「プロフェッサー・ギル! キカイダーを倒したのはこの俺だ!」
概要
『人造人間キカイダー』第25話「ダイダイカタツムリ殺しの口笛」及び第26話「ミドリマンモス地球冷凍作戦!!」に登場したアンドロイド。身長195㎝、体重91㎏。
プロフェッサー・ギルの世界寒冷化計画の実験のために制作された。顧客を殺しては商売にならんのでは、と思えるが22話の『12時間作戦』のように「人が苦しむ姿を見たい」だけのための作戦かもしれない。
マンモスの鼻型の腕から冷凍ガス『マンモスドライガス』を噴射し、またその腕(鼻)を振りかざし、ビルをも倒す『マンモスウルトラチョップ』を繰り出す。
鼻の穴からは二酸化マンガンを弾頭に仕込んだミサイルを撃ち込み、金属を腐食させてしまう。
ダークロボットの例に漏れず性能は凄いのだ、たぶん。
相手を殴る時の掛け声は「けちょん!けちょん!」
ちょっと可愛い。でもやることはエグい。
作中では25話終盤にてキカイダーがダイダイカタツムリを倒した直後、『まだいるゾウ~~~!』と叫びながら現れた。だが直後に場面が切り替わり、次にジローが現れたのはサイドカーに乗って走り去るシーンだったのでどういうやり取りがあったのかは不明。その後は洞窟の中で怪しげに笑っていた。
26話では洞窟の中で氷漬けになっており、訪れた人間を『マンモスドライガス』で氷漬けにし、『マンモスウルトラチョップ』で粉々に粉砕した。氷漬けになっていた理由は不明。
キカイダーとの戦いでは『マンモスドライガス』で氷漬けにし動きを奪い、さらに体内を腐食させる特殊ガス弾を撃ち込みジローに戻ることができなくなるほどのダメージを与え、半死半生の状態にまで追い込んだ。
上記のセリフを叫び勝ち誇るが、そのままキカイダーにとどめも刺さず、最期を見届けることもなく、放置して行ってしまった。
なおこれはミドリマンモス自身の油断というだけではなく、一部始終を見ていたはずのプロフェッサー・ギルの命令のせいでもある。
その後は地球冷凍作戦を実行。ギルの指示通りに養鶏場、水族館などを襲い氷漬けにしていくが、光明寺ミツコの手によりキカイダーが修復されてしまう。なお修理方法は『還元剤のプール(浴槽)に漬け込み全身に塗りたくる』というワイルドなものであった。
『おのれ余計なことを』『皆殺しにしろ』と怒り狂う(ではなぜとどめも刺さずに放置したのか)ギルの命を受け、ジロー達のいる東京園芸センターへと現れた。
ミツコ達を拉致しジローを誘い出して戦闘に突入。ギルの悪魔の笛に苦しむジローをいたぶるも、『マンモスドライガス』を浴びせ耳を凍りつかせたため、笛の音を消してしまうといういつものミスを犯してしまう。
その後も『マンモスドライガス』で攻撃するも、その危険性を学習したキカイダーに当てることができず、回転アタック、大車輪投げからのデンジエンドを受け倒されてしまった。
デザイン
元の動物に似てない奴が多いダーク破壊部隊にあって、飛び抜けて似ていない。
メイン画像を見れば100人が100人、そう言うであろう。
マンモス型ロボットですと言われてもマンモスには見えない、得体の知れないデザインだ。
脊椎動物がモチーフなのかも怪しい。
強いて言うなら、頭の角がマンモスの牙に見える、かもしれないといった程度。
鼻からガスを出すと言われても、ぱっと見どこが鼻だか分からない。
どう見ても腕のパーツじゃないか。
怪獣図鑑等で上記のような能力説明があるが、どこが何のパーツか、
ますます解らなくなる。
一応、脚部のデザインは象っぽい感じもする、ような気がする、たぶん。
しかし、洞窟でミドリマンモスをみかけた人々は「こんな所にマンモスが!!」と言っていた。
しかも体の半分が氷で隠れ、体色が緑色で、当てている。
キカイダー世界のマンモスってあんな形なんだろうか…
それとも、「蕨」と「ワラビー」のように、発音が似た別の生物なんだろうか。
(氷の中にいて曇っていたからうっすらとしか見えなかったからかもしれない)
コイツを縦半分に割って見るとマンモスの横顔になっているというダークロボットの中でもなかなかに捻ったデザインである事がわかる。(腕が鼻、前垂れが耳。目は中央のモノに注目すればマンモスのように見える…はず。)ぶっちゃけ正面に牙を生やすだけでなく、後ろにも牙を生やしてやれば、もっとマンモスらしい外見に見えただろう。
腕がマンモスの前脚ではなく、鼻を採用した理由については単純に対象を踏みつける以外に用途が考えられない平らな前脚を採用するより、物を器用に掴めるよう発達したゾウの仲間の鼻を参考にする方が合理的とプロフェッサー・ギルが考えた為であろう。
関連リンク
死神ロボット…『キカイダー01』に登場するロボットだが、おそらくミドリマンモスの着ぐるみを改造した奴だ。
エレファントオルフェノク:ミドリマンモスが元ネタの怪人。左右を向いたモチーフの横顔を落とし込む造形は彼にも受け継がれている。
メンダコ:どちらかと言えばこっちに似ている