概要
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』にのみ登場した敵キャラクター。
見た目は青色のローブに身を包んだ後光の差していない『アリオルムナス』タイプのザコ敵。
髪色は水色に近いほど透き通っており、その周囲には氷の結晶がまるで衛星の様に回っている。
一見するとかなり美しい印象を受けるが、戦っていると徐々にその違和感に気付く事だろう・・・
攻撃の度に発する野太い声・・・その動きも何だか力強く、そして名前に付いたハーフの文字。
何だか嫌な予感を感じた坊ちゃんが足早に爺やの元へ戻り、怪物図鑑の説明文を確認すると・・・
・・・そう、つまりそういう事である。実はコイツ、雪女ならぬ雪オカマだったのだ(ゲェーッ!)。
元ネタ
元ネタは『悪魔城すぺしゃるぼくドラキュラくん』に登場したザコ敵【ゆきおかま】。
出現場所の『空中墓地』ではコナミお得意のセルフパロディキャラクターとして、
ラスボスの宇宙帝王【ガラモス・キング】や魔女っ娘【まーちゃん】と共に姿を改めて、
ゲスト出演しているのだ。・・・何故、他のキャラクター達を差し置いてコイツにしたスタッフよ。
しかし『ガラモス』もそうなのだが、この『ゆきおかま』。元ネタとのギャップが激しすぎる。
まずゲーム内で見る限りでも非常に汚いオッサンと言った印象であり、美しさの欠片も無い。
更に取扱い説明書のイラストでもふと眉毛、分厚い唇、すね毛ボーボーとかなりキツイ見た目。
しかしなんと言う事でしょう。あれほど醜かった『ゆきおかま』の姿形は最早見る影も無く、
お耽美な世界観のおかげなのか、はたまた『アリオルムナス』の美女イメージに救われたのか、
残っている要素は悪霊(妖怪)、冷気(雪)、ニューハーフ(オカマ)と非常にスッキリ整ったのだった。
・・・勝手に姿を真似された『アリオルムナス』にとってはとばっちりもいいとこだろうが。
ただし本作以降、彼が再登場を果たした事は一度も無い。元々はゲストキャラクターだし、
既に悪魔城ドラキュラシリーズの雪女枠なら『フローズンシェイド』が登場しているので、
設定を一部変えて登場させても需要がないのだろう。・・・だが『アリオルムナス』が登場すると、
現在でも一部の悪魔城ドラキュラファンの間では、復活したのかどうかが話題に挙がる事があり、
秘かに語り草になっている所を見ると、こんな奴でも愛されているキャラクターなのだと言える。
戦術指南
出現場所は上記の通り、『空中墓地』のみ。同期の『サウジーネ』も一緒に出現する事が多い。
Lv(レベル)は45。HPは118。弱点は炎属性。耐性は水属性。氷属性攻撃は逆に吸収してしまう。
攻撃方法は巨大な氷塊をアルカードに飛ばしてきたり、画面全体に氷の雨を降らす技の2種類。
特に後者の技は攻撃範囲が画面全体、効果時間も長い、威力もそこそこ高いと非常に厄介なため、
下手にHPを残して発動条件を満たしてしまう前に、攻撃範囲の広い武器で一気に撃破するべし。
ただし衛星の様に周囲を回っている氷の結晶にも攻撃判定があるため、下手に近づかないように。
ちなみに水属性に耐性を持つと紹介したが、無視しても全く問題はない。氷属性だけ注意しよう。
ドロップアイテムはアクセサリ『ネックレス』と頭防具『せい玉石のサークレット』。
『ネックレス』はDEF(防御力)+5の性能を持つ凡庸なアクセサリ。狙う価値はかなり薄いだろう。
そもそも同エリアの隠し部屋で拾う事もできるため、固有のドロップアイテムでさえないので・・・
『せい玉石のサークレット』は防御力無しだが、「氷結属性攻撃吸収」効果を持つ。
これは氷属性のダメージを受けると、逆にHPを回復する事ができる超強力な防具なのだ。
・・・問題はこの防具を有効活用できる相手がこのオカマ以外だと、『フローズンシェイド』か、
『サイファ・フェイク』位しか存在しないため、使い所が非常に限られてくるのが残念。
それでも回復量自体はなかなかに高めなので、狙う価値は十分にあると言って良いだろう。