概要
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で初登場した敵キャラクター。
とても珍しい鳥。臆病なため、人を見るとすぐに逃げ出す。海外版での名称は「Dodo Brid」。
メインイラストとは少し姿形が異なるものの、見た目は茶色の羽毛を持った巨大な飛べない鳥。
人間を恐れているのか、アルカードが近づくとかなり驚いてそのまま逃げ出してしまうのだ。
ちなみに作中での異名は「幻の鳥の王」。元ネタを踏まえると「幻の鳥」はまだ理解できるが、
臆病なコイツが「鳥の王」に相応しいかと言われると・・・正直な所、かなり無理があるような・・・
一応、帽子の様に尖った鶏冠が王冠の様にも見えなくはないが・・・やはり理由としては苦しいか。
尚、同じ性質を持ったザコ敵には他に『白夜の協奏曲』に登場した『レアゴースト』が該当する。
元ネタ
元ネタはかつてインド洋のモーリシャス島などに生息していた絶滅鳥類【ドードー】。
詳細は該当記事を参照して欲しいが、簡単に言えば「羽が短くて飛べない巨大な鳩の仲間」。
モーリシャス島のドードーが一般的に良く知られている姿だが、他にも種類が存在している。
愚鈍で警戒心が薄い習性のため、人間による乱獲と生息環境の破壊によって絶滅してしまった。
しかし悪魔城ドラキュラシリーズのドードーはその何れの種類にも姿や習性が似ていないため、
寧ろ児童文学『不思議の国のアリス』やファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズなど、
一種の幻獣または希少な魔法生物として登場するドードーの方が、モチーフ元の可能性が高い。
そう考えると、本シリーズのドードーは元ネタと名前が同じなだけの別の生物なのかもしれない。
月下の夜想曲
Lv(レベル)は49。HPは2。弱点と耐性は無し。出現場所は『逆さ城入り口』のみ。
レベルだけを見れば表向きのラスボス『リヒター・ベルモンド』のLv.48を超えているのだが、
そのHPは最序盤から出現する『ゾンビ』や『バット』のHPに+1しただけという貧弱ぶりを誇る。
一応、ザコ敵だけに限定すれば最上級鎧兵『ファイナルガード』のLv.60が最も高いのだが、
一族最強のヴァンパイアハンターが臆病な鳥にレベルが負けていて果たして良いのだろうか・・・
攻撃能力は一切無し。しかしコチラを発見するとなかなかの速度で一目散に逃げ出してしまい、
壁に当たると完全に姿を消してしまう。また逃げ出したドードーに追いつく事は不可能に近い。
つまり倒すためには逃げ出す前に、ダメージを与えられる攻撃を1発でも当てる必要があるのだ。
基本的には遠距離から攻撃すれば簡単に倒す事ができる。サブウェポンなども上手く活用しよう。
ちなみに撃破時には大量の羽をまき散らすだけで死体は残らない。・・・実は逃げられているのでは?
ドロップアイテムはアクセサリ『ハートのブローチ』と投剣系の武器『ヘブンズルーン』。
ドチラも固有のドロップアイテムであり、また上記で紹介した珍しい鳥と言う設定にもかかわらず、
『逆さ城入口』の左上のフロアに必ず出現するため、狩り続ける事自体は割と簡単な方である。
『ハートのブローチ』はサブウェポンに使用するハートの消費量が減少する効果を持つ。
正確には1つ装備すると消費量が50%に、2つ装備すると33%(小数点以下切り捨て)になるのだ。
攻略用に重宝される人気のサブウェポン『ナイフ』や『斧』などの使い勝手が向上するのは勿論、
ハート消費量+100と連発が難しい『十字架』さえも最大で+33まで減少させる事ができるため、
サブウェポンを多用するプレイヤーなら、是非狙いたい超優秀なアクセサリと言えるだろう。
『ヘブンズルーン』はATK(攻撃力)+40、DEF(防御力)-4の効果を持つ投剣系の武器。
『フライングアーマー』からドロップする『ヘブンズソード』の強化版といった位置付けであり、
必殺技こそ持たないが武器を振るモージョンがないため、攻撃時の隙が少ない上にリーチも長い。
移動しながら攻撃できる上に高い攻撃力まで併せ持ち、更には2刀流も可能だと言うのだから、
2つ揃えればかの最強武器『ヴァルマンウェ』にも迫る活躍が期待できる超優秀な武器なのだ。
尚、『ヘブンズソード』は魔封剣が直線上に突き出して、回転しながら戻ってくるのに対して、
『ヘブンズルーン』は上方向から振りかぶるように斬る性質を持つため、使い勝手は少し異なる。
尤も、前者は入手時期と必殺技で、後者は高い攻撃力と射程範囲で十分に差別化はできるはずだ。
ちなみに武器の説明文には「刃に魔呪を刻んた飛剣」とある。実際、武器を振るった際には、
その軌跡上に文字の様な模様が浮き出る仕様となっている。名前からしてルーン文字だろうか?
ギャラリーオブラビリンス
長らく出番に恵まれなかったが、本作では所謂レアなザコ敵の1体として再登場を果たした。
ただし名前の表記が国内版だと「ドードーどり」に、海外版だと「Dodo」に変更されている。
おそらくはヒキガエルのザコ敵である『トード』と名前の紛らわしさを回避するためだろう。
ある程度まで接近すると素早く逃げ出してしまうため、一撃で倒す必要があるのは変わらない。
HPは100。弱点は鞭属性、斬属性、炎属性。耐性は打属性。出現場所は『消え去りし都』のみ。
ただし本作では出現するフロアに入った時に一定の確率で出現するため、必ず戦える訳ではない。
『消え去りし都』の地上フロア、奥から2番目の部屋を何度か入り直していれば出会えるはずだ。
HPは確かに増加しているのだが、レベルと装備さえ整えれば特に問題なく倒す事ができるだろう。
またウインドから受注できるクエスト「幻の鳥の王をさがせ」の達成条件にも指定されている。
『冥界の学舎』攻略後にクエストが発生するため、先にソチラの攻略を進めておくと良いだろう。
報酬はドロップアイテムの入手確率が上昇するアクセサリ『レアリング』。是非達成しておこう。
また「鳥の王」と明言されたのは本作から。ウインドは一体何処からこの情報を仕入れたのか・・・
ドロップアイテムはHP回復アイテム『フライドチキン』とアクセサリ『ハートのブローチ』。
やはり固有のドロップアイテムなのだが、今回は出現しない事もあるため少し狙い辛いかも。
こんがりと揚がったもも肉の『フライドチキン』の回復量は+129(良い肉)となかなかに優秀。
確かにイメージ的にもピッタリな気はするのだが、冷静に考えると若干悪意があるような・・・
尤も、実際のドードーの肉はかなり不味いらしいので、幸いにも本人(鳥)の肉ではないようだ。
『ハートのブローチ』はDEF(防御力)+1に大ハート(MP回復量+15)が出やすくなる効果を持つ。
シャーロット専用のアクセサリであるため、ジョナサンで戦う場合は少々恩恵を受けにくく、
そもそも燭台などが存在しないフロアの場合だと意味がない。効果自体は確かに有能なのだが、
『月下の夜想曲』の消費量軽減効果と比べると、その汎用性は低くなってしまったと言える。
セーブポイントが遠く、MP回復アイテムが無くなった場合のリカバリーには役立つだろうが・・・