どんな嵐であろうとも! どんな未来が待とうとも! これを突破するのが、私たちの課題なのさ!
プロフィール
クラス | ライダー |
---|---|
性別 | 少女体 |
身長 | 144cm |
体重 | 36.5kg |
属性 | 秩序・善・人 |
出典 | 史実、Fate/GrandOrder |
地域 | 2017年・南極 |
好きなもの | カルデアのみんな |
嫌いなもの | 特にはない |
Illust | 下越 |
CV | 坂本真綾 |
真名はグラン・カヴァッロ(レオナルド作による未完の馬の彫像、『巨大な馬(Gran Cavallo)』より)。
サーヴァント「レオナルド・ダ・ヴィンチ」その物ではなく、飽くまでその被造物である。
概要
第二部『Cosmos in the Lostbelt』序章序/2017年12月31日にて消滅したダ・ヴィンチちゃんが、その不測の事態に備えていたことにより、新たに主人公のサポートをすることになったロリ姿のダ・ヴィンチちゃん。
虚数潜航艇シャドウ・ボーダーのナビゲーターと制御AIを兼ねており、普段はシャドウ・ボーダーのシステムとして一体化し、必要に応じて実体化している。
ファンの間による愛称は「チヴィンチちゃん」「ロリンチちゃん」「ダヴィンチ・リリィ」等。
弱体化しているという事からバトルキャラとしての実装はされていなかったが、なんと『Fate/GrandOrderArcade』にて2018年12月23日から本編に先駆けて実装された。期間内に条件を満たす事で入手できるという配布サーヴァント的な扱いとなっている。
レアリティは☆4で、クラスはシャドウ・ボーダーを制御するという役割と、かつて言及していた適正からライダーへと変化した。
移動方法はローラースケート。ノウム・カルデア内などの移動もこれで行なっている。
更に2019年8月4日より、本家『Grand Order』でも配信4周年記念の期間限定サーヴァントとして実装を果たした。こちらではピックアップ召喚(ガチャ)で登場する。
クラスはAC版と同じくライダーだが、レアリティは☆5に上がっている。
配布からガチャ産のサーヴァントになったため、再臨段階でグラフィックが変わるようになった。
人物
ダ・ヴィンチの記憶をバックアップしてはいるものの、主人公たちカルデアの一同を「記録として」は留めていても「実感を伴う記憶」としてはまだ認知出来てはいない。
初登場時に「初めまして、と言うべきかな?」と挨拶しており、自身も初めて会ったという認識を示しているので、これまでのダ・ヴィンチちゃんとはあくまでも別個の存在であるようだ。
ただし、記憶に関しては直前の状況まで引継ぎをしているようなので、やっぱりどこぞの人形師と同じじゃないだろうか。
性格も基本的に同じだが、少しだけ少女性が強くなっており、言葉遣いも柔らかく女の子的な語尾が混ざる事もある。
相手への対応やセリフの根底には『教師として、知恵者として上から諭す』のではなく、『これから万物を学ぶものとして教えてもらいたい』という生徒的なニュアンスが含まれる。「御本を読んで!」とせがむ少女のように。
ダ・ヴィンチは他の英霊たちと違い、サーヴァントとなっても探求心・向上心の塊だった。死者の夢であろうと、彼は現代(いま)を生きる者だったのだ。
小ダ・ヴィンチもその在り方は変わらない。彼女も自分にできる最大限の成果を獲得しようと日夜走り回っている。とはいえ、出力が落ちている今の自分への不満・不安はある。
「私は、前の私のように出来ているかな?」と口にするのはその表れ。
いかに前のダ・ヴィンチからすべての記憶を受け継いでいても、それは小ダ・ヴィンチが経験した事ではない。だからこそ彼女は憧れている。『オリジナルの自分が、カルデアのスタッフと共に過ごした一年』に。そして、同時に焦がれてもいる。
それに匹敵する思い出を、その功績に対して胸を張れる成果を、自分は残さなくっちゃ、という責任感と共に。
第2部4章1節では、これまでのダ・ヴィンチちゃんのことを「(待遇が悪くても)“大丈夫、我慢して”(というやり方で乗り越える)系の天才だった」と俯瞰して評している。
能力
ホームズは元のダ・ヴィンチがスペアボディ兼シャドウ・ボーダー用の制御端末として作った『人工サーヴァント』だと語っており、戦闘能力を始めとする万能さは流石にオリジナルには及ばない。
このスペアボディの経緯は幕間の物語2で語られており、完全な魔力・霊基でできているわけではなくクローニング技術により明確な肉を持った肉体の模様。
芥ヒナコはその体を完璧なものと評している。また、同じく作られた肉体を持つ哪吒は先代の役割を引き継いだ「疑似サーヴァント」と呼んだ。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | D | D | B | A | A+ | B |
スキル
スキル名 | 備考 |
---|---|
騎乗(B) | 乗り物を乗りこなす能力。Bランクで魔獣・聖獣ランク以外を乗りこなすことが出来る。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない |
陣地作成(C) | 魔術師として、自らに有利な陣地「工房」を作り上げる。本来はキャスターのクラススキルだが、元のダ・ヴィンチが持っていたものをそのまま引き継いだ形である。ただしランクはAからCへと下がっている |
道具作成(A) | 魔力を帯びた器具を作成可能。Aランクとなると、擬似的な不死の薬すら作成可能。発明においても天才だったダ・ヴィンチなら納得のAランクである |
黄金律(体)(EX) | 小型化した事で万能の幅は狭まったが、その代わりに黄金律は高まった。もともとダ・ヴィンチに性別を問うのは不毛だったが、少女体になった事でより宗教的な意味での『天使』に近づいたからだろうか |
アクセルターン(B) | 夏の女神イシュタルにインスパイアされたスキル。優れた乗り手として、ここぞという時の緊急回避を可能とする |
オーバーホール(B) | 疑似霊子で作成したナノマシンを散布し、パーティ全員の状態を『元に戻す』。最高ランクのものになると破損した武具、傷ついた霊基のみならず、戦闘開始時のNP状態までスタートコンディションに戻すというが、少女の筐のダ・ヴィンチではそこまでの性能は発揮されない |
星に夢を(D) | 仮初めの命として鋳造されたすべてのモノたちが抱く、希望と結論。このレオナルドダ・ヴィンチから『星の開拓者』は失われた。だが、その魂には知性体が生まれた理由と、それら短命のものが目指すべき真理が、“芸術”として宿っている。(ダ・ヴィンチという『人類最高峰の知性』から作られ、その知性を継承した少女ダ・ヴィンチはマシュやホムンクルスたちがもつ『作られた短命の生命(いのち)ゆえの達観、客観性の真理に到達している) |
本人は「若い身体の方が徹夜もしやすい」とあまり気にしてはいないように振る舞っているが、実際は『オルテナウス』同様、失われたオリジナルの代役を強引に担っている存在の為、同じくらいに働くとかなり負担がかかる。
主人公らの手前露わにすることはなかったものの、ノウム・カルデアに着いてからは不調が明確に表れ始めており、イベントでも出てこないことが多い。
登場したとしても、目を閉じてボーッと立ち止まっている事が多々ある。
億の年月を生きたこの惑星は、じき臨終する。わずか数万年の進化しか与えられなかった子供達よ。どうか死にいく星に最後の夢を。その、小さくも輝かしい、幼年期の終わりに
宝具
境界を超えるもの(ビューティフル・ジャーニー)
- ランク:B
- 種別:対界宝具
- レンジ:どこまでも
- 最大補足:だれであれ
そう、君たちはあらゆる困難を乗り越える──
その証左をいま示そう、『境界を超えるもの(ビューティフル・ジャーニー)』!
さぁ行けるとこまで行ってみよう!
虚数潜航艇シャドウ・ボーダーに乗り込み、目標がどこであれ虚数空間の海を通じて到達し、猛スピードで突撃、嵐を超えて新天地に駆け抜けていく『ぜんりょく☆まっすぐアタック』。
本来は人と国、文明と歴史、世界と空間を隔てる壁を越え、さらなる新天地、まだ見ぬ知識に相まみえるための移動手段である。
演出としては、敵の所に発生した小規模の「嵐の壁」を突撃で突き破り、そのまま地平の彼方へと突っ走っていくものとなっている。
先行登場のAC版では内容が異なっており、呼び出した小型戦車「プロト・ボーダー」の主砲で攻撃する。機体は小さいが、砲弾の破壊力は確か。
ネコ耳の付いた独創的な車体は以前見せた「バステニャン」の系譜を彷彿とさせ、大砲のデザインは当時ダ・ヴィンチがデザインしたとされる「回転式大砲」のスケッチを現代式にアレンジした物となっている。猫耳が付いたデザインであるのはダヴィンチが生前こよなく愛していた生き物が猫だった事が理由なのだろう。
ちなみにこの「プロト・ボーダー」だが、FGOではダ・ヴィンチちゃんサイズに更に小型化したものが彼女のEXアタックで登場している。
ゲームにおける性能
端的に言えばサモさん以来となるブッ壊れ級のArts宝具アタッカー。
限定サーヴァントだからこそ許された、驚異的なNP効率を有する。
水着オルタに次ぐHP偏重型で、14,000強の体力に10,000強をちょっと超えるATK値を有する。
カードは《Quick:1/Arts:2/Buster:2》の☆5ライダーのスタンダードである船長型のバランスで、特にQとAはそれぞれ高性能な上に、「騎乗」と「陣地作成」の恩恵でよりさらに補強されている。
スキルもオリジナルとは別角度で耐久性を獲得しており、オリジナル同様に弱体メタを貼りつつHP回復とNP補給を毎ターン獲得する「黄金律(体)(EX)」、イシュタルリスペクトの高回転率の回避スキル「アクセルターン(B)」、味方全体に10%のNPを補給しつつ宝具威力と宝具のオーバーチャージ段階を1段階上昇させる「星の夢(D)」と、自己強化+@の構成となっている。
宝具は上述通り。
効果は【自身のArts性能アップ(オーバーチャージで効果アップ/1T)&敵全体に強力な攻撃+味方全体にNP獲得(20%)】。
これら全てが合致する時、ダ・ヴィンチちゃんの真の性能が開花する。
勘のいいマスターならすぐに判っただろう、NP効率が鬼性能なのだ。
敵3体を巻き込むことが前提となるが、宝具自体にArts性能アップが付随し、しかもスキルでオーバーチャージを意図的に1段階下駄を履かせられるため、初手宝具でも最初からオーバーチャージ200%状態で宝具が発動し、Arts性能アップが1段階上昇する。
加えて「黄金律(体)」と「星の夢」によるNP補給に宝具のNP補給とArts性能によるNP獲得効果と、NPを獲得する手段が豊富に揃っている。
よって、宝具Lv1でも宝具Lvの上がったサモさんと同等以上の回転率で宝具が解放可能。
自前のスター生産率も決して悪くはないので、スター供給役をサポートにつけてArtsクリティカルを連発出来れば、破竹の勢いで敵陣を突破していく。
ただし宝具性能本体によるNP効率自体はサモさんに劣るため、サポーターやスキル育成でしっかり補強してやる必要がある。
また「星の開拓者」を失ったため、土壇場でガッツ(一度だけ戦闘不能なら復活)を発動しての粘り強さはなくなり、いざというときはアクセルターンで凌ぐしかない。
何気にスキル育成も難関で、2部4章以降の激レア素材をかなりの数で消費する。
ただそうした課題さえ解決できるなら、間違いなく強力な戦力として活躍してくれる。
お迎え出来たなら、是非惜しみない愛情で小さな天才の成長と旅路を見守ってほしい。
余談
ダヴィンチは芸術家としての側面が有名、かつ乗り物に乗ったという逸話はあまり聞かれないが、実はヘリコプターや戦車(ただし、タンクやチャリオットと言ったものではない)を概念化したり、ゼンマイ動力で走る自動車を思わせる乗り物を考案したりと乗り物に関する逸話そのものは少なくはないのである。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント ダ・ヴィンチちゃん ライダー(Fate)
虚数潜航艇シャドウ・ボーダー Cosmos_in_the_Lostbelt