れていた時間は一切不明だが、可能性としては十分に起こり得る話なのである。


ただし上記の考察はフローズンシェイドの元ネタがオフィーリアだった場合の話である。

あくまでモチーフ元に過ぎない上に、実際の公式設定が異なる可能性も十分に有り得るため、

一つの仮説として聞き流して貰って構わない。特に見た目は生前の姿をしているはずなのに、

衣服だけ着ていないのはやっぱりおかしい訳で、理由付けとしては無理やりな感が否めない。

そもそも死後の姿に決まった形があるとも言えない訳で、結局は想像に任せるしかないのだ。


・・・ちなみに見た目通りの凍死体と考えてみた場合、「矛盾脱衣」の可能性が挙げられる。

やはりここではその詳細を省かせてもらうが、極寒の環境下に長時間晒されていた場合、

自身の低下した体温と外部との気温差によって、逆に身体が暑いと錯覚してしまうのだ

そこで体温を下げようと衣服を自分から脱いでしまうため、全裸に近い状態になるのである

脱衣した状態で凍死していた例は世界中で確認されており、可能性として十分に考えられる。


彼女の見た目が生前と全く変わっていないと仮定して、衣服だけを脱いでいる理由としては、

一応の説明が付くと言えるだろう。その場合、生前の彼女は寒い国の出身だったのかもしれない。

・・・決して漫画アニメなどの創作でたまに見られる雪山で遭難してしまった2人の男女が

何故かお互い裸になって触れ合う事で身体を温め合うアレが元ネタでは絶対にない・・・はず。

そもそも男性型のフローズンシェイドなんてゲーム内にも存在していない訳で・・・え、まさか?

関連タグ編集

悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲 サークルオブザムーン 蒼月の十字架 ギャラリーオブラビリンス

Harmony of Despair ヒートシェイド アリオルムナス フローズンハーフ

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